シャカリキ!!鍵盤道★ZERO 競技大会編
第0話 始まりには終わりが必要だ
なんというか結構ボーッとしてるうちに、中学を終え、特に卒業式も盛り上がるわけでもなく。母さんは泣いていたが。僕は泣くなよと言いつつ母に歩み寄り、卒業証書を渡して車に向かう。「父さん、やっぱりこなかったなぁ」と声に出すのか出さないのかギリギリの独り言が母に聞こえないように車に乗り込むわけだ。
「グスッ…グスッ…、あ〜〜式よかった。でメザス!お昼何食べるの?何食べたいの?母さん海の定食屋さんでも山の定食屋さんでも連れてっちゃうわよ!」
うーーん、正直肉が食べたいけれど焼き魚の塩味も気になるっ。
「母さん、海の定食屋で」
「わかったわ、しっかり捕まっててね!!」
そう言うと母は気合を入れて運転を初めた。
海がよく見える丘の上にある定食屋はいい。なんというか落ち着くし、話がしやすいのである。
そう僕が今から語ることというのは、これから始まる話のことでもあるし、終わりのことかもしれない。でもこれはある意味エピソード2くらいのことかもしれないけれども。長くなったけど今から話そうと思うよ。そう、この話がまさにこれから始まる「僕のちょっと長い高校の中での鍵盤道の話」です。よろしくお願いします。
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