これが私の世界の範囲
宵山楓
これが私の世界の範囲
「やあ どうも 貴方は 私の味方ですか?」
四角四面の箱の中
整理整頓されていき
1つの集団の作法を覚え躾られ
感受性を鈍らせる
「味方でなければ悪役」とわかりやすい立ち位置で
おかしいな
私は自分が主人公のストーリーの最中なはずなのに
勝手な配役をあてがってくるなら
せめて私は幸せな世界を作ろう
両手広げて届く範囲に、愛を
見えない悪意に負けないように
よく知る貴方が悲しい顔をしないように
決して広くはないけれど
手の届く範囲ぐらいは
それなりに成長してきた気でいるし
結構遠くの事まで見えるし感じる
苦しさ、悲しさが流れてくれば
根回し、忖度、策を練り
なんとかしたい気持ちはある
でもそれは相手にとっての最適解ですか?
そもそもそのやり方、「正しい」ですか?
私は誰かを守れるか
隣の家の夫婦なら?
連絡のない旧友も?
見知らぬ土地で天災にあった人の事?
一体、どこまで知った気でいるのか
整わない一人の小娘が
誰かの願いが叶えばいい
知らない誰かも幸せがいい
できればみんな笑顔がいい
そして私も満たされていたい
隣人の事情すら知らないし
行動しなければ意味はない
でもまずは思わなければ始まらないから
わからないことに思いを馳せて
見える範囲の幸せを祈り
手の届く範囲は守りゆく
これが私の世界の範囲
これが私の世界の範囲 宵山楓 @kaede1125
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