アニメ『魔法少女育成計画』全話レビューショートver

戸松秋茄子

はじめに

 放送から1周年ということで改めて全話視聴しました(という文章を放置することさらに1年経ってます)。


 知らない人のために説明しておくと、『魔法少女育成計画』、通称「まほいく」はこのライトノベルがすごい!文庫から刊行されているライトノベルシリーズです。原作は遠藤浅利せんせいで、このラノ文庫大賞の栗山千明賞という、文面の圧が恐ろしく強い「審査員特別賞」を受賞してデビューされています。


 まほいくはデビュー2作目で、短編集含めて通巻で10冊ほどになるのですが、毎度、新旧キャラ含めた16人の魔法少女が何らかの形で命を懸けた戦いに巻き込まれていくというちょっとどうかしてるコンセプトで今日まで続いています。


 やれ、まどマギだ、龍騎だと言われることの多いシリーズですが(もちろん、それら先行作の影響もあるでしょうが)、むしろ異能バトルものの祖と言われる山田風太郎の忍法帖シリーズへの先祖返りなんじゃないかなと思ってたりします(まあ、わたしも一番有名な「甲賀」くらいしか読んだことないんですけど)。


 TVアニメシリーズの監督を務めたのは橋本裕之氏。アニメーション制作はラルケが担当しています。


「まほいく」は原作が出て1年くらいの頃に読んだのですが、ゲーム的なおもしろさとクールな語り口にすっかり魅せられてしまい、最新作が出ればとりあえず積読の一番上に置くくらいにはお気に入りのシリーズになってたりします(というか、いま追っかけてるラノベのシリーズってこれくらいかもしれないなあ……)。


 アニメシリーズも当然リアルタイムで試聴していましたし、全4巻という手頃さにまんまと乗せられてBlu-rayも揃えてしまいました。折に触れて視聴し直してきたのですが、放送開始から1年経ってそろそろ感想をまとめておきたいなあ、と気まぐれを起こしたので気づいたことをつらつらと述べていきたいと思います。


 当然ながらネタバレ全開の内容となっていますので未試聴の方はお引き返し下さい(ちなみに2018年7月現在、プライムビデオで視聴できます)。

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