第17話楽勝
・小話・
重要なお知らせからです。
編の形でこの物語をする様にしました。詳しい事は一話をご覧下さい。
さあ話は戻して。
八大属性の最強の能力についてお教えします。
火⁑マグマ
草⁑世界樹 ☆
水⁑ポセイドン
風⁑風神
氷⁑氷河期 ☆
地⁑地割れ
光⁑雷光
闇⁑ブラックホール
☆は火炎の目線で見て、感じたこと見た事のある能力につけています。
今回の小話はここまで本編をお楽しみください。
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「うわあああああ」
高校三年生にしてはやや高い声を荒げて落ちていった。
響喜はここで、このままでは死ぬと感じた。なぜなら響喜の能力は「音」だからだ。響喜の能力は空気を振動させて音を響かせる能力だから、今のこの状況を打開する技がないからだ。
と、上に鳥が飛んでいるのが見えた。
響喜はとっさの判断で自分の落ちるところに鳥の声に音を響かせた。
すると、なかまの声だと勘違いした、鳥達がそこに集まり、辺り一面が鳥で埋め尽くされた。
そこに犬の鳴き声の音を響かせた。その音を聞いた鳥達は、驚き我先にと飛び立った。すると鳥達の羽毛で一面が埋められた。
その羽毛がクッションとなり、響喜は落下死をまぬがれた。
ふぅと息を着き落ち着いたのも束の間、次は耳が壊れる程の爆音がした。
響喜はとっさに耳を塞いだが、それでもかなりの爆音が伝わって来た。
音に合わせて体が震えているのが分かる。
爆音がやむと、響喜は手を耳から外し
代わりにヘッドホンをつけた。
黒色で耳当てに黄色い星のついた、
地味目で右の耳当てから細い棒で支えられたパイロットなどがよくつける、小さなマイクが出ている。
災難続きだな。と敵のだとわかっているのに、呑気なことを思いながら火炎達を探して行った。
するとまた爆音がした。
しかし今回は大丈夫だった。なぜならヘッドホンをつけたからだ。
このヘッドホンは完全防音の響喜専用のヘッドホンで、仲間との連絡も無線で通話できる。
そこで、響喜はこの無線で通話しようと考えたが、この無線は特殊で、特別な通話機ではないと通話できない。
そしてその通話機を火炎達は誰も持っていないので、通話できない。
響喜は夢でいい事があり喜び、起きた時に夢だとわかり、がっかりする気分に非常に似ていた気分になった。
ヘッドホンをつけているため、度々くる爆音を無視する事ができる。
感じるとすれば、音によって少し体が震えるくらい。
10.12分程、辺りを探索していると、急に男が現れた。
男はハァハァ言って息をきらせていた。男は指を響喜に向けて指し、少し決め台詞のようにドヤ顏で言って来た。
「響喜。お前の能力は音らしいな。ハァハァゼェゼェ。どちらが強いか勝負しようじゃねぇかハァ。」
が、響喜には聞こえなかった。
ヘッドホンをつけているため、周りの音は全く入ってこない。
響喜には男がただ口をパクパクしていて何かをしゃべっているようにしか思えない。
でも一つだけ、とても疲れているのは伝わってきた。
「何かハァ...ゴボッ。しゃべったらどうだ?」
ときどき咳き込みながらも続ける。
「そんなヘッドホン、ゴボッゴボッ。ハァハァゼェゼェ。ごときでゴボッ。俺の声が防げるとでゴボッも。」
響喜はヘッドホンを外して聞いてあげる事もできたが、外した瞬間を狙われるとこちらの耳が壊れるので、あえて外さなかった。
すると急に体が震えた。ビリビリするような感覚が全身を走った。
男は小柄な体を力一杯に力ませて、顔を赤くして叫んでいた。
響喜にも攻撃だと伝わってくる程の
必死さだった。
しかしどれだけ頑張っても、響喜の耳にはその声は届かなかった。
響喜はこのまま見ているのも可哀想と感じたので、脳内に高音を一瞬だけ流した。
すると男は、魂だけを抜かれたかのように、そのまま前に倒れていった。
響喜にとってこの勝負は楽勝だった。
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