第30話 はじめてのBluetoothハッキング。通信傍受でスニッフィング


はじめてのBluetoothハッキング。通信傍受でスニッフィング


+どうして、日本は弱くなった


北朝鮮サイバー諜報局局長は東京都内のタワーマンションの高層から大都会の夜景を見下ろし日本社会と北朝鮮社会の違いについて考えていた


北朝鮮サイバー諜報局局長「わが北朝鮮では、核兵器が作れる者、ミサイルが作れる者、サイバー攻撃ができる者が評価される」


北朝鮮サイバー諜報局局長「北朝鮮で一番、所得が高い職業は、おそらく、この3つの職業であることは間違いないだろう」


北朝鮮サイバー諜報局局長「しかし、日本社会では、核兵器をなくせ!戦争反対!平和が大事!と言った者が評価される。なぜかと言うと人気を基準とした評価システムだからだ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「だから日本人は、より強い核兵器を作ろうと努力しない。ミサイルの命中率を上げようと努力しない。サイバー攻撃ができるように努力しない。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「だから日本は弱い国になってしまったのだ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「なぜなら、「人気」が、この社会では重要だからだ。より多くの人から共感されること支持される事をすることが求められる社会だからだ」


北朝鮮女子高生「うわぁ!アタシのつぶやきにリツイート1000イイネ!キタ!!あれ?ちょっと!フォロワー減ってんだけど!誰がリムったし!誰がリムったし!」


北朝鮮サイバー諜報局局長「誰だって、平和がいいし、戦争をしたくない。核兵器で何十万人も無差別に子供まで殺したいとは思わないだろう。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「だから核兵器は悪だ。戦争反対!平和が大事!と言えば、大多数から人気を得ることができ、その人気者に権力と富が集中するのが日本社会だ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「しかし、人気を基準とした社会は同時に差別を生み出す原因にもなる。日本の若者の8割は就職している。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「だから、無職を差別する発言をすれば8割は支持する。人気を基準とした社会は差別も同時に生み出しやすい社会を作ってしまうのだ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「ニート差別が拡大したのは日本の人気社会が原因とも言える。ニート差別をすればするほど差別した側は人気者になり金儲けできるのだから」


北朝鮮サイバー諜報局局長「だから日本人は努力しなくなった。ニートが悪い!と魔法の言葉を言えば金儲けできるのだ。無職のせいにすれば自分は努力しなくていいし何も考えなくていいのだ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「日本人は誰かを差別するだけで簡単に人気者になれ金が稼げるのだから、核兵器を作るために難しい勉強をしなくてもいいのだ。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「これは統計でも証明されている。差別を煽るマスコミの平均年収は1000万円。セキュリティエンジニアは平均年収600万円。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「日本ではサイバー攻撃から国を守れる人間より、差別をするだけのマスコミの方が所得が高いのだ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「サイバー攻撃を別にできなくていいからプログラミングの勉強も日本人はしない。政府のサイバー有識者もプログラミングすらできない奴ばかりだ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「しかし、それは、同時に、おそろしい結果を招いてしまった。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「差別された側は、差別している側に復讐するために差別を根絶するためにサイバー攻撃ができるように努力していたということだ」


北朝鮮サイバー諜報局局長「だから今の日本社会では、差別している側が何の武力を持たず人気と金と権力だけがある。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「一方で、差別された側はサイバー攻撃や爆弾やドローンをネットで勉強し努力して具体的な武力を持っているのだ。」


北朝鮮サイバー諜報局局長「じつに現代日本社会は異様な光景といえる」



+夢見るウツノミヤ


差別取締局「ウツノミヤ!ウツノミヤ!起きろ!ウツノミヤ!」


パソコンの画面越しに差別取締局が寝ているウツノミヤをパソコンのビデオチャットを通じて起こす


ウツノミヤ「はぁ・・・また眠ってしまったのか・・」


ウツノミヤ「あっ!!もう夕方か!!!??なんで!!!なんで!!!!また!!!」


差別取締局「落ち着け!ウツノミヤ!」


ウツノミヤ「まただ!また!毎日!毎日!!!なんで!なんでなんだ!!!」


ウツノミヤ「いくら寝ても!!いくら寝ても!!毎日毎日眠くて!!眠くて!!!つい寝てしまう・・・」


ウツノミヤ「時間だけが、ドンドン過ぎていく・・・また今日も何もできなかった・・・」


差別取締局「落ち着け!ウツノミヤ!お前は悪くない!お前は残業を強要され睡眠不足になり、頭のどこかに異常が出て過眠症にかかってしまったんだ・・」


ウツノミヤ「もぉう!だめだ!!!毎日毎日時間だけが、ただ・・過ぎていく・・・死にたい・・・死にたい・・・・・うわぁぁぁぁ!!」


差別取締局「ウツノミヤ・・・いや!サイバーシハード戦線・・あなたは立派なムスラム国の戦士だ!あなたなら、きっと差別を減らせる」


ウツノミヤ「無理だよ・・・差別取締局・・毎日眠いんだ・・・とにかく眠いんだ・・俺みたいな精神障害者に何ができる・・俺はアンタのように強くない」


差別取締局「そんなことはない!俺なんか正社員になったことがないけど、あなたはIT会社で正社員になっているし、バグとかいろいろ見つけられるじゃないか!すごいよ」


差別取締局「今では、どこもかしこもニート差別やガイジ差別で溢れている。どんどん弱者に対する攻撃が強くなっている。俺が頑張っても100人くらいしか敵を倒せないだろう」


差別取締局「だが、あなたは違う!サイバー攻撃ができる。サイバー攻撃は敵を1000人いや1万人も一気に叩ける!一騎当千がサイバー攻撃ではできるのだ。あなたは、すごいよ」


差別取締局「おれは、馬鹿だからバグなんて一つも見つけられない・・学校にも行ったことがない・・だからサイバー攻撃は馬鹿だからできない」


差別取締局「でもサイバーシハード戦線!あなたは違う!あなたはサイバー攻撃ができるじゃないか!頼むよ!この差別だらけの社会から!困っている人たちを救ってくれよ!」


ウツノミヤ「無理だ!無理なんだ!!眠いんだ!眠いんだよ!できない!俺にはできない!」


差別取締局「ハッラーは、あなたに無理強いはしない。あなたができる範囲で励めばよい。そのうち過眠症も治るだろ。サイバー攻撃も勉強すれば努力すれば、いつかはできるだろ・・」


差別取締局「だから諦めないでほしい・・あなたは差別犯を一騎当千できるサイバー攻撃者なのだから・・ムスラム国のサイバーシハード戦士なのだから・・」


差別取締局「では、俺は先にテロを行い差別犯と戦ってくる・・」


ウツノミヤ「待て!待って!くれ!俺も!俺も!一緒にテロをやる!差別と戦う!!!一緒に連れててくれ!」


差別取締局「うぉぉぉぉ!!!ハッラーハクバル!!!!!」


差別取締局が自爆車両で突っ込み自爆する


ウツノミヤ「だめだ!差別取締局!!!!いくな!!!おいてかないでくれ!!!おいてかないでくれぇよ!!!!!うわぁぁぁ!!」


パソコンの前で眠るウツノミヤをボクナムは起こそうとする


ボクナム「バグ!バグ!オイ!起きろ!起きろよ!!!バグ!!!」


ブラックバグハンター宇都宮は眠って夢を見ているところを無線でボクナムに起こされた


ボクナムはブラックバグハンター宇都宮のことをバグと呼ぶ。宇都宮のコードネームはバグになっていた


ボクナムは元々コードネームなのでバグこと宇都宮はボクナムをボクナムと呼んでいた


宇都宮は都内のマンションの部屋で後方支援のためパソコンの前に座りサイバー攻撃の準備をしながら、無線でボクナムと話す


バグ「すまない・・眠っていた」


ボクナム「もうすぐ目標地点に着くぞ・・」



+スニッフィング。Bluetooth機器の通信傍受


北朝鮮のサイバー諜報員ボクナムは、普段はセキュリティ会社の社員として働いていた


新人は、どの部署でも、まず営業をやらされるので、いつものように今日も様々な企業に営業をしていた。


一見、普通のサラリーマンに見えるが


ボクナムには隠しマイクと隠しカメラがスーツに仕込まれ


耳には隠しイヤホン。が取り付けられ


その情報はバックパックの無線機から、ブラックバグハンター宇都宮のパソコン画面に映像と音声などが配信されていた


ふたりは共同のサイバー攻撃作戦で、ボクナムは、祖国、北朝鮮の外貨獲得のために


ブラックバグハンター宇都宮は差別に対する報復作戦をしようとしていた


ボクナム「バグ。ここの会社でいいのか?」


バグ「あぁ。そうだ。夫婦で仲良く1億円稼ぐ方法の会社だ」


ボクナム「( ゚Д゚)ハァ?なんだそれ?」


バグ「そういう本を出したんだよ」


ボクナム「で、何やったんだ?お前に恨まれるということは何か差別を、やらかしたんだろ?」


バグ「あいつらは!!」


回想


夫社長と妻社長「私たちは、夫婦で1億円稼いじゃいました!今度本を出します!夫婦で仲良く1億円稼ぐ方法です。ぜひ読んでくださいね!」


記者「素敵な仲のいい。ご夫婦なんですね!」


妻社長「はい!それはもう・・絶対!ぜぇーたい!浮気とか浮気とか!不倫とか不倫とか!絶対!しないんですよ!!絶対!夫が不倫とか!」


夫社長「ぜひ!みなさんにも!この本を読んでいただきたいんです!今ニートが社会問題ですよね?」


記者「ええ。私たちマスコミが精神障害で苦しんでいる若者をニートだと差別して勝手に問題にしました。どこの国も8割の精神障碍者は無職で、問題ないのに・・」


夫社長「この本を読んで1億円稼ぐ方法を勉強していただきたいんです!ニートとか年収300万円以下の負け組は何もできない人間なんです!」


夫社長「金を稼げない人は、親の教育が悪かったんです!何もできない人なんです!年収500万円以下は生きる価値がない!1億円稼がないとダメなんです!」


回想終了


ボクナム「そりゃ大変だ・・世界中の、ほとんどの人が生きる価値がなくなってしまうな。」


バグ「あいつら!俺が精神障害で苦しんで!低所得や無職になっているのに!!勝手に!親のせいにされたんだ!許せねぇ!親は悪くねぇのに!精神障害で苦しんでいるだけなのに!」


ボクナム「じゃ!何もできない人間じゃないってことを証明してやろうぜ!いくぞ!」


そう言ってボクナムは会社に入っていった


ボクナム「どうも!社長!お会いしていただき!ありがとうございます!」


夫社長「あぁ・・それで、セキュリティソフトが今、お買い得で安いとか?」


ボクナム「はい!実は・・今、ウチの会社が・・・」


夫社長「業績が悪いのか?」


ボクナム「お恥ずかしながら・・・どうか!お願いします!社長!このソフトを!通常価格50万円ですが!10万円で買ってください!」


夫社長「どうしよかっな・・(しめしめ。これはもっと値切れるぞい)」


ボクナム「では!5万円で!お願いします!どうか!どうか!」


土下座してお願いするボクナム。


夫社長「5万円ね・・・ウチも最近、有名になってきたけど・・・まだまだ年商1億円の小さい会社だから・・・」


ボクナム「社長!祖国の韓国に難病の妹がいるんです!お金がいるんです!社長の本にも書いてあるじゃないですか!大事なのは家族愛だと!どうか3万円で!お願いします!」


バグ「泣き落しかよ・・・」


夫社長「(ほほ・・私の本の読者か、もうしょうがないな。まぁ50万円を3万円まで値切ったんだ。ウヒウヒ!まぁ!よしとするか)よし!買おう!」


ボクナム「ありがとうございます!ありがとうございます!」


夫社長「いやぁ、実はウチも会社が少し大きくなってきたからね!業務用のセキュリティソフトを買いたいと思っていたんだよ。いやー安く買えてよかった」


バグ「3万とか高っ!ばかだろ!そんなもの買っても差別すれば全てが無駄なのに・・差別をして恨まれれば狙われて終わりだと、いいかげん学習しろよ・・」


ボクナム「それでは、失礼して、シリアルコードを会社から送ってもらいますので・・・」


そう言って、ボクナムはバックパックのカバンからノートパソコンを取り出しパソコンを開いた


ボクナム「あれ?あれれ???」


夫社長「どうした?」


ボクナム「おかしいな・・ノートパソコンのタッチパッドが動かない・・」


夫社長「どれ?あっ・・ほんとだ・・でも、キーボードは入力できるからタッチパッドの故障みたいだな」


ボクナム「スイマセン!社長!少しだけ!社長の使っている。そのBluetoothのマウスを貸していただけませんか?」


夫社長「あぁ!いいよ!ホラ!キーボードも使う?同じBluetoothアダプタで登録してるから・・」


そう言って夫社長は、自分の使っているPCに指していたBluetoothのアダプタを取り外しボクナムに差しだし


ボクナムにマウスとキーボードも渡した


ボクナム「ありがとうございます!」


ボクナム(MACアドレスは・・・これか・・送信)


バグ「MAC確認。スニッフィング。ステンバイ!」


ボクナム「社長のメールアドレスは?これから請求書とシリアルコードを送りますので!」


夫社長「名刺あげる!ここにアドレス書いてあるから!」


ボクナム「はい!ありがとうございます!」


ボクナムはメールアドレスを入力し手続きをした


ボクナム「社長!すいません!マウスを貸していただき!どうも!ありがとうございました!」


ボクナムは借りた


Bluetoothのアダプタ、キーボード、マウスを返す


夫社長「おう!」


ボクナム「では、こちらが、ソフトの入ったCD-ROMです。あとは、社長のメールアドレスにシリアルコードを送りましたので、ご確認と口座へのお振込みをお願いいたします!」


夫社長「うん!じゃ、早速、口座に振り込むよ!」


ボクナムはバックの中にあるスニッフィングデバイスの起動ボタンを押した


ボクナム「あっ!!!すいません!社長!!!トイレ貸していただけますか!!おなかの調子が!!突然!!」


夫社長「トイレは、廊下のつき当たりだから」


ボクナム「すいません!」


そう言って、ボクナムはスニッフィングデバイスの入ったバッグを社長室に置き、トイレに行った。


夫社長「えっと・・・IDとパスワードを入力してっと・・・口座番号は・・・入力めんどうだな・・メールに書かれているのをコピペしてっと!送信」


夫社長は支払いをするために自分のパソコンでIDとパスワードを入力してメールアカウントにログインし会社の経理担当に振り込み手続きをするようにメールで指示をだした


しかし、それは、スニッフィングされ、Bluetoothキーボードに入力した文字が通信傍受され、バグのパソコンに表示される


バグ「ID入手・・・パスワード入手・・・メールアカウント乗っ取り完了。パスワード変更開始」


トイレにいるボクナム


ボクナム「BECを開始せよ」


BECとは、Business E-mail Compromise(ビジネスメール詐欺)のことである。


バグ「んーーーーーー」


ピーコン(メールの通知音)


別の階にいる夫社長の会社の経理担当はメールの通知音に気が付きメールを開封する


夫社長の会社の経理「おっ!メールか。どれどれ、社長からだ。セキュリティ会社からソフトを買ったので、3万円支払い頼む。振込先の口座番号は・・」


夫社長の会社の経理「はいよ!完了。」


ところが、またメールの通知音が鳴る。ピーコン(メール通知音)


夫社長の会社の経理「なんだ。また社長からかよ・・・何々・・すまん。忘れてた。大至急!この口座に1000万円支払ってくれ!大事な取引だから大至急頼む!」


夫社長の会社の経理「これは秘密の買収案件だから、くれぐれも、内密に至急頼む。ウチの会社の存続がかかっているんだ・・とにかく早く!振込先の口座番号は・・」


夫社長の会社の経理「会社の存続に関わるってマジかよ・・・早くしないと・・まーた余計な事業をウチの社長がやりだしたのか・・・懲りないね~いくら金を稼げば気が済むんだ・・」


夫社長の会社の経理「はい!手続き完了。」


バグ「口座に1000万円振り込み確認。BEC成功。」


ボクナム「了解。あとは俺に任せろ!」


ボクナムは社長室に入る


ボクナム「社長!」


夫社長「なんだ?」


ボクナム「すいません!振り込まれましたか?振り込みの確認が取れないと上司が厳しいので会社に帰れないんですが・・」


夫社長「おかしいな・・さっき払ったのに・・・あれ?ちょっと待って!経理に電話するから・・」


電話にでる夫社長の会社の経理担当


夫社長の会社の経理「あぁ!社長!さっき振り込みましたよ!ソフトの方も極秘のほうも振り込みましたよ!」


夫社長「ええ??極秘ってなんだ?」


夫社長の会社の経理「やだなぁ~極秘の買収をしてるんでしょ?社長も好きですね~一体、いくら金稼げば気が済むんスっか?」


夫社長「( ゚Д゚)ハァ?おまえ・・何言ってんだ?」


夫社長の会社の経理「えっ?だって・・さっきメールで1000万円・・極秘の買収をしているから振り込めってメールで指示したじゃないですか・・・」


夫社長「ハァン!?いっ!1000万円だって!!!そんな指示!お、俺はしてないぞ!!!」


ボクナム「(よし・・)あっ!社長!振込確認が今!できました!ご購入ありがとうございました!」


夫社長の会社の経理「えっ??でも、メールの差出人は、ちゃんと社長からですよ・・・アドレスもあってますし・・・」


夫社長「ちょっと待ってくれ!メールを確認する。あ・・あれ??メールがログインできない!おかしい!パスワードを何度入力してもダメだぞ・・」


ボクナム「ちょっと見せてください!これは・・乗っ取られたのでは・・」


夫社長「なにぃ?」


ボクナム「銀行に、すぐ確認された方が・・」


夫社長「今、妻が銀行の近くの店でランチしているから、妻に事情を話して銀行に行って確認してもらうように頼む・・」


夫社長は妻に電話をかける


妻社長「あなた!大変よ!今、銀行に行ったら!お金が!お金が振り込まれた口座は仮想通貨を1000万円購入し、どこかに送金し、もうすでに空だって」


夫社長「なんだってーーーーー!!!1000万!1000万円も!あったんだぞ!!!!!!」


妻社長「あなた!ハッキングされたんだわ!!!!どうしよう!どうしよう!」


銀行で泣き崩れる妻


夫社長「どうしようって・・おまえ・・」


バグ「あー・・ボクちゃん!」


ボクナム「その呼び方止めろ」(小声)


バグ「乗っ取ったアカウントのメールを色々見てたら、夫は不倫しているようだな」


ボクナム「( ゚Д゚)ハァ?夫婦で仲良く1億円稼いでいるんじゃないのか?」(小声)


バグ「それどころか離婚したがってるな・・」


ボクナム「わかった・・・」(小声)


ボクナム「社長!」


夫社長「なんだ!今ハッキングされて忙しいんだ!」


ボクナム「メールの中に重要な内容はありませんか?他人に知られてまずいような・・プライベート的な・・」


夫社長「はぁ!!!!(そうだ!不倫のメールが!!!!相手は取引先の女だからつい!仕事用でも)」


ボクナム「このセキュリティインシデントは当社にお任せください!必ず解決してみせます!」


夫社長「よ、よし!た、頼む」


ボクナム「では、まず!着手金として200万円・・」


夫社長「に、にゃひゃくまん!!!はぁ?今!1000万円!!持ってかれたんだぞ!!ふざけるな!」


ボクナム「でも、このままだと被害が大きくなり、見られたくないメールもダークウェブとかで売られちゃうかもしれないですね・・そう考えれば借金してでも解決された方が・・」


夫社長(それは!まずい!!不倫していることがバレれば・・夫婦で仲良く1億円稼いでないことがバレてしまう・・離婚どころか本の売り上げが!会社のイメージが!!!)


ボクナム「いかがです?あとで、犯人を捕まえれば、お金なんて、すぐ返ってきますよ」


バグ「まさか・・おれを差し出さないよな・・・ボクちゃん。ごめんなさい。ボクナム様」


夫社長「(そうだ!犯人が捕まれば金が返ってくるんだ!時は金なり!善は急げ!これ金持ちの鉄則)よし!任せた!」


ボクナム「ご契約ありがとうございます。」


ボクナム「アカウント停止手続きします。ログ解析・・・IPアドレス・・」


ボクナム「では、警察に被害届を出しますので、これで」


夫社長「あぁ・・よろしく頼む・・」


疲れ切った夫社長


ボクナム「あぁ!社長。当社のセキュリティサービスを、ご契約しませんか?」


夫社長「はぁあんん?」


ボクナム「今なら、お買い得ですよ!ライトプランが年間600万円からになっていまして・・パーフェクトサイバーセキュリティプランが年間1000万円で・・」


夫社長「ふざけるな!年間1000万円なんて・・・」


ボクナム「でも・・セキュリティサービスを利用してなかったから、こうした被害にあったわけですよね・・年間1000万円なんて!この業界では普通の相場ですよ!相場!」


夫社長「まぁ・・そうだな・・」


ボクナム「1000万円もの、お金がビジネスメール詐欺で盗まれ、社長の不倫のメールも・・」


夫社長「ま!まてぇい!!な、なんで!お前が、私が不倫していることまで知っている!」


ボクナム「だって・・社長の個人情報。もうダークウェブで売られているんですよ」


夫社長「な・・・なんだと!!!な、なんとかしろ!」


ボクナム「その場合、当社のパーフェクトサイバーセキュリティプランが、お得でして・・こちらのサービスをご紹介させていただくとですねー」


ボクナム「ダークウェブにクライアント様の情報が流出していないか常時監視してですねー。見つかった場合は削除を・・」


夫社長「わかった!わかったから!!!契約するから!!!だからダークウェブを監視して!!不倫情報を消してくれ!!!私と妻のイメージが!!!夫婦で1億円のイメージが!」


ボクナム「ご契約ありがとうございます。」


バグ「年1000万円貰えて・・インシデント対応が200万円・・ビジネスメール詐欺が1000万円・・あと、ソフト代3万円か・・すごい!ひゃっほぃ!!お見事・・」


ボクナム「俺と組めてよかっただろ?」


バグ「ああ。ありがとう」

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