折宮 真斗の一日目
読み切ってしまった。
本の面白さの余韻に浸る前に、明日からどうしようかということを考え始めている。
夏休みだからといって親にもらったお金を全て本に回したのに、一週間もせずに読み終わってしまった。
暇になったからといって誘ってくる友達も多くはない。
とりあえずご飯を食べてからでも考えるのは遅くないと思い、冷蔵庫から冷凍お好み焼きを取り出す。
最近の技術は進んでるんだな。
家の冷蔵庫内は冷凍食品がずらずらと並んでいた。レンジを使えば5分程度で召し上がれるものばかりだ。
…飯は食べたが、考えることをしたくなくなっていた。
この暑い夏に、部屋に籠もって本を読み続けていたのだ。何故だろう、頭痛が収まらないとかではなくてよかったのかもしれない。
普通に頭痛が収まらない。ついでにだるい。
そして極めつけは、吐き気の強さだった。
暇なだけであれば考えようもあったものだが、これでは休む以外の選択肢が強制的に排除されてしまう。
だがこの状態を改善させることなどできるわけもなく、氷枕をもって、扇風機を回している前で横になった。
はっはっは、2時間後になってみれば簡単に分かるものであった。
熱中症じゃあないか。
部屋にいるだけで熱中症になるなんて思いもしなかったな。
これからは気をつけよう。
回復した後に気づく。
暇だ…何しようか
やっとここから考え始めるのであった。
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