第11話 特定合戦


+特定合戦



リコ「政府、マスコミ、学者」


タクヤ「標的は、差別を煽っている悪の枢軸か・・」


リコ「マルコムX。職業検索 官僚、マスコミ関係者、教授 」


リコPC「了解」



リコPC「ヒット!ヒット!」


リコ(こんなにたくさん!?差別取締局は、次は、どこを狙うんだ・・・)



ニュースアナ「たった今!入ったニュースです。テレビヨルヒの社員の家が何者かに爆破されました!」


ニュースアナ「犯人は、差別取締局と名乗っており動画で犯行声明を出しました。」


差別取締局「テレビヨルヒはフリーターやニートはテロリストだと一方的に主張した。何ら犯罪を起こしていないのに自動車を買わなかっただけで!あいつらは!テロリストに勝手に指定した」


差別取締局「日本では病気や障害で苦しんだ若者はテロリストにされる。歴史上、テロをやってもいない障害問題で苦しんでいる若者がテロリストにされた例はない!日本だけだ!こんな差別社会は断固容認しない!」


差別取締局「精神障害で免許が取れないのに!自動車に乗れなかったらテロリストにされたんだ!!こんな話があってたまるか!」


差別取締局「だからテロを起こしてやったんだ!テレビヨルヒの社員の家から車を盗んだんだ!文句があるのか?どう考えても人をいきなりテロリストだと決めつけて一方的に差別した奴らが失礼すぎだろ」


差別取締局「人をテロリストだと差別したのだから報復されても自己責任だ!自分たちの発言はしっかり責任を取れ!」








タクヤ「そりゃ・・人が病気で苦しんでいるときにテロリストだと言われ一方的に中傷や差別されれば怒るだろう・・・これはテレビヨルヒが悪いな」


リコ「怒らなかったら、怒らなかったで、今度は反骨精神がない!今の若者は無気力だ!草食系だ!と、また差別ですからね・・・」


今「これだからテレビって視聴率が下がるのよ・・一方的に決めつけてさっ!オッサンたちが若い女性アイドルを、ひな壇にしてリンチするばかりだもんね!いつも相手の意見や反論なんて一切出さないキャバクラ談義番組ばっかじゃん」


ジハン「やっぱり日本のマスコミが無責任な報道ばかりしてるから恨まれるのよ!テロをされれているのは自己責任よ」


多田「おい!みんなニュース見たか!」


多田「差別取締局は刃物での襲撃から爆弾方式に攻撃を切り替えたようだ!」


リコ「ハイ!今ネットで流れてます!」




差別取締局「つぎのマスコミの標的は、こいつだ!。」


そこにはマスコミ関係者と思われる男性が拘束されイスに座らされている姿が動画には写されていた


多田「男、サングラスしてて、口にはガムテープ・・顔がよく見えないな」


ジハン「どういうこと?標的を教えてくれるの?」


タクヤ「コイツは一体何したんだ?」


差別取締局「こいつの勤めている新聞社は、欧米の若者はテロをやって可哀想・・・日本の若者はテロやらないのが悪い!草食系だと差別した」


今「なんでそういうこと言うのよ!そうやって差別するからこうなる・・・」


タクヤ「そりゃ狙われるわ。日本の若者が貧乏で、我慢してテロをしないでいたら悪者にされる。こんなの報復されるのは自己責任だろ」


リコ「その通りです!」


ジハン「テロをやらなかったら評価されるどころか、草食系って差別される・・・酷い。こんなことを言ってテロをやられたマスコミの人たちを本当に助けなきゃいけないの??自己責任じゃない!」



差別取締局「こいつの生活を見てみろ!これが差別しているマスコミの連中の暮らしだ!健常者で世田谷区に月20万か30万円のマンションに住み。1000円のそばを食べたとSNSで自慢していた」


差別取締局「学歴は子供の頃から私立小学校でエスカレーター」


差別取締局「こいつのつけているサングラス見てみろ!なんだっけ?レイなんとか、ハリウッドセレブも使っているってSNSに投稿して自慢してたよな・・ハリウッドセレブもつけてるんだから高いんだろう?10万か?20万か?ん?」


差別取締局「しかし、なぜだ?景気が良くなっているのに新聞の売り上げも下がる一方業績も悪くなっている。なのになぜこいつらは無職にならないんだ?なぜ、こんなハリウッドセレブもつけているような高級サングラスをしてるんだ?」


差別取締局「自分たちは、いくら会社の業績を悪くしてもミスしても無職や低所得にならない」


差別取締局「視聴率3パーセントの公共放送の番組を作った偉い人が1億円の家に住んでいた。」


差別取締局「こんな奴らが、子供の頃から精神障害で苦しんで無職や低所得、学校にすらいけない人間のことなどわかるはずがない。だからマスコミは底辺差別ばかりバラまくんだ。だから自殺者が年間3万人も出る社会になったんだ!」


リコ「そうだ!その通りだ!」


多田「( ,,`・ω・´)ンンン?」


リコ「いえ何でもありません・・・」


差別取締局「ああ!赤ん坊も最近、やっと第一子が生まれたばかりなのに・・・差別をしなければよかったのに・・・あああ・・・やっちゃったな・・家の窓から虹を撮影した写真をSNSに投稿しなければ・・・」


多田「よくある住所特定パターン?」


リコ「ええ。とっても!」


差別取締局「赤ん坊に免じて1時間だけ爆破を遅らせてやろう・・・」



多田「これは、マズいぞ!犯人はあらかじめ仕掛けていた爆弾を1時間後、爆破する気だ」


多田「早く!犯人が人質をどこで拘束しているか突き止め。1時間以内に見つけ出して爆弾を処理しないと、犠牲者が出るぞ!」


多田「リコ君!君が頼りだ!」


リコ「はい!」


リコ「じゃ!みなさん!自分のパソコンに僕が開発したプログラムをインストールしてください!」


タクヤ「リコがいつも使っている?マルフォイセックス?」


ジハン「マルコムX。差別と闘った人でしょ?」



ジハン「


無責任なマスコミたちは、犯罪者を犠牲者に、


犠牲者を犯罪者にすり替え


もしあなた方が注意深く見ていなければ、


マスコミはあなた方を操って、


抑圧されている人間を憎み、


抑圧している人間を愛するように


仕向けるだろう。


マルコムX




リコ「よくご存じで!」


タクヤ「なんか今のマスコミに言ってやりたい言葉・・どう見ても差別取締局の方が抑圧された人間だろうに・・」


タダ「コホン!テロを賞賛するのは・・・」


タクヤ「あっすいません・・」


今「マルコムXって・・差別と戦った人なの!ステキ!アタシと同じ!今度、本買って、その人のこと勉強しようっと!」


リコ「それでは、みなさん!インストールできましたか?」



一同、席に座ってノートパソコンに向かい、うなずく



多田「見たところ。動画の映像からは住所を特定できそうにはないな。部屋の写真もカーテンが閉まっていて窓の外は見えないし」


リコ「そんなことありません。十分わかります。」


リコ「これから、プロファイリングを使います。」


今「プロファイリングって何?」


リコ「まず、拘束されている人の写真を見てください」


ジハン「服装は・・・オシャレな人」


タクヤ「サングラスはレイビァーン。ハリウッドセレブのレティーカガも愛用してるけど、彼のは1万円くらいの一番安いヤツ」


リコ「ええ。オシャレで、ブランドに拘り、大金持ちに見られたい願望が外見からも見受けられます」


今「そんなの偏見よ!差別よ!謝って!」



タクヤ「合コン!タイーム!イエーイ!」


今「イエーイ!」


ジハン「い、いえーい・・・」ぎこちなく参加しようとするジハン



タクヤはサングラスを取り出し、いきなりかけた



今「あれ?なんで?お兄さん!急にサングラスをかけたのぉ?」


タクヤ「あっ!お姉さん!俺のかけているサングラスが気になっちゃいました?ありゃ~バレちゃったか~」


ジハン「そりゃ・・いきなりかければね・・」



タクヤ「実は!これね!全然!自慢とかする気はないんだけどー!実は・・・あの!ハリウッドセレブも愛用しているレイビァーンってブランド!の高いヤツゥwwなんだ!」


ジハン「どうせコンビニとかで売っている2000円とかの安いのでしょ」


今「えっ!うそぉ!ハリウッドセレブと一緒なんだぁ!きっと!お高いんでしょ~!タクヤさんって!お金持ちなんだぁ!しゅご~い!ポイント高いわぁ!あたしタクヤさんの恋人に立候補しちゃおっかな!」


タクヤ「えっー!まいったな!別に!自慢じゃないんだけどね!自慢じゃ・・・あはは!」


ジハン「バブル期の合コンか・・・」


今「ハッ!アタシとしたことが・・つい・・・」


リコ「なんか・・・二人とも手馴れていますね・・・過去に経験が?」


タクヤ「ま、まさかっ!1万円のサングラス買ってハリウッドセレブと同じヤツwwと自慢して金持ちのフリをしてナンパしたことなんて全然!全然ないですよ!記憶にございません!」


今「あ、あたしも!ぜ、全然!ハリウッドセレブと同じというだけで、金持ちだと勘違いして、ついてイっちゃったことなんて、ぜっんぜん!!記憶にございまことよ!オホホ!」


ジハン「ジッ・・・」冷たい目で見るジハン


多田「つまり!ハリウッドセレブが愛用している。お高いサングラスではなく、同じブランドの手ごろな1万円モデルを買って」


多田「ハリウッドセレブと同じブランドを使っている!と相手に言うことで金持ちだと錯覚させるテクニックなんだな?」


タクヤ「しょうゆこと!」


多田「だから、ハリウッドセレブも使用しているブランド。と自慢する人は、金持ちに見られたい願望があるというプロファイリングになると?」


リコ「まぁ、そんなところです。」


ジハン「ようは!詐欺師じゃない」


タクヤ「失礼な!詐欺師じゃないよ!嘘は言ってないじゃないか!印象操作と言ってほしいね!」


ジハン「印象操作って・・・マスコミと同じゃん・・あきれた・・・さすが!湘南のドンファン・・・」


タクヤ「へへっ」


リコ「まぁまぁ!世の中には、そういうことをやって人を騙す人もいるってことです!知っておいて損はないですよ!」


ジハン「そうね。勉強になった」


今「でも、SNSでは、1000円の蕎麦食べたのを自慢してたとか・・・そばが1食1000円って・・・アタシなんか!いつもコンビニの300円そばダヨ(´・ω・`)この人本当に、金持ちじゃん!」


リコ「金持ちですけど、大金持ちではありません。大金持ちは1食1000円くらいでは自慢しません。大金持ちに見られたい願望が1食1000円のそばを食べたことをSNSで自慢しているところからも見られます」


多田「それでどうなる?」


リコ「被害者はマスコミ関係者で30代後半。大体20万円から30万円の家賃のマンションに住んでいることが多いです。」


多田「それは犯人も言っていた。それで?家賃20万円~30万円のマンションは世田谷区にたくさんあるぞ」


リコ「不動産サイトに行って大金持ちに見られたい人が住みそうなマンション・・」


タクヤ「わかった!デザイナーズマンションだ!」


リコ「正解!条件検索でデザイナーズマンション・・・」


タクヤ「な、なんか!!冷たい視線を感じる!何見てんのかな?ジハンちゃん!」


ジハン「別に・・・大学生でデザイナーズマンション知ってるなんて将来、詐欺師になりたいのかなって・・」


タクヤ「大人の雑学。大人のたしなみさー(沖縄弁)」


ジハン「怪しい・・なんで沖縄風にしゃべるのよ・・」


多田「300件に絞れたぞ。でも300件全部見ていたら、1時間では間に合わない・・」


リコ「家族構成は、なんでしたっけ?」


今「赤ちゃんが最近生まれたばかり」


リコ「なら2LDKですね。小さい赤ん坊に部屋は、まだ早い。」


リコ「2K~2LDK、世田谷区、デザイナーズマンション、家賃は20万円から30万円でクロス検索してください。」



ジハン「あっ!すごい・・12件まで絞れた」


リコ「これが、プロファイリングの力です。あとは、不動産サイトに登録されている内装の写真と動画の部屋の内装を照合するだけ・・・」


タクヤ「すげぇ!マジで!なにこれ!いやいや!でも、まだわかんねぇぞ!見当違いならどうすんだよ!」


今「あれ?ちょっ・・・見っけ!ここでしょ!ホラ!」



今は大きいモニタにマンションの情報を写す!



ジハン「本当だ!家賃20万円なのに・・家賃50万円くらいに見えるマンション。」


リコ「内装もあってますね・・」


タクヤ「金持ちが、より大金持ちに見えるようになるマンション。それがデザイナーズマンションさっ!」



多田「よし!でかした!でかした!!!上司に電話する!ははっ!犯人ざまぁみろ!ははっ!!」


今「やった!やった!特定したのアタシ!あたし!」


タクヤ「お手柄ですよ!今(イマ)部長!」


今「コンです!あはは!」


ジハン「警察から表彰されちゃったりして!」


今「なに貰えるかなー楽しみ~」



一同は大喜びしていたが・・・リコは簡単すぎると不安を感じていた



ニュースアナ「ええ!警察が、特殊な手法で被害者が拘束されている場所を突き止めたようです!現場から中継で、お伝えします!」


現場のリポーター「はい!こちらの世田谷区の家賃20万円もする!いかにも見栄っ張りが住みそうなデザイナーズマンションの前に来ています!、ここで人質が拘束されている模様です」



現場のリポーター「あっ!今!警察の特殊部隊が、マンションの前に・・・あっ!!!あっ!!!!」



ドゴーーーーーーーーーーーン



轟音と共にマンション前で爆発が起こり、警察の特殊部隊やマスコミ関係者、野次馬が吹き飛ばされる



多田「なんだと( ゚д゚)・・・」


今「えっ・・・うそ( ゚д゚)・・・」


リコ「・・・・(゚д゚)・・・」


タクヤ「ま・じ・か( ゚д゚)・・・」


唖然とする一同


多田「これは、おとりだ!おとりだったんだ!!本当の狙いは警察だったのか!」


ジハン「ネットに犯人から動画メッセージが動画サイトに!」


差別取締局「ありがとう!以外に特定が早くて助かった・・・実は警察も標的なんだ」


多田「なんで・・・なぜ警察を・・・」


差別取締局「あいつらは、テレビでヒキコモリとレッテルを貼られた人間が死ね死ね言われ!暴行されているとき、何もしなかった!」


差別取締局「それで、放置したら、、どうなったか・・・その後・・・アイメンタルスクール事件が起きた。」


リコ「確か、ヒキコモリの収容施設で普段から奇声を上げている男性を鎖で繋いで暴行し独居房に居れていたら、次の日に死んでいた事件・・」


今「ええっ!人を鎖で繋いで殴った!?まるで、18世紀のフランスの精神病棟みたいじゃない!差別よ!差別!」


ジハン「普段から、奇声を上げている人は健常者なの?」


タクヤ「どう考えても障害者だろうな・・・」


今「なんで、日本では障害者がヒキコモリと言い換えられているの??そこがまず、おかしいわよ!」


差別取締局「ニート差別による初の犠牲者アイメンタルスクール事件のことを忘れない。厳しくすればいいんだ!甘やかされて育ったんだ!という偏見から鎖で繋いで暴行することが正当化された。」


差別取締局「ニート差別やヒキコモリ差別には精神障碍者や知的障碍者が含まれるのに!一方的に決めつけ差別し死ね死ね言って暴行しても逮捕されない!死人が出てもマスコミは罪を一切問われない。」


差別取締局「ネットの動画サイトでイジメ犯が暴行した動画を投稿すれば逮捕されるのに、この国ではヒキコモリやニートとレッテルを貼れば、何をやっても許されるようになったのは警察がマスコミの底辺差別を容認したからだ」



差別取締局「そして!あろうことか!警察はマスコミに抗議した俺をなぜか!警察は逮捕した!マスコミはヒキコモリ死ね!ニート死ね!フリーター死ね!草食系死ね!ゆとり死ね!差別をしているマスコミは死ね!死ね!言い放題なのに・・」



差別取締局「差別に抗議した俺の書き込みは削除され言論弾圧されたあげく、警察になんと逮捕されたのだ!!こんなことがあって許されるのか!!!」


リコ「許せない!!!」


差別取締局「間違っていたのは、どっちだ?ヒキコモリ死ね!と言われテレビで暴行シーンが流されているときに、それをテレビで眺めて笑っていた1億人か?差別に抗議していたオレか?」



差別取締局「おれは間違ってなかった!アイメンタルスクール事件が起きた!差別の結果、死人が出たんだ!間違っていたのは、人が殴られているのをテレビで見て笑っていた日本人1億人の方だ!日本の1億人が差別で殺したんだ!」



差別取締局「マスコミはいくらヘイトスピーチをしても許される!ところが、マスコミの社員の情報をSNSから収集しマスコミを批判すれば逮捕されてしまうのだ!!!」



多田「だから・・・不当逮捕と怒って警察に復讐したのか・・・怒るのも無理ない!市民を守るはずの警察が市民を虐げ、死人をだしたマスコミを守ってばかりいるなんて・・・同じ警察官として僕は恥ずかしい・・・」



今「本当に酷い!マスコミと警察はひどすぎるわよ!どうしてマスコミが、「死ね!」とテレビで低所得者や無職に対してヘイトスピーチをするのは違法にならないの?」


タクヤ「このテロは起こるべくして起きたテロだな」


ジハン「マスコミのなんでもありの傲慢な差別が招いた結果のテロなのね・・・」



リコ




その後、拘束されていたマスコミ関係者の首を斬り落とされた遺体が部屋から見つかる


死後かなり経過しており、かなり前から殺害されていた


赤ん坊は不思議なことに無傷で近くの病院の赤ちゃんポストに入れられていて無事だった


犯人の差別取締局は宗教に基づき弱者は殺していなかった


差別取締局の主張を聞いて、僕は、なんだか殺されているマスコミより


差別取締局の言っていることが正しいように思えてきた・・・


その後も、差別取締局は長年差別をやってきたマスコミ関係者、政府関係者、学者たちの家に爆弾をしかけ


爆破しはじめた・・・


その結果を、動画にしアラビア語の曲に日本語の字幕歌詞がつけられ


ネットで拡散された。多くの長年、差別によって虐げられた人々は差別取締局の行いを賞賛した・・・





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