瞳を閉じる5分前
蒼
第1話 私の可能性は無限大
今日はこれからどうしよう。
涼しさを求めて、異国の海を見に行こうか。
いやいやどうせなら永久凍土にでも行った方がいいのでは。
それか最近顔を見ていない、空を駆ける友達に会いに行こうか。
ついでに化け物退治をしている腐れ縁の顔を見に行っても良いかもしれない。
嫌なことを忘れるぐらいのハッピーエンドを探しに行こう。
それじゃあ胃もたれすると言うのなら、ビターエンドでも構わない。
偶になら後味の悪いバッドエンドも良いかもしれない。
今日の私は魔法使い。
昨日の私はスポーツマン。
明日の私は不思議な館の女主人。
どこに行ったって構わない。
一つに選べないのなら、混ぜてしまっても構わない。
必要な物は何もない。
ああ、どこに行こうか。
ああ、何をしようか。
今日はどんな世界の続きを見ようか。
瞳を閉じる5分前。
私の可能性は無限大。
瞳を閉じる5分前 蒼 @muria
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます