第六章 敗北した女

第六章 敗北した女

「そうだねえ、、、。女の人を説き伏せるというのはなかなかできないよねえ、、、。」

蘭は、大きなため息をついた。

「そうだよ。食堂のおばさんまで、かわいそうだからやらせてあげればなんて援護射撃して。だけど、事実、できないよ。あんな難しい曲。」

水穂も、どうしようもないというほど、がっかりしている。

「お前がそういうんなら、そうだよな。まあ、勿論、ピアノを演奏したことのない僕は、なんとも言えないが。」

「それに、教授には、なんで止めなかったのかと叱責される始末。彼女が手でも痛めたら責任をとるようにと言われてしまった。」

「ゴドフスキーは女の人には、難しいというより危険すぎると思うよ。だって、ホロビッツだったっけ、手が六本なければ弾きこなせないと言ったんでしょ。それじゃあ、無防備でエベレストに登れと言っているようなもんさあ。」

スイカにかぶりついていた杉三が、そんなことを言った。

「杉ちゃんだって弾いてないのに、よくわかるな。」

「一回だけ聞かせてもらったことがあるが、ピアノを楽器として弾いているというよりも、ピアノを戦闘機にでもしたんじゃないかと思われるほど難しい曲だった。聞いているだけでも、全部終わったときはもう、くたびれちゃったよ。」

「どこで聞いたの?」

「亡くなった父ちゃんが、音楽すごく好きだったからさ。母ちゃんが仕事で忙しい分、父ちゃんがよく音楽会なんかに連れて行ってくれた。」

「それ、いつの話だ?」

「知らない。母ちゃんの話によれば、僕が七五三する前に父ちゃんが逝ってしまったらしいので。」

「つまり、そのくらいの幼児であっても疲れてしまうわけだから、相当難しいんだよ。杉ちゃんの感想は間違ってないよ。それを弾くわけだから、並大抵でない体力と気力が必要だし、危険すぎると言われても過言ではないだろう。」

「そうそう!世界一難しい練習曲を書いたといわれる作曲家だもんね!たしか、一度に弾いていいのは7曲までで、それ以上やったら、ピアニストが卒倒するという伝説が。」

「よく知ってるね、杉ちゃん。男性でさえもそう言われるんだから、女性が挑戦するのは、本当に無理なんだ。」

「で、水穂、麗子さんはどうしてる?」

蘭がそう聞くと、

「とりあえず、一生懸命練習をしているが、まだ譜読みさえもできてないよ。コンクールまであとひと月しかないけど、、、。」

と返ってきた。

「気ばかり焦って、またおかしくなったりしないかな?」

「そう、それが一番心配だって、教授が言ってた。多少図太い女性であれば、何とか立ち直れるかもしれないが、ただでさえ製鉄所に来ている子たちは、立ち直るのに援助が必要な子のほうが多いから。責任も感じるんだよね。」

「まあ、そうだと思うが、お前も責任を感じすぎて体を壊さないよう、気をつけろよ。」

と、蘭は水穂の肩を叩いた。

「なるようにしかならないよ。それが、若さというものでもあるから。とりあえず、僕みたいな馬鹿は、スイカさえ食べられれば、ほんとに幸せなんだけどなあ!」

杉三がそういって、もう一切れのスイカをとってそれにかぶりついた。

「うまいねえ!このスイカの味が一番さ。どっかで賞状をもらうよりも、スイカを食べるほうが幸せだとわかっていれば、何にも悩むこともないんだけどなあ!」

確かにスイカを食べている杉三の顔は本当に幸せそうだ。確かにこれさえあれば、戦争なんてどっかに消えていくだろうなと思われる、そんな顔だった。

「杉ちゃんみたいに、スイカごときでそんなに大喜びできるのは、発展途上国の原住民じゃないとできないよね。」

「今の日本ではまずありえない話だが、一番大事なことでもあるよね。」

蘭と水穂はこう言いあって、同時にため息をついた。杉三だけは一人、にこにこしてスイカを食べ続けるのであった。

その間にも麗子はひっきりなしにピアノの練習を続けた。とにかくコンクール本番までもう日がないのに、第一楽章の譜読みさえできていない。ジャワ組曲は12曲から構成されていたが、とりあえず演奏時間を考えて、冒頭の曲と最後の曲を演奏することにした。しかし、冒頭の曲でさえも極端に難しすぎた。何しろ、指が届かないで、崩さなければ弾けない音が多すぎるし、音が多すぎて全部を拾うことができない。メロディこそ美しいが、それを曲想通りに弾くとなると、麗子には上からたたきつけるしかできないので、とてもできなかった。せめて第一楽章だけは弾けるようにしなければと、徹夜で練習することも多くなった。幸いそのことについて、文句をいう利用者は誰もいなかった。と、言うのもたたら製鉄は一度始めると夜中まで続くことは結構あったので、それと同じだと考えている人が多いのだ。そうなると水穂も、部屋を開けて食堂のおばちゃんの部屋で寝起きさせてもらっていた。麗子は三日間徹夜で練習したが、それでもジャワ組曲は弾けない。

「今日はもう休んだら?」

そう心配して声をかけてくれるのは、いつの間にかカレンのみになっていた。麗子は、周りの人が誰も声をかけてくれないのに気が付かないほど、余裕をなくしていた。

そうこうしているうちに、コンクールまであと数日になった。今日も朝ご飯を食べて、さあ練習だと考えていると、

「今日はやめたほうがいいですよ。指にひょうそができてますから、病院で診てもらって来たらどうですか。」

懍が急にそう発言した。確かに指を見ると、指は紫色に腫れている。

「いいえ、結構です。練習しなければ、いつまでたっても弾けませんもの。」

なんだか馬鹿にされているようで、麗子はムキになってそう答えた。

「そうですけど、放置していたら、最悪、指が化膿して取れてしまうことだってあり得ますよ。化膿した細菌の種類によっては、リウマチ熱や敗血症になって、命取りにもなりかねないです。」

水穂も心配してそう言ってくれたが、

「いいえ、そんなことは絶対にありません!中国じゃあるまいし。もし、診察が必要なのなら、コンクールに出場してから行けばいいわ。」

二人の心配を全く聞かずに、麗子はすぐに練習を開始してしまった。カレンが不安そうな顔で見ていたのにも全く気が付かなかった。懍たちは、これはもう無理だと話しあっていた。

ピアノの前に座って、さあやろうと鍵盤に指を乗せたが、指に激痛が走った。特に無理やり動かしていた左手指はひどい物だった。え、なんでと思っていると、不意に強烈な頭痛がしてきて、練習どころではない。さらにまだ夏の終わりなのにひどい寒気がした。そして頭がぼんやりしてきて、次に何をしようか考えることもままならないでいる間に、麗子はわからなくなった。

気が付くと、自分は自室にいて、ピアノの前ではなく布団の中にいる。そして両手指には厳重に包帯がまかれていて、動かすことなどできるはずもない。頭の上には氷嚢が乗っていて、起き上がるとごろりと落ちた。

「あ、目が覚めた?やっぱり若い子は早いわね。いま、晩御飯持ってきてあげるから、待ってて。」

食堂のおばさんが、よいしょと立ち上がって、急いで部屋を出て行く。晩御飯?今は朝なのでは?と思って周りを見渡すと、すでに夕方になっていて、窓からは夕焼けがはっきりと見えた。いつの間にこんなに時間が経ってしまったのだろうか。

「はい、持ってきたよ。熱が高いから、おかゆさん作ってきた。全くね、カレンちゃんが見つけてくれなかったら、大変なことになってたって青柳先生が言ってたよ。指がとれちゃうどころか、運が悪かったら、こと切れちゃったんじゃないかって。まあ、幸い悪質な細菌による蜂窩織炎ではなかったから、二週間くらい薬を飲んで休んでれば大丈夫だってさ。」

おばさんが、そう解説しながら、茶碗をお盆に乗せて持ってきてくれたが、

「おばさん、それじゃあ、ダメじゃない。二週間指をうごかしてはいけないと言われたじゃないの。そんな食べにくいものじゃ、かわいそうよ。」

一緒にやってきたカレンがおばさんにそういった。

「あ、そうだっけね!ただの風邪とは違うんだよね。じゃあ、どうしたらいいかな。確かに箸も匙も握れないよね、、、。」

「おかゆじゃなくて、バナナを出せばいいんじゃない?あれなら栄養もあるし、持つのも楽だし。」

「バナナか!確かにバナナダイエットという言葉もあるしね。いまうちにバナナがないから急いで買ってくるよ。ちょっと行ってくるから、見ててあげてね。」

「了解。よろしく頼むわ。」

おばさんは、支度をするために部屋を出て行き、カレンはその場に残った。

「よかったわ。本当に大したことじゃなくて。私、もうだめなんじゃないかと思って、すごい焦った。」

そういいながら、額に滲んだ汗を手拭いで拭いた。もともと暑さに強い人だから、彼女が汗をかくというのは異例の事である。それに、顔には涙が流れたあとも見られた。

「まあ、指が化膿するなんて、薬飲んでればすぐに何とかなるわよ。病院もたくさんあるんだし。」

「いいえ、そんなことないわよ。しっかり治さないとだめでしょ。」

一瞬面食らったが、そう考えても仕方ないなと思った。蜂窩織炎なんて日本では文字通りすぐに何とかなるのだが、ペルシャでは命に関わる重大疾患になってしまい、何とかなるという言葉は通用しないのだ。日本ほど医療制度が発達していないから、こちらでは大したことなくても、ペルシャでは命取りになる疾病はほかにも数多いだろう。そういうわけで彼女は本気で心配しているのだとわかると、ちょっと恥ずかしいという気持ちにもなった。

「気にしなくたっていいわよ。明日には指を動かせるんじゃないの。練習再開しなきゃ。」

「あきらめたほうがいいわ。青柳先生もそう言ってたわよ。事実、コンクール本番までに、回復することはないからって。少なくとも二週間は横になってなきゃだめね。」

二週間も?そうなったら、明らかに練習はできなくなって、コンクールへの挑戦は無理ということになる。それは、麗子にとっては絶え間ない苦痛であった。これで、自分を馬鹿にしてきた人たちを見返すことができると思っていたのに、つまり、敗北という事である。

なんだか人間をやっているのが、嫌になってしまうほど、がっくりと落ち込んだ。

せめて、自分の事を親殺しと言った中村先生に、その発言を撤回するといってもらいたいと思っていたが、そのための大事な武器を掴みかけて失くしたようなもの。中村先生が、自分を馬鹿にしてあざ笑っていた顔がありありと浮かぶ。

「結局あたしは、ダメな人として生きるしかないのか。中村先生にも、他の同級生にも負けちゃった。」

思わず吐き捨てるように言う。

「そんなことないわ。アフラ・マズダーが、あなたを守ってくれたの。そうとしか思えないわよ。」

「そう言われても困るだけよ。」

と、言い返した。あるのは、敗北したという事実だけである。

「いいえ、アフラ・マズターの勝利というのは、非常にわかりにくいものでもあり、人間にとっては、不幸な決定にように見えてしまう事例はいくらでもあるの。それを識別するために人間は教育を施されることになるのよ。」

「そうなのね。そういうのがちゃんと根付いていれば、中村先生のような教師も存在しなかったでしょうし、傷つくこともないでしょうね!あたしたちは、そのようなことは全くないから、平気でひどいことを言う人のほうが多すぎて、もう生きているのさえ嫌になるほうが多いのよ!」

思わず、怒りをぶつけてしまった。敗北というだけでなく、文化レベルの低い人間から説教をされる羽目になるなんて、もう怒り心頭というか、情けなくて仕方なかった。

「でも、少なくともこちらへきて、生活できるわけだし、その人と顔を会わせなくていいようにもなれたでしょ。それにコンクールに出て、中村先生と再び対面するようなことがあれば、もっとひどいことを平気で言われるかもしれないでしょ。それも回避させてもらえたんだから、やっぱり勝利よ。考えてごらんなさいよ。もし、中村先生が、もっとひどいこと言ったら、それまでの努力も全部無駄になってしまうのよ!」

そう言えばそうである。確かに中村先生の前で演奏しても、それが通じるかと言えば果たしてそうではない。それに発言次第では、さらに傷ついて精神状態が悪化する可能性もある。それを回避できたといえば確かにそうだろう。そういうことを、カレンたちは「アフラ・マズターの勝利」と表現しているのだ。

「そういうことか、、、。でも、やっぱり悔しいものは悔しいわ。」

「日本もそうなってる人多いわね。それが、自分の力ではないと思うことができればもうちょっと楽に生きられるような気がしないでもないわね。私たちは、自分の力なんて何も通用しないと思うのよ。人間がやっていることなんて、ほんとにごくわずかなことでしょ。例えば、食べ物を作ることだって、種をまくのは人間なのかもしれないけど、それが本当に手に入るかというと、そういう事はない。それ以前に渡りバッタが出てくれば、あっという間に壊滅するわ。だから、人間が成し遂げられるなんて、本当にちょっとしたことでしかないのよ。そこをしっかり教え込んでいかないから、おかしなことになるんだと思うのよね。」

日本では渡りバッタの大発生、いわゆる蝗害は、地形的にも歴史的にも非常に少なく、殺虫剤が普及しているので現代では全くピンとこない単語であるが、中東では非常に多く起こる災害である。彼女も、渡りバッタが大発生して農作物が全滅した事例を多く目撃したのだろう。それに、掃除機の存在すら知らないほど、機械化されていなければ、作業能率だって非常に悪いものだろうから、ありとあらゆるものを「神」に頼らざるを得ないのだ。もしかして、日本ではコンピューターなどで簡単にやり遂げられることであっても、カレンたちにしたら、何十人の人間が必要で、何十倍の時間がかかってしまう、という事例は数多くあるのかもしれない。そうなれば、何か特別な力に頼らざるを得ないだろうし、それが彼女にとっては「アフラ・マズター」である。

「それに、何でもそうだけど、理屈とか化学とかそういう学問で解決しようというのは、無理なんじゃないかなって気もするの。そんなことしているから、いつまでも決着がつかないで、またまけばいいから、くらいにしたほうがかえって楽なんじゃないのかなと思うけど?」

その代り、宗教にかけてしまうことが多いから、パレスチナ問題のような紛争がなくならないのではないかと思われるが、カレン自身はそういう考えはないようであった。渡りバッタの大発生にしても、発生原因を調査してバッタを殺虫剤で駆除するとか、そういう事をすれば、蝗害もなくなるのではないかと思われるが、そういう事は思いつかないのが、やっぱり中東の人は遅れていると思ってしまう。

「なんでも原因がどうのこうのとか、それを全滅させて解消させようとか、そういう風に考える人が多いみたいだけど、全滅なんて絶対にありえないし、そのために誰かが犠牲になったり、多数の人が駆り出されたりするんだったら、はじめから手を出さないほうが安全だわ。ムスリムの人は、ジハードといって、異教徒を徹底的にやっつけて、壊滅させることが美徳となっているようだけど、私たちは、そういう事はまずできないだろうと思ってるし、たいして意味があるとも思わない。」

「そうなの?」

思わず、そう言ってしまう。

「ペルシャ人の全部がムスリムというわけではないから。」

そういうことか!それを完全に忘れていた。中東というのはそういうところだと思い込んでいた。学校では、イスラームだけがすべてと教わるが、そういう事はないんだなと改めて感じ取る。しかし、イスラームが徹底的となっている国家の圧倒的に多い中、その中でよく生き残ってこれたものだなと感心するほどだ。

「よくやってこれたわね。」

思わず麗子がそういうと、

「そうよ、私たちからしてみれば、勝手に入ってこられて、勝手にアラーがどうのこうのと言っているだけにしか見えない、言ってみればいい迷惑なだけ。手を出したら余計におかしくなるでしょうから、関わらないほうがいいのよ。」

という。つまり、関わらなかったことで、自分たちを維持できたということだ。日本は島国だから、外部民族が乗り込んでくるという経験はあまりないが、ペルシャではしょっちゅうあったのだろう。だから、自らを守る文化というものも必需品なのであり、ゾロアスター教を保持したというのも、大いに自慢できる要素の一つであった。

「だから、悔しいから何とかしてやっつけようとか、そういう考えは持たないほうがいい。それをしていたら、自分たちが消えちゃうわ。自分たちが消えて、千年以上続いた聖火が消えるのが、一番嫌だから。」

そういうことか。そういえば、教祖が点火した三大聖火と呼ばれていたものも、今は一つしか残されていないんだっけ。もしかしたら、無理やり消されてしまったのかもしれないな。そうなれば、消されたところを目撃した人は、ものすごいショックだっただろうな。でも、便利になって、楽をすることを拒否してまで、そうやって自身を守ろうとする精神は、ある意味ではすごいなと感心してしまった。もしかしたら、バッタの大量発生を駆除しないで、解決させようと思わないのは、そこから来ているのかと思った。

「じゃあ聞くけど、バッタが大量発生して、食べるものが全部なくなったとしても悔しくないの?だって、一生懸命育てたお米も何も、みんななくなって、それまでの努力が水の泡になるのよ。」

確認するように聞いてみると、

「だから言ったでしょ。またまけばいいと思うから、なんとも思わないわよ。それにね、渡りバッタの大量発生より、中央政権のほうがもっと怖いかな。そうなったら、無理をしてでも従わなきゃならないから。日本ではありえない話なのかもしれないけど、無理やり理由を作って、あきらめなければならないことは、何回もあったのよ。」

カレンは、当然のようにそういった。きっと、自分たちが正しいとしていたことを間違いであると、無理やり言わされたことや、ありえない生活習慣を無理やり実行させられると言った、意志に反する行動を強制的にやらされたことが身近にあったのだろう。そのためには、まるでこじつけのような理由に頼るしかないということも多いのだろう。日本人はそういうことは全くの経験不足だから、不登校とか引きこもりなんかが多数発生するのかもしれない。政治的、宗教的な理由でないとしても、そういうことは必要になるんだなということも、麗子は何となく感じ取った。

「すごいわ。あたしも、そういう事ができる強さがあればいいのにな。」

「あればいいじゃなくて、私たちにはないとだめなの。」

そうか、そういう事か。だったら教えてほしいくらいだ。日本にはそういう事を知らせてくれる人は、誰もいない。たぶんきっと、彼女であれば、大学受験に失敗して、自殺を図るなんて発言をしたら、ばかばかしいと言って、大笑いするだろうなと思った。

「そうね。あたしもそう考えることにするわ。あたしは、そういう点では、中東の人にはかなわない。コンクールに出れないのは、ある意味では勝利だったと思うことにするから。」

「そうよ。敗北者とか、そういういい方は二度としないでね。」

互いの顔を見合わせて、にこやかに笑いあった。

「買ってきたよ!一番高級と言われる甘熟王を買ってきた!」

玄関の戸がガラッと開いて、食堂のおばさんが戻ってきた。ちなみに中東では、バナナは貴重な栄養源とされているほど、高尚な果物になっている。





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