『シンキロウ』
僕とキミが会っている
ほの暗い空間で、僕とキミが会っている
でもそんなはずがないんだ
キミは死んだんだ
そう、ずっと昔に
「ボクと君は会っている」
「面と向かって会っている」
「誰に今を否定できる?」
あぁ、僕は今、キミに会っているんだ
もうずっと、永い時間
さよならしたのはずっと前で
でも今でさえずっと前だった
太陽からの光が差し込んでくる
空間に光が満ちつつある
夜明けだ
僕はキミと会っている
もうずっと、ずっと
「誰に否定できる?」
「ボクは君ではない、でも君はボクなんだと」
「誰が否定できる?」
僕の姿が差し込む光に溶ける
僕とキミは会っていた
もうずっと、永い間
僕とキミは、会っていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます