『ナッシング・ビギナー』

 何事もない

 いつの時代もない

 ボクらはいつだってビギナー

 時の流れにビギナー

 振り返ればキミはいるけれど

 キミのいない時はビギナー

 パパパララ

 パパパララ


 何だって初めてで

 何の得方も知らない

 ボクらはいつだってビギナー

 永遠を得られないビギナー

 キミだってそこにいるっけれど

 ボクはこの時をひとりで歩く


 理由なんてないよ

 ただひとり過ごすだけさ

 だってそうだろう

 キミもボクもビギナーなんだ

 手を繋ぎたくないよ

 もう誰とも


 何の手段もない

 何の言う言葉もない

 ボクは何だって伝えたい

 でもボクはそれすらにビギナー

 キミに伝えてきたつもりだけれど

 伝わったかさえ、今は……


 パパパララ

 パパパララ


 理由なんてないさ

 今となってはボクだけさ

 いくつ齢を重ねても

 キミのいない時間にはビギナーさ

 だってそうだろう

 だってそうだろう

 僕はひとりにビギナー

 永遠にビギナー

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