春が過ぎれば来る季節

雨月 秋

0:40a.m.

たわいもない話をしていたはずなのに

時間はあっという間に過ぎてしまって

互いの本当のことを言い合えるようになっていた

私のことも、私の嫌いな人のことも

ちゃんと言えるようになっていた


午前0時40分


それが、この長い繋がりの始まり

もう眠ってしまおうとしたこともある夜だけれど

あの遠くに見える月を間に挟んで

君と私は、電話越しに繋がっている

私はまだ目を開けている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る