縁の下の主人公〜主人公くんのために人生かけます〜

一般人haru

プロローグ: 隅野平人という男

どうも!初めまして!唐突に小説を書きたくなったので書いてみました!初めてなので、至らぬこともあると思います。そういうところはビシバシ言ってくれると嬉しいです!今回はプロローグなので短いですが、本編からはもう少し長くなるように頑張って行くのでよろしくお願いします!


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「あっ、俺端役だわ。」

ある日、俺は知った。世の中には主人公はいる。しかもそれなりの数が居ると、そして悟った。俺は端役で、決して主人公にはなれないのだと。突然何を言い出すんだこいつは と思うかもしれんが、これが世の中なんだよ。まあ、取り敢えず俺の昔の頃の話でも聞いてくれや。


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「あれ?俺って主人公じゃね?」

俺、隅野平人は小学校高学年の頃には、そんな事を考えてる所謂、「痛いヤツ」だった。心の中では、常に「俺、隅野平人は...」て言ってたし、よくわからん使命を負ったような気がして、世界を救うことも考えていた。誰かの仕事を手伝う時は、「やれやれ」とか言いながらやったりしてた。もう主人公と言うよりただの中二病である。


しかし、俺の考えに変化が起こったんだ。中学になると、小学生まで「痛いヤツ」だったのが、ただの「やべえ奴」に進化していった。

それだけなら主人公(やべえ奴)なのでなんて事ないストーリーの一部だと思って割り切れた(実はかなり傷付いた)のだが、もうそれはそれは決定的な事が起こった。出会ったのだ。そう、出会ったのだ本物の、本当の、ガチもんの、、、主人公に。しかも一人じゃなく何人も。その時、俺は主人公じゃないと、主人公にはなれないと、本能で感じた......。


改めて思えば、「隅野平人」なんて名前のやつが、主人公な訳がなかった。それに加えて、容姿、学力、身体能力全てが平凡だった。そんな平凡な奴が、主人公やって行ける訳が無い。


「ああ、俺は平凡なんだ。主人公じゃなかったんだな。」


俺は一人そう呟いた......。


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とまあ、こんなことがあったんだよ。ここまで理解してくれたか?そう、俺は自分のことを主人公だと思ってた。しかし世の中には本物の主人公が多すぎた。

特にラブコメ! 鈍感、難聴、オタク、ボッチ、王子様、その他諸々。そんなのがゴロゴロいる。しかし、それの何倍何十倍の端役が居る。結局俺は端役だった。

だからなんだと言うんだ! 伊達に主人公(やべえ奴)やってた訳じゃない! 俺の主人公経験値は無駄にはしない!

なれないなら支えてやろう。主人公支える系端役として生きてゆこう。俺はそう固く決意した。夜中の公園のど真ん中で。やっぱり心の内の告白とか、過去の話をするには夜の公園だろうと思ったから。もちろん補導されたんだけど。

取り敢えずは主人公云々よりまず、自分を端役として磨いていこう。せめて補導されないくらいまともな、やべえ奴じゃない端役になろうと固く固く決意した。

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