C.たまむすび(2分)

Cさんが自室で裁縫を嗜んでいると、飼い猫がやってきて、彼女の目の前で待ち針を飲み込んでしまった。

慌てふためいた彼女は、吐き出させようと半狂乱に猫の背中をさすったり喉に指を突っ込んだりしていた。しばらくして、Cさんの頑張りが功を奏したのか、猫が苦しげに何かを吐き出した。

待ち針がたまむすびに捻じ曲げられて、床に転がっていた。

Cさんいわく、その猫は今もぴんぴんしてるという。

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