デレデレな姉と妹達に困ってます

くりゃんて

1学期

EP1 冷那月家の日常

冷那月家。

「おにぃ〜ちゃ〜ん!!!」

嗚呼…可愛い俺の妹よ。

「どうした?時雨」

「て〜るき〜」

今度はロングヘアーの美人姉よ。

「な〜に〜?夕姉ゆうねぇ?」

「あーっ!お姉ちゃん!私が先なの!」

「なに言ってるの、時雨!私のほうが歳上なんだから、私が先!!」

「あーもーっ!二人共!いい加減にしろ!」

「「ご、ごめんな…さい…」」

「んで、なに?時雨。」

そう言うと、時雨の顔は明るくなり。

夕夏はしゅん、と暗くなる。

「明日の学校、途中まで一緒に行こ…?」

「ん。いいよ。んで、夕姉は?」

「明日のお昼、一緒に食べない?」

「おけ。いいよ。」

「やった〜」

それぞれの約束をして、部屋に戻る。


-翌朝-

俺はいつも姉か妹に起こされているのだが…

今日はなんか違う。

ていうかこれ…アウトですよね…?

「なんで二人共俺のベットで寝てるんだぁぁぁ!?」

しかも…ほぼ裸で。

「あ、てるき?起きた?」

先に気づいたのは、姉の夕夏だった。

「うん。てか、何その格好。早く服着て。」

「ごめんごめん」

そう言って、姉は出て行った。

「んで、時雨。君も早く服着ようか〜?起きてるのはわかってるから。」

「ふぁっ!?わ、わかった…。」

時雨も戻った。

「はぁ…そんなとこに隠れてないで、でてきてよ?海音?」

「………………」

ひょこっとでてきたのは、引きこもりの海音だ。

煌兄てるにぃ……」

「どうした?海音」

「いつもありがと…」

海音はあまり表情を顔に出さないが、少し顔が赤くなっている。 

「俺の方こそありがとな。ちょっと顔見せてくれて。元気そうでよかった。」

そう言うと海音は軽くおじぎをして、自分の部屋に戻った。

「さて。ご飯食べるか。」


この生活…いつまで続くのかな…。いつまでなのかな。


そんなことを考えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る