ヒドゥン・クレバス





「ハァッ!セヤッ!あーもう量が多すぎるよ!フィルター生きてるのこれ!?」


『生きてますよ、恐らくシキリアンが残して行ったキセキセキ製セルリアン共の残党かと思われます。めんどうな奴ですね』


「ほんとーうに面倒くさい!カフェでジェーンさんとお茶してたのに!」


「僕は釣りしてたんだけどねぇ!」


「んまぁ仕方ないよ!とりあえず目の前を凍らせちゃえばいい、だよね?」



唐突なセルリアン共の襲来、今回は森の図書館の近くだったから何よりも優先。


よし、沢山居るって事は色んな機能を使う機会でもあるわけだよね?



「magnum!」


『珍しくmagnumですか?』


「ちょいと試したくてね?」


フレンズはサンドスターを使って傷の治療をする。って事はサンドスターぶっ込めば回復出来んじゃね?

つーわけでやってみよう!


「二人とも~!傷は大丈夫ですか?」


「こっちお願い!」


「目標グレープさん、発射ァ!」


塊のサンドスターが彼の周りで炸裂した。


「んぅ~沁みるゥ!!!!!!!!サンキュー、これ使って!」


こいつは…マグロウのパーツ…!


なるほどね?

任せてくださいよぉ!


「グレープさん!そっちにぶち込みましたんで!」


「オッケー!フンボルトキーック!」


やった!

アーマー用の磁力を持つコアが撃ち込んだ部品に反応して、高速でキック出来るって魂胆よぉ!

セルリアンが爆ぜたのを確認して、次はこっちだ!


「シキ君!…アレ、やるよ?」


「任せて!」


『セット!シロ!』


レイバルさんは機構にブーストかけてすごい勢いで氷を精製してる。

これに合わせるんだ!



とうっ!


「メガトン!アイススロー!」


まず馬鹿でかい氷をセルリアンにぶつけて!


『White ファイアスラッシュ!』


白炎を纏ったSlaMpNumで跳ね返って来た氷を一気に蒸発レベルまで溶かすっ!

俺は一回高く跳んでこの場を離れる!


「行くよ!氷を水蒸気からもっかい作る!半分はナイフ!」


「半分はアーマー!」


「「必殺!ダブル・アイスクリーム!!!!!!」」


決まったァ!

半分のナイフ型の氷でセルリアンを1カ所に纏めて拘束、もう半分の氷アーマーを足に纏わせてキックのヒットと共に氷を炸裂させて相手を文字通りアイスクリームのように氷の塊にしてやる訳ね!


「すごいよシキ君!」


「レイバルさんこそ!

…タイプツー、周りにセルリアンは?」


『あと…10体程』


え?


『「「「10体…!!?!」」」』



「なぁんでお前が驚いてんだよこぉぉぉんのポンコツ!」


「そうだよぉ!(便乗)」


「大体最初6体+雑魚集団だったじゃん!なんで増えてんの?寄ってきた?」


『い…イヤ、こんな事は絶対にないはずです!そうだ何かの間違いだろう…そうに違いない…大体グレープさんの言うとおり近くには6体程しか危惧すべきサイズのセルリアンは居なかった…なのに10体…?んなハズはあるはずが…増殖?寄ってきた?餌になりそうなフレンズが近くに居る…?でも図書館のフレンズはあの暴言フクロウくらいしか…この眼鏡がうつつを抜かしてやがるフレンズか…?グレープさんのお嫁さん…?第三者?いやでも彼女がここまで来る事なんて…あるはずない…あり得そうなフレンズというと…かばん達は今フェネックの故郷辺りに帰ったらしいと行動を共にするラッキービーストが……』


「「「約300文字!!!!!!!!」」」


『うるさい!って!後ろ!!!!!!!!』


んぁ?うし…ろ?


「んもぉシキ君!…ってお仕事中申し訳無いんですけど、スマホ忘れてるじゃ無いですか!電話じゃないと連絡取れないんですから…もう」


「だからといって任務中にここまで来るとか…無茶ですよ!無茶!」


「送って貰いました!」

へ?送ってってどういう…?


…あっ、ふーん(察し)


「ちゃ…ちゃお~…///」


姉さん…( ・∀・)


「ねぇ待ってやっぱりダメよぉ…こんなの恥ずかしくて…弟の可愛い顔が見られない…あぁ…待って熱くなってきた…あぁ…うぅ」


「何言ってるんですか、滅茶苦茶可愛いですよカコ博士!ぴったり、ぴったりチャーミングですよ?」


「んぇぇもうやめてぇ…なんだか大事な物を失った気がするの…!」


姉さん…( ///-///)


「シキ…君っ!そっちも良いけど…こっちだ…援軍…うわぁぁぁぁぁぁ!!??」


ハァッ!?しまった!

いつの間にか味方二人が…!!!!!!!!



「お二人は離脱して下さい!ここまで来たんだ、俺一人で裁ききります!」


「その必要は」「ありません!」


「必要ない…?どういう意味さ、姉さん」


まぁ見てなって…


そう言って二人は俺の前にずいっと出て来た


「行きますよ!」「あぁ!」


“「「装着ッ!」」”


装着っ…!?


「よせ!無茶だ!オイ!今すぐ装着を解けッ!聞いてくれよ二人とも!!!!!!!!」


「「断るッ!」」


よく見ると二人の腕には、レイバルさんとグレープさんの腕輪がはめられていた。


…って事は!


「う~ん付け心地優秀~。元は私が使うつもりだったから当たり前っちゃ当たり前だけどね?ジェーンさんはどう?大丈夫?」


「問題無いですよ。」


「じゃ大丈夫だね。行くよッ!」


姉さん…感じ変わった?


『カモーン!ジェンツスピアー!!!!!!!!』


『セット!オオセンザンコウ!

 カモーン! 大千斬甲オオゼンザンコウ!!!!!!!!』


「まとめてくし刺しにします!ハァァッ!!!」


速っ!使いこなすの速っ!


「全部かち割るッ!セヤァーッ!」


さすが姉さんというか…何というか。


「触手持ちなら…これだ!」


『セット!タイリクオオカミ!

カモーン!ファング・グランド!!!!!!!!』


「ボスはこいつですね?いっきますよー!」



「グレイシ・ベイ!&ワイルドファング!」


「「合わせて発動!」」


『ヒドゥン・クレバス!』



…す、凄すぎる…!

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