ヒロイック・アンチテーゼ

用語録：00１【変身機】

・変身機／トランサー

概要：

日本中に多数存在する能力者が使用すると、「ヒーロー」と呼ばれる超常的な力をもつ存在へと変身させることのできる特殊な器具の総称。

能力因子を封じ込めた記憶触媒（メモリカタリスト）を装填することで戦闘用外骨格「戦闘衣（バトルスーツ）」を生成して能力者に纏わせる。この際生成されるデザインは本人の深層意識のイメージにより決定され、後天的に変化することもある。

変身機は腕部に装着する腕輪タイプが一般的だが、技術的には他の形状にすることも可能とされる。

現段階で作中に登場している変身機は以下の二種。

○エヴォ・トランサー

進化装機。

正義を標榜する子供達の自治組織「英雄達（ブレイバーズ）」が運用するタイプの変身機。

見た目は四角を基本としたデザインに外装色が銀、発光パーツが緑。

記憶触媒の装填スロットは一つのみだが、装着者の能力をデメリットを最小限のままに、効率的に強化することができる。

悪性の因子を排除するフィルターが組み込まれており、それらが一定以上の因子の逆流を防ぎ怪人化のリスクを低減している。だがそのせいで出力が下がってしまっているとのデータもあり、「英雄達」では新たな変身機の開発を急いでいる。

内蔵音声のテンションが他の変身機に比べて高い。

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○エゴ・トランサー

叛意醒機。

正義を騙り暴虐の限りを尽くす「英雄達」に対抗する為、「反英雄組織（アンチテーゼ）」が独自に開発した変身機。

シンプルなデザインのエヴォ・トランサーと違い鋭角なパーツが多く見られ、その色も漆黒に赤となっている。

その最大の特徴は記憶触媒装填用のスロットが２つ搭載されていることである。

片方が変身用、もう片方が能力のみを抽出する用のスロットとなっており、これらを使用することで、本人の弱点を補いながら能力を切り替える臨機応変な戦闘が可能となっている。

なお因子逆流用のフィルターが半分ほど撤廃されており、本来であれば怪人化のリスクが高い。

だが「反英雄組織」は加入段階でエゴ・トランサーへの耐久力をテストした上で支給しているため、ある程度の耐性をもった彼らが怪人化した事例は今まで確認されていない。

内蔵音声は機械的な冷淡さを持つ。