5までしか知らない少年

@premyself

第1話 はじまりの巨大数アダム

とある異世界に、1から5までした数字を知らない少年がいました。

少年は、このままでは5までしか数えられないので、5の次の数字を、


Aアダム


と名付けることにしました。

とても小さな数字ではありますが、少年にとっての最初の自作巨大数でした。


次に少年は、


 Aの次の数をA2、

 A2の次の数をA3、

 A3の次はA4、

 A4の次はA5、

 A5の次はAA、

 AAの次はAA2、

 …

 Aα2以上の数の次はAβαの次の数


というように順々に名付けていき、このAのあとに数をつけてあたらしい数を作るシステムを、


Eヱヴァシステム


と名付けました。

少年にとっての最初の自作システムです。


こうして少年は、すべての自然数を数える事ができるようになりました。

そして、少年は数を作る快感に少しずつ目覚めていくのでした。


・・次回 アベルシステムと重複

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