CFEm
弦楽器がポロロン、ポロロンと静かにこだまする部屋で僕は一抹の寂しさを感じていた。
この虚しさに似た無気力感は二日酔いからくるものである。筈である。
一人コード譜を眺めていると、飲みすぎた自分への自責の念と不透明な未来への憂いが混ざり合った音が、やはりポロロン、ポロロンとこだまするのであった。
「オイラは運の悪い方だと思ってたが今日までのうのうと死なずに生きてこれちまった」
-ユメマカセ、SOIL&"PIMP"SESSIONS feat. Yojiro Noda
何週間か続くであろう前頭葉と胸奥の不快感。「偽物」だと言われた感情と感覚はこの五、六年間勢いを変えて僕の首を締め続けている。
ただ生徒の前や教授、友人達の前では気分が沈んでいても「元気な自分」というものを取り繕うことができることが多いからまだ大丈夫なんだろう。と考えた。
これは人に媚びへつらいながら生きてきた僕という人間の技芸、メッキであり、それを誇ると同時に「まるで道化」だ、と溜息を含んだニヒルな笑いが溢れた。
我が既往の色へ
今は三島由紀夫の「仮面の告白」を読んでいます。三島由紀夫の作品は初見なのですが、彼の文章、特に表現は(良い意味で)とてもべっとりとしていて生々しいですね。
高校の時クラスメイトが選択授業で読まされているのを横目に落書きをしていたりしたのですが、もっと早く読めばよかったと反省しています。
オススメありがとうございます。
借りパクをした王国などの本がまだ読み終えらずに本棚の隅に積み上げられているので、それらを読んでから若草物語に手をつけてみようと思います。
追伸
心の具合は如何ですか。(酔っているので文章が雑になってます。ごめんなさい。)
貴女はその熟慮する性格上、前から絶えず努力して何かを変えようと戦っているように見受けます。
僕は良い人間でも、良い行いをしてきたわけでもないから助言というものはできないのだけど、個人的には辛い時は逃げても良いんじゃあないかなって思ってるよ。
何かを変えようとしたり、理解を得ようと話し合ったり努力したりするのはとても大事だし立派なことだと思うのだけど理解を得られない状況を変えようと常時努力するのは常に心に負荷がかかっていて精神衛生上良くないんじゃあないかな。
僕はそういう時ほぼ必ず逃げるようにしていて
一人で飲みに行ったり
終電から朝方まで帰路を無心でひたすらに歩いてみたり
クラブに行ったり
とりあえずボケーっとしたり、何も考えなくていいような遊びをしているよ。
でもこれは僕の例だから貴女は貴女自身の逃げ方を見つけてみてください。
貴女が幸せそうにしていたり、部屋で卒業帽投げて笑ってた時とかにとても人間的に魅力的だなぁって思ったし、貴女のそういう笑顔って周りの人の気持ちも穏やかに出来る(今気づいたけどハローキティみたい)と思っているので自分なりの羽の伸ばし方を見つけて、笑顔が増えることを祈っています。
心配になってしまったけど、個人的な事だと思うからあまりズケズケと入り込まないようにするね、ごめん。
あと
最近行った渋谷のロッキーっていう肉バルがとても美味しかったよ。もし時間があったら友達と行ってみてね。
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