即死魔法でチートだと思った? 人生そんなにうまくいかねえよ
竹内緋色
第1話 毎度戻ってくる場所
なぜだかたった一人で暮らす俺は、たった一人しかいない家で天井を見ていた。
「また、見知った天井だ……」
ここ数日、いろんなことがあった。
チートの魔法で世界の滅亡の危機を救ったり、ヒロインとあんなことやこんなことをしっぽりむふふとして--
「そんな覚えねえよ。一度死ねよ」
そんな乱暴な言葉を吐く者がいる。
いいや、物、か。
「俺様を物扱いするとは
俺の使い魔というか、式神のキル=ユーがなにやら言っている。
「俺様はお前の使い魔じゃねえぞ。一度死ねよ」
「知ってる」
でも、第一話から妹の式神だとか、俺は即家に監視されているとか面倒すぎて説明しきれない。
「説明できてるじゃねえか。一度死ねよ」
「ほんまやなぁ」
どうもこういう小説は一話から人々の目を引き付けなければならないわけだけれど、どうもそういう技術は作者にないっぽい。
「晩年ビリケツだな。一度死ねよ」
「そうだな。一度死ぬかな。でもな、世の中何事も平和が一番だと俺は思うぜ」
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