@m-a-i

第1話

自分は何がしたいんだろう。

口では「友達は一人でいい」と言いながら本当は「いろんな人と話したい」と思ってしまう。

自分の周りの人達が幸せな感じで居ると憧れるし、焦りがでる。

昔から仲良くしてた幼なじみは友達がたくさんいる。ただ嘘も簡単に付く奴で信用は出来なかった。けど大人になり差が出来た。

僕は昔の友達とはほとんど繋がりがなく、連絡もとらない。だが幼なじみは学校の友達、後輩、バイト仲間と交流がある。

1度だけ言われた言葉がある。「喋ってみるといい人なんだね。もっと早く仲良くなればよかった。」おかしい。普通にしてるのに僕のイメージが悪く見えるか不思議だった。

まぁ奴が吹き込んだんだってすぐに理解はしたが、なぜそんな事をするかわからなかった。奴が悩んでいれば相談に乗ったりしたのに僕が悩んで居るときは別の所で悪口をいうやつだった。

奴のせいで人間不信になった。

基本人の話は信用せずに自分が全てだと思っていた。だけどある女性と出会い僕の穴が塞がれた。「辛かったんだね、たまには頼りにしてくれない?少しでいいから信じてついてきて」この言葉に救われた。

ずっと周りを信じない臆病者に勇気をくれた。友達は数じゃないって思えた。

だけど、たまに寂しい時はどうすればいいのか未だにわからない。

過去は変えられないけど、これ以上穴をつくるわけには行かない。

だから縁を切り、距離をとり、ひっそりと決別する。自分の気持ちを表現するのは難しい。だけど願うなら今居る友達だけは離れたくない。

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