ツィンテールとリボン

@11245

第1話

俺は今台所に立っている。料理を作るためでない、ただこれから恋人であるツィンテールが特徴の彼女がくる。付き合ってまだ四ヶ月と言う短さでまさか親友と互いに裏切っているということはつい最近知った。

俺が長い講義中に二人並んでどこかへ行ってるのを何度か目撃している。それが一度でなく幾度も見た。それに友達何人かが見かけてるのを知っている。

今夜決行する、今夜…ついに。

今、チャイムが鳴る。ペンたての中からハサミを取り出した。

玄関のドアを開けるといつもの笑顔がそこにある。

招き入れた後ドアの鍵を注意深くしめる。

後ろから飛びかかってみるが、それと同時に振り向き彼女が悲鳴をあげた。もう遅い…まっすぐと胸に向かい刺さる。

真っ赤な血痕が床に滴り倒れていく。ツィンテールに括り付けたリボンがハラリととれて血痕の海に落ち鮮やかに飾った。

口端から少し出た血とともに溢れた言葉がおめでとう。。

どうして、どうしてこうなる…

リボンを海から取り出し涙が溢れた。

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