るんるんパークへようこそ‼

おめしまぁ

第1話 るんるんパークへようこそ‼

 あーあ。なんだか最近うまくいってないな。疲れは溜まってるし、食欲もないし

だるいなぁ。上司からは散々怒られ、友達?ナニソレオイシイノー?はぁ、とりあえずあれでもやるか。

 俺にははまっているゲームはあった。その名は、[エボリューション]だ。

ガチャでカードを当て、カードを使いどんどん主体のキャラを強くさせ、対戦する

ゲームなのだが、カードの合計の強さがキャラごとの上限を超えたとき、進化がおこる。それぞれのキャラで進化できる数値が決まっており、力が弱いキャラでも、革命を起こすことにより有利になることができる。そんな展開が次々と変わるというゲーム性にドはまりしているのだ。

 もちろんガチャなので運はいる。ゲーム性はいいのだが、俺はガチャ運が無い。はぁ。みんな当たったとか言ってるけどなぁ、当たんねぇんだよ!…そういえば!

会社の同僚「俺、あのゲームで一回リセマラしたんですよあれ最高っすよ」

俺「ああ。一回アプリをアンインストールして、無料ガチャを引きまくり、いいの  が出るまで繰り返すあれか。」

これならいけるかもしれないな。卑怯な手とは思ったが、ほんの出来心でやってしまった。

 こうして俺は良いカードが出るまでリセマラを続けた。そしてついに、、、

【激レア!】うおおおおおおおおおおおおおおすげぇぇぇぇぇぇ‼

激レアなんて本当に出るものなんだなw 「出る」というデマを流し、プレイヤー達に期待を持たせて実はただ金をぼった食っているだけかと思っていた。なんて最高の気分なんだ‼テンションが最高潮。この日の出来事は忘れていない。

 

 何かが足りない。俺の人生には何かが足りない。リセマラをし、強いキャラをゲットして、最高の気分になった。しかしそんなドーピングは自分には数秒しか効かなかった。

 何かが足りない。そう。俺の人生には何かが足りなかった。なんか神みたいな権限があればなんでもできるのにな~


そして今日も、電車に揺られる。


こんな人生嫌だ。やり直したい。最近のどっかの小説みたいな感じで転生しないかな。何か仕事の事とかを忘れられる出来事があればいいのに。 そんな事を思っていると、いきなり目の前に人が現れ、その人は語りだした。

「おめでとうございます‼あなたはるんるんパークへの参加者に選ばれました!」

へ?????なんなんだこいつ。「あの、、、特に抽選とか言った覚えはないんですけど、、、」しかしこいつは無視して喋り続ける。話を聞けという事だな。

「るんるんパークは明後日から開園する新しい感じの遊園地です‼内容は来てから のお楽しみ★」 なるほど。明後日は休日だし行ってみるか。しかしチラシも配られてないのにいきなりそんな事言ってくるか?


気が付くとそいつはいなくなっていた。


翌日 ネットでそのるんるんパークとやらの名前を調べてみた。 あれ?何も情報が載ってないぞ?なんか怪しい空気、、、まぁしかし、名前からして小さい子も行きそうな名前だから、きっと安全なのだろう。しかし気になるところがいくつもある。一つ、るんるんパークが開園するという話なら分かるが、なぜあいつは参加者という言い方をしたのか?参加型アドベンチャー的な?二つ、情報が一つもない。普通は少しでも宣伝っぽくチラシを作ったり街で大声で言ったりするのになぜ俺だけ?あまり考えすぎは良くないので、ここまでにしておこう。


最初は気づいてなかった。この時の自分は自ら、


地獄のデスゲームに参加しようとしていたのであった。         つづく



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

るんるんパークへようこそ‼ おめしまぁ @misirukun

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る