現役中学生が過去の日本に転生したら?
諏訪野ヒロ
プロローグ
第00話
僕、
なんかこんな展開、よくラノベとかアニメであるなぁ。
「お主はこの先を選ぶことができる。好きな方を選ぶといい。冥界に行くか、生き返るかじゃ。しかし、生き返ると言っても今さっきまでいた世界にということはできないぞ」
まぁ、そうだろうねぇ。
そうだ!同じ地球の日本でも、昔の日本なら大丈夫かな?・・・ってさすがに無理かなぁ。
「あの、生き返るとして、過去の日本にというのはさすがに無理ですかね・・・?」
「お主は珍しいのう。わしも長くやっとるがこんなこと言われたのは初めてじゃよ」
マジすか。過去に誰もいないんだ。
「そうじゃのう。普通の世界にも飽きていたことじゃしのう」
飽きてるんだ。って長くやってるって言っていたし、そんなもんなのかな。
「よし、分かった。昔の日本に行くことを認めよう。しかし、全く同じ日本ではなく、お主が望んだ時代までが今までの日本と同じで、その先は、パラレルワールドということで、もしかしたらお主次第で歴史を大きく変えてしますかもしれん。が、パラレルワールドじゃから、気にする必要はない。大いに楽しんでこい。と言っても、昔に行くわけじゃから、お主が居た時代からすると、不便はおおいじゃろうがな。で、どの時代を望むのじゃ?」
「1985年で!!」
レトロゲームをレトロゲームと言わない時代、家庭用ゲームが社会現象にまでなって、ゲームが家庭に馴染む火付け役となったあの国民的なゲームの発売年でもあるレトロゲーム好きにとっては伝説とも言える年だもんな。
「分かった。1985年ということは、お主が居た時代から33年前の時代になるな。そうじゃ、わしは、お主が居た時代にもあるこんな小説が好きでのう」
え、ラノベじゃん。神様もラノベ読むんだ。
「異世界に死者が行くとき、願いを1つかなることがよくあるのじゃが」
うんうん、よくある。
「わしは、神として、1つだけとは気に食わんのじゃ。だからわしは、好きなだけ叶えさせてやろうと思うのじゃ」
えっ、気前がいいなんてレベルじゃないよ。
「ほんとにいくつでも良いんですか?」
願いかぁうーん。
「それじゃあ、無病息災で不老不死、そして、見た目は20代の大人で。さらに、現代技術は全て使用可能に。例えば、ネット(Wi-Fi)とか、スマホとか、パソコンとか、銀行とか、テレビとか。さらに、1軒家の2階建ての家。そして、基本生活に支障がない程度の資金の補助ですね」
さすがに頼みすぎた。ここは、いくつでも良いと言われたが、2、3個で終わらしておくべきところだろうに。といっても、無病息災と不老不死と家は回避不可だけど。家は、すぐゲームとかで埋まっていっぱいになるだろうから、オーバースペックのサイズでも問題ないんだよな。
「それだけでいいのかい?」
「えっ???」
神様、何いってんの???それだけ??
「えっと、それだけとは・・・」
「だから、今言ったのだけでいいのかと聞いておるんじゃ」
「言ったのだけでって多すぎでしたよね?」
「いやいや、お主は少ないぞ」
うそでしょ、あれで少ないの。一体みんなどれだけお願いしてんだよ。
「それで大丈夫です」
「そうか、分かった。わしからのおまけじゃ、あと1つ、いつでもわしと話せて願いを言えるようにしておこう」
いやいやいやいや、神様、それはさすがにチートですって。いつでも願いを叶えれるなんて本当にチートですって。
「いや、さすがにそれは・・・」
「いいんじゃいいんじゃ、お主は皆より願いが少なかったしの。それに、わしの息子に似とるし。わしからのプレゼントってやつじゃ。受け取ってくれ」
いや、神様、それは多分、僕が少なかったのではなく、皆が多いだけだと思います。というか、息子に似てるって理由は不公平じゃないの!?
「あ、お主の望みに関してじゃが、GPSだけは使えんからの。あと、お主が居た時代とは電話はできんからの。あと、スマホやパソコンが壊れたらわしに言うといい。直すから」
「分かりました」
「あと、新居じゃが、どこに建てるのじゃ?」
え、新規建築なんだ。
「えっと、じゃあ、僕が住んでいたところで」
「分かった。それじゃあ、そろそろ行くといい。達者でな」
「はい。本当にいろいろとありがとうございました」
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