第28話 SNSから住所情報を盗む方法。はじめての住所特定編

13:24 2018/09/09


ハカリコ


「SNSから住所情報を盗む方法。はじめての住所特定編」


+登場人物


・いつものメンバー


・佐藤ジェームズ太郎


・ブラックバグハンター


・クリナミ教授






15:07 2018/09/09



クリナミ教授「さて!みなさん!今日の授業は特別講師を招いて大学で講演をしていただきます!この講演は学生以外の人も参加できます。あの著名なIT専門家が講演します」


タクヤ「ん?だれだろう」


佐藤ジェームズ太郎「ども!みなさん!ワタクシは佐藤ジェームズ太郎、若いころアメリカに留学し、その後、アメリカの一流大学で勉強し」


ジェームズ太郎「アメリカで起業し有名なアメリカの大企業と取引し巨万の富を築いた!佐藤ジェームズ太郎です!」


楽太郎「うぉぉぉ!!!あの!テレビや新聞、経済誌も賞賛し政府の相談役も務める。あの有名なジェームズ太郎氏!!」


楽太郎「サインください!サイン!!」


ジェームズ太郎「まいったな!落ちつきたまえ!マスコミが僕を賞賛するから!マスコミがね!なんたってマスコミが本までだして賞賛したんだからね!」


ジェームズ太郎「大事なことだから、もう一度言うね!マスコミが僕を一番持ち上げたんだからね!マスコミに責任があるんだからね!」


タクヤ「佐藤ジェームズ太郎って・・こないだハッキングされて経歴が嘘だとバラされた奴だろ?」


コン「ええ。・・そうよ。なすて?こんな人呼んだの?」


オウジハン「経歴詐称の人を日本のマスコミは賞賛したんだからフェイクニュースを日本のマスコミも流していたと証明されているじゃない」


ジェームズ太郎「さて!日本のITエンジニアに足りないのは!ズバリ!!!サムライ精神です!」


タクヤ「なんで、あんなインチキを信じて、みんな賞賛するのかね~。あいつ!プログラミングもできないんだろ?俺より酷いじゃん」


コン「そんなこと言ったら、日本政府のサイバー戦略を考えている人たちだってプログラミングができない人ばっかよ」


タクヤ「まったく!変だよな・・国際政治学者とか財界の偉い人とか・・これで日本はサイバー空間で国際的な優位に立つ・・って」


オウジハン「無理に決まってるじゃない。中国サイバー軍は数千人以上いるのよ。日本は100人しかいないのにナメてるわよ」


コン「日本が差別取締局のようなリコーン型のハッカーや、ムスラ戦線のようなフェイクニュースアタックやDDoS攻撃を使ったトロール型のハッカーの議論とかは」


コン「こういった議論が日本で真剣にされるのは、まだまだ先の話なんだろうね・・・」


タクヤ「ソーシャルエンジニアリングもな。案の上、政府は、こないだもソーシャルエンジニアリングで攻撃されているのに、プログラムの話しかしてない」


オウジハン「でも、プログラミングができない人たちがプログラムの脆弱性の話ばかりするなんてナンカ日本ヘンよ」


バグハンター「知識がないからだろう・・知識がないから知識がない人間の話に騙される。」


バグハンター「知識のある奴の話は専門用語ばかりで難しいから、知識のない奴は理解できない。だから同じように知識がないレベルの人間の意見にあっさり騙される」


バグハンター「飛行機がハッキングできる。と馬鹿が不安を煽れば、馬鹿は簡単に騙される。」


オウジハン「あなた?だれ?」


バグハンター「邪魔したな・・」


そう言ってブラックバグハンターは席を立ち講演会の会場から出て行った


オウジハン「ナニ?アノ人」


タクヤ「まぁ・・言いたいことはわかるよな。ある時、アニメ作品の飛行機ハッキングの監修を頼まれたIT専門家が、飛行機をハッキングするのは技術的に無理と答えたんだって」


オウジハン「そりゃ、そうよ。飛行機の誘導アンテナは古いヤツなんだから」


タクヤ「そしたら、アニメ監督は「あなたは夢がない!AIが飛行機を無線でハッキングできるようにしないとおもしろくない!あなたはクビ!」だってさ・・」


コン「ええええ・・IT専門家は事実を言っただけなのに・・クビなんかい」


タクヤ「だからさ、消費者も作り手も事実なんてどうでもいいんだよ。小説家も脚本家も漫画家もプログラミングできないヤツぅぅが作ってるんだもん!」


オウジハン「でも、SFのようなサイバー攻撃を国のサイバー会議や新聞記事が真面目に議論してるなんて日本バカよ。そのくせ現実的なサイバー攻撃は一切議論しない」


タクヤ「くっ!言い返せねぇぜ!まったく・・・だから馬鹿は馬鹿に騙されるってことだろ?不安を煽って人を騙したやつが偉いんだよ。この日本社会では」


コン「でも、変よ。現実的なフェイクニュースアタックは災害の時とかもされているわけじゃない!」


コン「リコーンやソーシャルハッカーが自分たちマスコミや官僚や政府職員の個人情報を盗んでいて議論すらしないなんて、なすて?」


オウジハン「それはアレネ・・えっと・・日本のお家芸の「見たくないものには蓋をする」」


タクヤ「それを言うなら、「臭いモノには蓋をする」だよ。ジハン」




ジェームズ太郎「それでは、私の講演は今日は、これくらいで・・・これから学生さんの研究を発表してもらいましょう」


会場にいる一同「ええええええ」


タクヤ「なんだったんだ・・サムライ精神がどうの言ってただけで、結局、専門的な話はなく精神論ばかりだった」


オウジハン「そりゃ、ITの専門家だと嘘をついている人がITの大学で講演すれば、ウソがばれるので・・」


タクヤ「ははーん!だから学生に発表会をさせるのか・・」



ジェームズ太郎「それでは、研究成果を発表してくれる学生さん!どうぞ!」


リコ「うわぁ・・緊張するな・・・」


リコは足を震えながら会場の舞台の上にあがった


コン「あっ!リコくん!来た!」


タクヤ「あいつ!見ないと思ったら、何やってんです?」


コン「知らないの?リコ君。発表するのに選ばれたんだよ」


オウジハン「ええっ!大丈夫かしら」


タクヤ「めっちゃ足震えてるぞ・・」


ジェームズ太郎「では、はじめたいと思います!君、名前は?」


リコ「ア、アダチ・・リコです。」


ジェームズ太郎「で、何の研究を発表してくれるの?」


リコ「えっと・・SNSから住所情報を盗む方法で、これは差別取締局が残した手帳の内容を分析した話です」


回想


差別取締局「リコ!この手帳をやる!俺のリコーンのテクが書いてある」



ジェームズ太郎「差別取締局・・ああ!!あのマスコミや政府関係者の家の住所情報をSNSから特定し襲撃したテロリスト?」


リコ「はい・・」


ジェームズ太郎「じゃ、はじめて」


リコ「えっと・・これは、差別取締局が住所特定に成功しはじめた草創期の話です・・」


リコ「差別取締局は、子供の頃から感覚過敏障害という、重度の発達障害の人に見られる障害を抱えていました」


リコ「彼は当然、障害から社会参加できず、困っていました。」


リコ「そのため、マスコミがバラまく一方的な捻じ曲げた底辺差別に不満が高まっていました・・・」


回想


ジフテレビ「増え続けるヒキコモリ!な、なんと!そのヒキコモリの生態に変化が!!」


差別取締局「生態だと!!!ふざけるな!!!人権侵害だ!人間なんだぞ!これが同じ人間に対する扱いか!」


ジフテレビ「今までは統合失調症などがヒキコモリにはあると言われていましたが、今増えているのは、精神障害ではなく打たれ弱い引きこもりなんです!」


差別取締局「いつ。こいつらマスコミがヒキコモリは精神障害で苦しんでいることを認めたのか。今まで、一切、精神障碍で苦しんでいるなんて一言も言ったことないぞ」


差別取締局「いつもいつも!人格!人格!!ばかり!話したこともない相手にナゼこんなにも人格どうのいわれなければならないのか!障害で苦しんでいる事情も一切認めない!」


オウジハン「Nothing About us without us!」


タクヤ「なにそれ?」


コン「私たち抜きで私たちのことを勝手に決めないで!国連障害者権利条約に違反する行為よ!精神障害があることを隠してヒキコモリ差別するマスコミは国連条約違反なのよ!」


ジフテレビ「ヒキコモリは欠陥品です。遺伝的に劣っているんです。だから差別してもいいんです!警察が逮捕して処刑すべき!駆除すべき!」


差別取締局「精神障害者で苦しんでいる人間を、遺伝的に劣っているから駆除だ?もう完全にナチスじゃねぇか!日本のマスコミどもは!」


差別取締局「こんなことを言っているジフテレビの社員は、一体どこのどいつなんだ!」


リコ「こうした差別をやられることが度々よくあり、次第に差別取締局の関心は誰が差別をしているのか?という風になっていきました。」


差別取締局「もし、差別をしている側の住所がわかれば、どれほど素晴らしいことになるだろう・・一方的な差別をする奴らの首を斬り落として殺してやりたい」


差別取締局「もし、差別をしている側の個人情報がわかれば、普段、人の人格一方的に決めつけ偉そうに差別する奴らの個人情報をバラまき奴らの「人格」を問うことができるのだ」


リコ「それは、差別取締局にとって、長年の差別に対する復讐。差別をしている側の個人情報の入手は悲願の目標になっていきました。」


リコ「差別取締局は、番組のプロデューサーの名前などを調べ始め。度々、番組制作者のSNSアカウントが検索で引っかかるようになりだし、その情報を分析しはじめます」


リコ「そして、ある時、一つのアカウントに遭遇します。そのアカウントは、名前と勤務先ジフテレビと書かれ、高層マンションのベランダから撮影した写真が1枚投稿されているだけのアカウントでした。」



+はじめての住所特定


差別取締局「右の上の方にクレーンが3つ見える。コンテナが見える。奥に海・・ということは、コンテナターミナルかもしれない」


差別取締局「どこかの港だ。ジフテレビは、お台場だから、横浜から千葉の海岸近くのコンテナターミナルのはずだ。」


差別取締局「この写真にある。ビルの屋上。やたら緑が多い。一つだけでなく複数のビルの屋上が緑で溢れているのは、自治体の制度によるものではないのか?」


差別取締局「そういえば、品川区は屋上の緑化促進のために補助金をだす制度があるって、こないだニュースでやってた」


差別取締局「ということは品川か?お台場にも近いしありえる地図でコンテナターミナルを探そう」


差別取締局「コンテナターミナルは東京国際コンテナターミナルだな」


差別取締局「間違いない。東京国際コンテナターミナルから10時の方向・・・目の前の変わったツインタワーの建物を地図で探す」


差別取締局「目の前の建物を発見。ツインタワーの建物はホテル。ここからさらに、西にある建物に住んでいるに違いない」


差別取締局「わかった。答え。ジフテレビの社員は品川区にあるタワーマン・・・」


タクヤ「はじめての住所特定が、SNSに投稿されていた写真1枚だけを見ただけで特定とか・・マジか・・・」


オウジハン「うそでしょ!差別取締局は自分で住所特定方法を考えたの?」


リコ「最初は、どうして自分が特定できたのか。わからなかったようです。ですから、差別取締局は特定の過程を実況のようにメモして、なぜ特定できたのか分析したようです。」


リコ「その後も特定できるものと特定できないことがあり、マンションのべランダから撮影した写真から特定できるものの、一軒家の特定はひとつも成功しなかったようです」


リコ「しかし、そんなある日・・・」



+精密特定の誕生


公共国営放送「今の若者は残業しないのが悪い!ニートやフリーターは草食系だから死ね!発達障害は迷惑だから社会にでてくるな!」


差別取締局「どこの国の公共放送も弱者を救えと言っている。自殺者が年間3万人も出て、経済難で1万人自殺すると遺書に書いているのに弱者の人格が悪い悪い殺せ殺せ言っている」


差別取締局「こんな公共放送がどこの国にあるんだ!日本のマスコミは異常だ!だから世界的にもトップクラスの自殺者数なのだ」


公共国営放送「ヒキコモリは死ね!このニート!ごく潰しが!社会の役に立たない人間は死ね!」


タクヤ「これ知ってる・・ヒキコモリ支援?団体だろ。こいつら、ヒキコモリ差別で殺したんだよな」


リコ「公共国営放送も元々、底辺差別は酷いものでした・・」


リコ「しかし、差別取締局は別の危機感を持っていました」


差別取締局「今や、マスコミの差別のせいでネットの書き込みは朝から晩までニート死ね!ガイジを殺せ!が溢れている」


差別取締局「先日も、ホームレスが中学生に乞食は社会のクズだから殴ってもいいと言われ殴られた事件も起きた。そのうち、同じことが無職の障害者にも行われるに違いない!」


リコ「案の上、予想はあたってしまったのです・・・」


公共国営放送「相模原の障害者施設で無職の障害者19人が社会の役に立たない人間というだけで殺されました!これは、底辺の若者が悪い!ネットが悪い!」


タクヤ「えっ・・ヒキコモリは死ね!社会の役に立たない人間は死ね!と散々流していたマスコミは一切悪くないのかよ・・」


コン「うそでしょ・・マスコミ・・ばかじゃないの・・」


リコ「差別を煽った自分たちに対する反省は一つもなく、若者や底辺を差別して逃げる無責任なマスコミたち・・」


リコ「これは差別取締局に一つの危険な考えを生み出すことになります・・」


差別取締局「マスコミはあれだけ差別しておいて、差別で問題が起きれば何一つ責任を取らない卑劣な無責任野郎だ!それどころか懲りずにまだニート差別をしている」


差別取締局「マスコミはいくら抗議しても差別をやめず、抗議する意見は公正中立の報道をしなければならいのに違反し当事者の言論をあろうことか封殺した」


差別取締局「少しでも差別に反対する意見や差別に苦しむ当時者の意見が出されていればこんなことにはならなかった」


差別取締局「マスコミは責任を取らない。差別を煽るだけの害虫で、もはや話し合いの解決はない。なぜなら、反対の意見は絶対に出さないからだ」


差別取締局「差別に反対する意見をださないだけではなく、もちろん奴らは差別で被害が出ていることも一切出さない」


差別取締局「ニートという単語を使用し差別を煽って、弱者を差別して真面目に働かず金儲けする害虫どもの駆除が必要である」


差別取締局「差別された側は死者がこれだけでているのに、差別している側に死者が出ないのは不平等である!よって差別を煽った側に天誅を与えるべし!」


差別取締局「今日から俺は差別取締局と名乗り、差別を行う害虫どもを取締り駆除する」


リコ「こういった。ことから差別取締局はドンドン。マスコミ関係者の個人情報の入手のために、その力を強めていき。ついに一軒家の特定手法を、あみ出します」


差別取締局「何があっても、この異常な公共国営放送を俺が取り締まってやる!政府がやらないから俺がやるんだ!!!」


差別取締局「この公共国営放送の社員・・俺の家に近い・・一軒家だ・・なんとか特定できれば・・」


差別取締局「ハッラーよ!どうか我に力をお与えください。アーミン」


リコ「差別取締局は、すべての力を投入し、なんとしても自分の家の近くの公共国営放送の社員を特定しようとしたのです」


差別取締局「小学生の子供の運動会の写真・・テントの上に学校の名前のようなものが見える。」


差別取締局「画像補正ソフトで文字判別。学校の名前入手」


差別取締局「小学校がわかれば学区がわかり、範囲が絞れる。大体、小学校の半径1km圏内と自治体の条例で定められている」


リコ「これは杉並区の条例をベースに考えていて、もちろん学区の範囲は自治体によって違います。杉並区では小学校が半径1km。中学校が半径1.5km以内が通学区域と定められています」


差別取締局「これで半径1km圏内に絞れるが範囲が広いな・・」


リコ「そりゃそうですよ。半径と言ってもキレイに円になっているわけではなく区画で分けられているわけですから2kmX2kmの正方形の中から探すようなものです」


差別取締局「こいつは、アウトドアタイプだ。勤務先は渋谷なのに湘南に住んでいる。家族とキャンプや釣り、サーフィンを楽しむ写真がある。家から徒歩でサーフィンが楽しめる場所だ」


コン「それって・・リコ君が、いつもやっているヤツぅ?この人は金持ちに見られたいから、デザイナーズマンションを選ぶタイプだ!とかの」


リコ「つまり、プロファイリングの誕生です」


差別取締局「通勤時間片道1時間かけても湘南に住みたい人間は・・・「海が好き」ということは海の近くだ。海岸に面しているのは小学校の南東の住宅地区だ。」


リコ「プロファイリングは、なくてもできますが、範囲を絞れるため探す手間が省けるので、マスターすると大幅な特定率向上と高速化が図れるのです」


リコ「この例では小学校の南東にある海岸に面した住宅区に絞れたため4分の1に絞れたことになります。つまり、それだけ手間が省け特定師の負担を軽くできるのです」


差別取締局「問題はここからだ。」


差別取締局「家から撮影した写真があるが、隣の家が写っているだけだ。くそ・・やっぱり無理なのか・・」


リコ「マンションが特定しやすく一軒家が特定しづらい理由がコレなんです!」


リコ「マンションは一般的に都心部に建てられ、高層です。高いところにあるベランダから撮影すると様々なモノが写ります。」


リコ「店の看板、駅や、高速道路、ビル。近くのマンション」


リコ「先ほどの例のジフテレビの場合。東京国際コンテナターミナルが写っていたことが特定の決め手になりました」


リコ「一方、一戸建ての住宅の場合。ベランダから撮影しても、隣の家しか写ってない場合が多いので特定に結びつく有力な情報が乏しいのです」


リコ「だから、一戸建ての特定は難易度が高いのです。」


タクヤ「じゃ・・ダメじゃん!」


リコ「しかし、差別取締局は一戸建ての特定には一戸建ての特定方法を考え出したのです」


差別取締局「この写真、子供と自転車に乗る練習をしている写真。これ家の前の道路じゃないのか・・」


差別取締局「おれもそうだった・・・子供の頃よく一人で自転車の練習を家の前の道路でしてたな・・」


リコ「そう。差別取締局はベランダから撮影された写真がないなら、それの代わりになる写真を探し始めたのです」


リコ「みなさんは、家の近くや家の前の写真をどういうときに撮影しますか?」


タクヤ「俺は雪降ったときに撮影しちゃうな、貧困JKも家から出た時に雪景色を撮影して特定されて炎上したよな」


オウジハン「ワタシは家の近くの桜が満開になった時とか撮影しちゃう」


コン「それ!あるあるや!アタシはね!旅行に行くときに記念撮影するかな。これから軽井沢いきます!って家の前とか車の前で家族みんなで記念撮影しない?」


タクヤ「昭和かよ」


コン「なすて?いいじゃん!あれ?SNSでやっている人結構いるんだけどな・・」



リコ「差別取締局は、こういった。家の前や家の近くで撮影された写真を探し特定に活用したのです」



差別取締局「よし!自転車の練習をしている写真に「社会福祉法人・・」と書かれた看板が写っている。肝心の名前が欠けて写ってなかったが、」


差別取締局「小学校の南東側にある福祉施設を地図で探す・・・よし!見つかった!この福祉施設の近くだ。」


差別取締局「あとは、庭の写真を照合して地図で、どの家か精確に割り出す・・・」


リコ「精密特定。それは、三つ情報が揃って始めて成功します。」


リコ「1つ目は「近所の情報」これがあれば範囲を絞れます。この事例では小学校の名前がわかり、半径1km圏内まで絞れました」


リコ「2つ目は「家から見た情報」近所がわかっても、精確に、どのあたりなのかはわかりません。家の窓か家の前で撮影した情報があれば建物がどれかまで絞れます」


リコ「3つ目は「家の情報です」この情報がないと、どの建物か精確につきとめることができません。」


リコ「例えば、家から撮影した写真があっても世田谷区などの住宅密集地だと隣の家と間違えてしまうことがあるからです。精確にあてるには庭の情報や家の窓の形や車などで照合します」


タクヤ「これ考えたヤツぅ。天才だろ」


オウジハン「でもさ、逆に考えれば3つの情報が揃わないと住所特定できないじゃん!」


コン「えっ・・でも・・ジフテレビの時は写真1枚だけで特定できたじゃん・・どういうこと??」


リコ「あくまでも、これは基本中の基本です。この情報が3つ揃わなくても特定する方法はあります。差別取締局は次々、そういった方法を自分で考えていったのです・・・」


差別取締局「よし!特定できた!家の庭に写っているガスボンベ。サーフボードも航空写真と同じだ」


差別取締局「こいつはすごい!今まで、まったくわからなかったマスコミ関係者の住所がSNS見ただけでわかるようになったぞ」


差別取締局「これは復讐できる!一方的な、やりたい放題の差別体制を覆すことができる!」


リコ「理論が確立された後は、もう無双状態だったそうです・・」


差別取締局「情報が揃った!精密特定!」


リコ「次々新しい手法が考案され、プロファイリングの正答率が上がり、特定の成功率と高速化が進みました」


リコ「まるで、名探偵コナン君のような、雑学知識から住所を特定したり・・・」


差別取締局「目の前にあるマンションの屋上に球形のFRP製の貯水タンクがある。この形式は70年代に作られたものだ。」


差別取締局「FRP製の貯水タンクは藻が発生しやすいので80年代以降はステンレス製になった。不動産サイトで建造日が70年代のマンションを探せば特定できる」


リコ「有名人も・・・」


差別取締局「スカイツリーの左に太陽が見えるということは、スカイツリーより北西方向にある地区だ。豊島区か文京区あたりだろ。目の前にある建物が豊島区にあるな」


リコ「特定のパターン化もされ・・・」


差別取締局「左が武蔵小杉のNEC。左に流れる川が多摩川。答え。マスコミ関係者御用達。泣く子も黙るザコスギタワー。いつもありがとう」


リコ「部屋の情報しかなくても・・」


差別取締局「このフローリングは赤茶で独特だ。床がテカテカして光沢があるのは高級マンションに住んでいる可能性がある。高級不動産サイトで部屋の内観を調べればわかる」


リコ「行政制度を特定に活用したり・・・」


差別取締局「目の前にあるタワマンのベランダが透明ガラスバルコニーだ。江戸川区では景観を損ねると言う理由から透明ガラスバルコニーは条例で禁止されたはず」


差別取締局「つまり目の前に見えるタワマンは古いタワマンのはずだ。不動産サイトで江戸川区の古いタワマンの外観と照合すれば特定できる」


コン「なすて?そこあたりの政治家より行政の知識がある精神障害者が日本では無職なんだろう・・そこまでして日本社会は精神障害者を雇いたくないのか」


タクヤ「ところで、なんで、透明ガラスのバルコニーは景観を損ねるんだ?」


オウジハン「中国でもある。洗濯物を干すと下着とかが見えて景観が悪いとか、下着姿でベランダにでてくる人がいるから景観が悪くなるとか」


タクヤ「えっ!?中国って下着姿でベランダにでてくるの?」


タクヤの頭の中のイメージ


中国の下着姿の若い美人女性「うっふん!寝起きで、うっかりして、服着るの、わすれちゃった!」


タクヤ「ええの!ええの!どこが景観を損ねるんだよ!美人の女性がベランダに下着姿なんて、最高かよ!!中国は素晴らしい国じゃないか!」


オウジハン「なに想像してんのよ!若い女性がそんなことするわけないでしょ!もちろん!下着姿のオッサンに決まってるじゃない!」


タクヤ「えっ・・・」


タクヤの頭の中のイメージ


中国の下着姿のオッサン「なに!ジロジロ見てんだよ!おまえ!俺に惚れたのか!こっちにこいよ!」


タクヤ「いいいやややややや!」


リコ「次々とマスコミ関係者の住所が暴かれ、政府や民間企業にも・・・そして特定された家が襲撃されるテロが起こってしまい・・」


コン「なすて?企業にも・・」


リコ「特定されたほとんどは民間企業だったようです。これは意図的ではなく自然に差別が酷いところを選んだ結果だそうです。つまり、それだけニート差別が金儲けのビジネスになってしまっているということです」


コン「日本企業は馬鹿じゃんよ!差別をやってノーリスクだと思ってる。いかに差別を一方的にやるのに日本社会が慣れてしまったのかがわかる。差別をやれば復讐される。当たり前の常識が欠如してしまっている」


リコ「これが住所特定技術です」


会場一同拍手がおきる「パチ!パチ!」



+既存のサイバー攻撃と住所特定は、どう違う?住所特定技術の意義とは?




ジェームズ太郎「まぁ大学生にしては素晴らしいレポートだとは思うんだけどね・・」


ジェームズ太郎「しかしね・・SNSから住所特定できて何になる?サーバーやHPから脆弱性を見つけてサイバー攻撃すればいいじゃないか!」


ジェームズ太郎「そうすれば、住所録なんて一発で手に入るだろ?」


リコ「それは違います!」


ジェームズ太郎「へっ?」


リコ「実は、いくらサイバー攻撃をしても成功しても、社員の住所録を手に入れるのは至難の業なんです」


ジェームズ太郎「な、なに言ってんのよ!よくニュースでも何万人個人情報が流出したって!あるじゃないの!」


リコ「それは、顧客情報です。社員情報ではありません。」


ジェームズ太郎「( ゚Д゚)ハァ?」


リコ「つまり、いくらサーバーやホームページの脆弱性を探して突いても、そのHPかサーバーに記録された情報以上のことは入手できないんです」


リコ「例えば旅行会社のサーバーに不正アクセスしても、その旅行会社のHPで会員登録した人の情報しかサーバーには記録されていないので、旅行会社の社員情報は別のPCなので入手できません」


リコ「マスコミも同じです。テレビ局のサーバーを攻撃しても番組のHPでプレゼントの応募をした人の個人情報しか入手できてないんです。マスコミ社員の個人情報は入手できてません」


ジェームズ太郎「そんなことない!ウイルス付きのメールを送ればいい・・」


リコ「産総研は、それをやられたんですけど、結局、HPに求人のエントリー登録した人の個人情報しか入手できなかったんです。職員の個人情報はネットワークにつながってないから入手できてませんでした」



ジェームズ太郎「でも!でも!個人のPCを狙えば!」


リコ「公共国営放送の社員は過去にウイニーを使用しキンタマウイルスに感染しPCの中身が流出しましたが、アナウンサーや記者の仕事用の連絡先は流出したんですが、住所録はありませんでした。」


オウジハン「確かにワタシのPC見ても、自分の住所も他人の住所も入ってない。」


タクヤ「あの事件か!思い出した!7人の女との性体験の日々の背徳の日記が書かれていたんだろ?やっぱマスコミに就職すればモテるんだよ!マスコミに就職してぇ!!」


コン「でも、ソープもののエッチなビデオをダウンロードして感染したんでしょ?7人もの女性を相手にしている背徳の日々の男性がネットでエッチなオカズ探し??」


リコ「最近は年賀状を送る風習もサラリーマンでもなくなってきているみたいです。メッセージアプリやSNSで済ます人が多いみたいです。だから個人のPCを狙っても住所録がでてこないことが多いんです」


リコ「委託の増加。非正規化、IT化、グローバル化など。会社員でも住所録を持つ機会が減ってきてるのかもしれません」


タクヤ「でも、考えてみれば、昔はすごいよな。取引先の人の個人住所も知っていて年賀状や暑中見舞いも送っていたなんて・・今じゃ考えられないよ」


オウジハン「日本の家族経営が原因?」


コン「そうかもね」


リコ「つまり、マスコミ関係者の住所録を手に入れるのは至難の業なんです。差別取締局も何度かマスコミ関係者の住所録を手に入れるためにハッキングを頑張っていたみたいですけど」


リコ「結局できませんでした。理由はマスコミに務める事務員のSNSを見たところ、OSは未だにXPで会計ソフトが古いソフトだったとか。芸能人との連絡は固定電話で壁に番号が書かれた紙が貼られてたとか」


リコ「確かにマスコミ関係者はタワマンに住み高給取りですが、会社は経費をケチるのでマスコミのシステムは古いんだと思います。委託も多いのでデータを移すのも更新も大変なので古いままなのかもしれません」


リコ「古いシステムがネットワークに繋がれてないか、別のサーバーで会社の人間しか使えないシステムらしいんです。企業によっては専用端末もあるので難しかったようです」


リコ「だからこそ、ネットにつながっていない入手が難しい住所録をSNSを見ただけで集められる。これは画期的な技術なんです!だってセキュリティが高くてもネットにつながってなくても関係なく入手できるんですから」


コン「住所特定って馬鹿にしちゃいけないね!しゅごい技術だったんだね!」


会場一同拍手が起きる


ジェームズ太郎「そ、そうだ!その通り!だからSNSは危険なんだ!」


タクヤ「ファっ?」


ジェームズ太郎「いやぁ~、まさに君の言う通りだ!今!私は、まさにSNSが個人情報のビッグデータの宝庫と言おうとしてたのだ!ハハッ!!」


タクヤ「うそつけよ・・さっきまで批判してたやんけ」










+人格で福祉を受けさせるか決める社会の矛盾



ジェームズ太郎「しかしね・・・差別取締局の障害が原因で無職は甘えだよ!サムライ精神が今の若者は足りない!頑張って社会参加している障害者はたくさんいるじゃないか!無職の障害者は甘え」


リコは、この言葉にスイッチが入り緊張がほぐれハキハキしだす。


リコ(僕が!僕が!精神障害で苦しんでいる人々の意見を言って助けてあげなければならないんだ!だって、精神障害で苦しんでいる人は次々テロや餓死で死んでいるのだから)


リコ「そうでしょうか?では、逆に障害者が無職になってない社会なんてどこにあるんです?」


ジェームズ太郎「中国の若い留学生は田舎からでてきて真面目で勉強ができて・・・」


リコ「どこの?赤毛のアンです?」


会場一同「あははは!」


リコ「個々の事例では、真面目な中国人もいるでしょう。しかし、中国では、障害者の7割は無職ですよ?健常者も3割は無職ですよ?」


タクヤ「これマ?」


オウジハン「マ!」


ジェームズ太郎「そ、それは・・中国は貧しいから中国の無職は可哀想なんだ!だから中国人の無職が日本で犯罪をしても可哀想だから無罪にしなければ、だめなんだ」


ジェームズ太郎「日本の無職はニートなんだ!サムライ精神がないんだ!全部モラル低下。人格の問題なんだ。障害問題で苦しんでいる人は一人もいないんだ!日本の障害者はみんな5人不倫してるんだ!」


ジェームズ太郎「これは、私だけの意見じゃない!みんな言っている!マスコミも政府も学者も、みーんな言っているんだ!外国の無職は可哀想だけど、日本の無職は自己責任だと」


リコ「馬鹿なんじゃないでしょうか・・」


会場一同「あははは!」


リコ「中国政府は障害者を2%雇っているんですよ!日本政府は1%しか障害者を雇っていない!日本は裁判所ですら法律を守らないで障害者を雇わない」


リコ「それなのに、日本の無職に障害者はいないですって?労働者の1%しか障害者がいないのに?中国の2分の1しか雇ってないのに??」


ジェームズ太郎「そ、それは!日本の弱者が働かなくてもいい環境があるのが悪いんだ!食えなくても生きているいけるんだ。外国人の無職は絶対に!かわいそうなんだ!」


リコ「えっ?日本の無職も餓死してますよね?それを、あなたたちはヒキコモリで人格が悪いから餓死してもいいんだ!と差別したじゃないですか!」


コン「そうだ!」


ジェームズ太郎「そ、そんな・・・ち、ちがうぅぅ!人格が大事なんだ!サムライ精神がない奴が悪いんだ!」


リコ「ちょっと待ってください。日本は法治国家ですよね?人格がよかろうがわるかろうが困窮者は助けなければならないはずですよね?立憲主義はどこにいったんでしょうか?」



リコ「5人不倫した障害者がいた。5人不倫が報道される前は、人格者で聖人のように扱われアマゾンのレビューは星5ばかりだった」


リコ「でも、5人不倫が週刊誌で発覚するとアマゾンのレビューは星1祭りで「人格が悪い」と人格攻撃ばかりだった。5人不倫した障害者は人格が悪いとレビューで書かれているのに」


リコ「なぜ5人不倫した障害者から福祉を奪わないんですか?マスコミの理屈では人格で福祉を受けさせるか受けさせないか決めてもいいんですよね?」


コン「そうだ!おかしいよ!結局、見た目で決めてるんじゃん!」


リコ「精神障害者はヒキコモリと言い換えられ、生活保護は不正受給と言われ、餓死しても人格が悪い!自殺しても人格が悪い!殺されても人格悪い!死体蹴りばかりしているマスコミや学者、政府は人格がいいんですか?」


リコ「官僚は障害者を雇わずオッパイ揉んでいい?とセクハラしながら障害者雇用を水増ししてた。そんな人たちが人格がいいんですか?セクハラや誤魔化しをする人が人格がいい??」


タクヤ「ふざけんな!おれだって!!おれだって!!!美人の記者にオッパイ触っていい?と言いたいぞ!!!」


オウジハン「アンタ!バッカじゃないの!」


リコ「ジェームズ太郎さんはアメリカにいたから、ご存知だと思いますが、アメリカは障害者の社会参加に熱心な国です。障害者の社会参加費用は日本の3倍です」


ジェームズ太郎「そ、そんなのモチロン知ってるよ!な、なんたって私はアメリカの一流大学で勉強したんだから!」


タクヤ「経歴詐称だろ?」


リコ「アメリカの障害者雇用率は4%で、日本の4倍です。そのアメリカですら統合失調症患者の8割は無職です」


リコ「障害者の大部分が無職や低所得になってない国が、どこにあるんです?」


ジェームズ太郎「そ、それはヨーロッパが・・」


リコ「イギリスは障害者の就業率43%健常者の就業率が70%。健常者も3割無職で障害者は6割無職じゃないですか。」


ジェームズ太郎「そ、それは・・」


リコ「イギリスは障害者雇用率13%。日本の13倍ですよ。障害者の社会参加費用は日本の2倍使い。日本の13倍雇っても過半数の障害者は無職ですよ。」


リコ「つまりね、障害者の大部分が無職や低所得になってない社会はないんですよ。」


リコ「日本はそれをヒキコモリと言い換えて人格の問題にして正社員になってないのが悪い!と言いながら裁判所ですら障害者の法定雇用率をマスコミ守らず精神障害者を雇わない」


リコ「あのインチキと白人から罵られるイギリスの公共放送ですら、ホームレス特集で必ず統合失調症の人がでてきますよね?」


ジェームズ太郎「イギリスは貧しいんだ!イギリスの無職は可哀想だけど、日本の無職はニートなんだ!人格の問題!サムライ精神がないんだ!」


リコ「でも、イギリスの経済成長率は1.8%。日本が1%ですよ?日本よりイギリスや中国の方が経済成長しているのに、なぜ?外国の無職がかわいそうになるんですか?」


ジェームズ太郎「これだから!ゆとり世代は屁理屈ばかりだかダメなんだ!」


リコ「今度は、ゆとり差別で逃げるんですか・・」


ジェームズ太郎「ほら!反論した!ゆとり世代の特徴だ!目上の人に口答えする」


タクヤ「予防線型差別か」


オウジハン「なにソレ?」


タクヤ「例えば、貧乏人はキレやすい!って記事を書く。それで貧乏人が抗議すれば、ホラ見ろ!俺の言った通り。こんな記事に腹を立てて抗議してきたぞ!貧乏人は、だからキレやすいんだ!」


オウジハン「日本人って陰湿ね・・」


コン「ひどい!それじゃ反論したら差別されるわけ?差別したもん勝ちじゃん!」


タクヤ「それで、反論しなければ、今度は貧乏人は反骨精神がない!無気力、草食系と今度は差別する」


コン「えっ・・つまり何をしても差別するんじゃない!」


タクヤ「それがマスコミだよ。整合性なんかないんだ。ただ差別したいだけの奴なんだ」


リコ「ジェームズ太郎さん!あなたが行った予防線型差別は断じて容認できません」


ジェームズ太郎「へへっ!なんで!ゆとりはいつも、目上の人を建てることができないのかね?年上の意見がたとえ間違っていても、正しいです!と褒めなきゃいけないんだよ!」


ジェームズ太郎「それがサムライ精神なんだよ!上司の言うことが!絶対正しいんだよ!年上の意見が絶対なんだよ!殿様の意見が絶対なんだよ!それがサムライ精神なんだよ!」


リコ「あなたたちマスコミ、学者、政府の、その一方的な差別が、差別取締局のムスラム教信仰を高めてしまい。ムスラム国支持につながったんですよ!」


ジェームズ太郎「な、なんだと・・」


差別取締局「くそ!次から次へとマスコミと学者は差別ばかり!最近は恋人がどうのとか、何々を買わないからテロリストだとか、事細かいことまで差別してくる」


差別取締局「しまいには人格を勝手に変更しろとまで言い出し、その主張もコロコロ変わり、何の人格が正しいのかわからなくなっている」


差別取締局「最近増加する一方的な予防線型差別も深刻だ。反論したら差別される。反論しなくても差別される事態になっていて、結局マスコミと学者が差別をやりたいだけなのがよくわかる」


リコ「そんな時、差別取締局は一つの動画を見たのです」


リビアのムスラム国兵士「どうせ!言っても無駄だ!言論は弾圧され一方的に差別されるだけだ。俺からのアドバイスだ!銃を撃つ以外の方法で差別の問題を解決できると思うな!」


差別取締局「はぁ!!!!!」


リコ「一方的な差別に苦しんでいた差別取締局にとって、そのアドバイスは、ストンと心にハマってしまったのです」


差別取締局「ムスラム教では人は神の名のもとに平等である。ゆえに差別を行うものこそが一番の絶対悪である!」


リコ「この考えは、画期的でした。それまでイチイチ差別に反論しなければならなかったのが、差別を行った時点で差別犯が絶対悪になったのです。」


リコ「しかも、これは神の、ご意思です。」


差別取締局「アーラン2章191節にはこうある。差別は殺人より悪い。汝らを差別した者を追放せよ。差別を行った者に会えば、どこでもこれを殺害せよ。」


差別取締局「神の、ご意思は、差別を行ったものを殺してもよいである。ゆえに差別を行ったものを処刑する行為は神によって認められ神のご意思である」


リコ「つまり、神という絶対的に偉い存在が、差別犯を殺傷してもいいという考えを法律で認めてしまったのです。なぜならアーランは中東では憲法と同じだからです」


リコ「ジェームズ太郎さん。だから僕は、あなたがバラまく予防線型差別は認められない。なぜなら一方的な差別は過激主義に走る人を増やしてしまうからです」


ジェームズ太郎「そ、そんな!!!まさか私が!私が!過激主義を煽っていたなんて!!!いや!私だけじゃない!私が悪いんじゃない!」


ジェームズ太郎「みーんな!みーんな!マスコミも学者も政府も日本人。みーんな!みーんな!やってるじゃないか!私だけが!私だけが悪いんじゃないんだ!!!うわぁぁぁ!!」


その時、講演会場の大型モニタが何者かにハッキングされる。


会場にある大型モニタ「差別した!お前が悪い!」


ジェームズ太郎「ひゃっ!!!またハッカーに狙われた!!!」


リコ「えっ?」


会場にある大型モニタ「この嘘つき!3流大学卒業で学力が高くないくせに!何が、学力が高くないのとダメだ?お前は学力低いじゃないか!」


ジェームズ太郎「そ、そう!学力なんて関係ない!大事なのはパッション・・」


会場にある大型モニタ「うるさい!黙れ!偉そうに!自分は3流大学の卒のくせに、まるで日本の反日右翼ケイサン新聞と同じじゃねぇか!学力重視を主張するなら東大卒になってから言えや」


ジェームズ太郎「許してください!許してください!」


会場にある大型モニタはジェームズ太郎が飲み屋でキャバクラ嬢と羽目を外している写真を映した


会場一同に笑いが起きる「あはははは!」


ジェームズ太郎「ひゃっ!!!そんな写真どこから・・はずかちぃ・・」


会場にある大型モニタ「こんな嘘つきのアホの意見を年上という理由だけで、なんで尊敬しなければならないんだ??なんで、こんな奴に差別されなければならないんだ?」


会場一同「そうだ!そうだ!差別犯は!でてけ!でてけ!」


ジェームズ太郎は会場からモノを色々投げつけられる


ジェームズ太郎「ひっ!勘弁を!!!」


ジェームズ太郎は会場から逃げ出した


その光景を会場の出入り口付近で眺めるブラックバグハンターの姿があった


バグハンター「フフッ・・いっちょあがり・・」


リコ「ど、どういうことだ・・一体何が起きてるんだ・・」


バグハンター「差別取締局は、かつて、こう言った」


差別取締局「差別をしている側は人の人格ばかり攻撃する。もし差別をしている側の個人情報が手に入れば、どうなるだろうか?」


差別取締局「それは、差別されている側も反撃できるようになるのである!差別をしている側の人格を裁くことができるのである」


バグハンター「しかし、差別取締局は、その情報を活用して敵を攻撃する有効的な手段を考え出すことができず、差別犯の家を自分で襲撃した」


バグハンター「だが、俺は違う。俺は俺のやり方で、もっとサイバー攻撃を活用し差別犯の個人情報も活用し差別と戦う」


そう考えながら、ブラックバグハンターは会場を後にした


差別取締局「それでいい。」


差別取締局「みな、同じ方法で戦う必要はない。ハッラーは、あなたがたに無理強いをしない。あなたがたが、できる範囲で頑張ってくれればいい」

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