ある意味前文みたいな? 工業高校あるある

クラスについて

 まず手始めにクラスについてだ。工業高校というのは名目上実業高校で共学になっている。しかし共学と言うには女子は少ない。というよりほぼいない状態だ。もう男子校と言っても過言ではない。


 教室なんかただただむさくるしい空間が広がっている。正直出会いを求めて入学する奴には絶対におすすめしない。


 ――まあ出会いを求めて入学する奴なんて工業高校にはいないと思うが……。


 後はあれだ、巷の工業高校あるあるでは「オタクとヤンキーは共存している」という記述はあるが本当だ。


 だがヤンキーは存在しない。


 俺の通っている学校の場合は「オタクとウェイ系が共存している」というのが正しいだろう。


 大体ここまでが巷にある工業高校あるあるに書いてあることだろう。

 

 ではここからは俺が見ている工業高校のクラスについて綴っていこうと思う。


 大体クラスメイトの関係性を人間相関図的に表すと上記に書いてあるのが正しいので人間関係については省こうと思う。


 ここで語るのは「教室内にある物」についてだ。


 まず普通科高校には無いもの、それは『実習で作られたもの』だ。

 後々実習について語るが、とにかく実習で作られたものがある。


 俺は機械系学科に通っているので、主に工作機械や溶接、電子工作系で作られたものが主な実習で作られたものだ。


 まず手始めに電子工作系からはセンサーカー。これは主に電子部品やそれらの働き、そしてはんだ付けの技能習得を目的とした実習にて制作されたものだ。こちらは様々なモードがついておりセンサーに手や物を置くとその物体をよけたり、またその物体を動かすことによって追尾したりする。だからなのかまだ遊びがいがあり、たまに遊ばれている。


 しかしこれはまだいい。


 次に紹介する工作機械で作られたもの特に遊びがいもなくただただ邪魔なだけのものだ。

 

 なんせただの「段付丸棒」だからだ。


 工作機械を用いての実習というのは、様々な加工法などや切削条件等を学ぶためにあるが、本質は「加工精度の向上」にある。


 故に段付丸棒なのだ。


 こちらは「旋盤」という工作機械での実習で作られるものだが、精度向上を目的として作られる段付丸棒は特に使い勝手も無く、使うとしても文鎮代わりにしかならないそれはただただ無駄なものでしかない。だからこそ持ち帰っても邪魔でしかない段付丸棒は教室(後にロッカー)に置かれていくのだ。


 だがその段付丸棒で己の加工精度を上げていくので、ある意味無駄ではないのだ。


 そして普通科高校には無いものといえば「会社からの求人票」も挙げられる。


 やはり大多数の生徒は就職志望という事もあって、教室には求人票がコピーされて置かれている。


 ここから自分の希望する企業をあらかじめ絞っておいておくというのが定石だ。


 ここまでがクラスについてになる。

 次回は教師について短くだが書いていこうと思う。


 


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