同人「右左見」2号に寄せる詩集「追悼に寄せる詩集」
賤駄木さんbot
詩を寄せるにあたる序文
まず、突然だが、私に趣味らしい趣味はない。しかしこの度、しいて言うなら、というところで、私は「模倣趣味」と題して六篇の詩を寄せようと思う。小説・詩歌・エッセイに至るまで、私は様々なものに影響され、模倣してきた。私のオリジナリティは、実のところないのかもしれない。それほどに、私は「模倣」を「趣味」的に手につけてきた。
今回の詩集は、私が音楽を好むというところに端を発する。私は楽器ができない。譜面も読めない。しかし、音楽にはこの上ない「創作欲求」のようなものを沸かせる力があると思っている。私は活動の主たるものを小説に据えているが、この度、現在就いている仕事の新入社員が「雨天教室」というバンド活動をしていると知ったこと、また、柳井未奈人という友人が最新CDアルバム「ワンマンショー」をアマチュアとして発表したこと、そして、もともと音楽を志し、作曲をしていた小学校のころからの親友と最近旧交を温めたことを受け、いわば作詞の「模倣」をしてみようと思い立って書いたものが、今回寄稿する六篇の詩である。音数は合っていない。サビもAメロもあったものではない。しかし、音楽に載せて鑑賞することを前提として綴った詩ばかりだ。なにとぞ寛大な心で鑑賞していただければ、そして願わくば、何かしらのつながり、ならびに形において、この詩のもととなる模倣元がわかる人が現れることを夢見ながら、公開しようと考えている。
それでは、さっそく参りましょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます