白線上のバリアフリー

@kakkeee

第1話視えない美女と噓つきの野獣

決戦兵器バリアフリー...

数年前、某国によって発明され、主要国がうって揃って主要戦力としたこと。

人型兵器であること。

特に障害者と言われる体に何かしら障害を持った人たちをパイロットとしてしか動かないことが主な特徴として挙げられる。

いや、いまさらか...この世界じゃ小学生でも社会の授業で習うんだから。


そんな物に憤りを感じている俺は【暗井 道(くらい どう)】バリアフリーのエンジニアである。

なぜエンジニアである自分が食いっぷちであるバリアフリーについて憤りをかんじているか。

その理由はずばり、俺の担当パイロット【明光(あきみつ) ミエル】が原因であった。


彼女の性格はよく言えば頑張り屋、悪く言えば命知らずであろうか。

とどのつまり、俺はパートナー以上の目線でミエルのことを考えていた。

彼女の出撃に心が張り裂ける思いになり、彼女の帰還に脳が揺さぶられるほどの喜びを露にする。


友人は簡単に「告ればいい、そういう関係だってパイロットとエンジニアの間じゃよくあることだろ?」というが、ことはそう簡単ではなかった。

なぜなら、俺は自分の顔に自信が持てず、そして....

彼女は目が見えなかったこと。

それが騙しているようで、どうにも俺はそれに踏め込めなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る