第43話 『やましん死す!?』

 かれこれ40年近く前のこと。


 12月28日の晩、激しい腹痛に襲われたやましんは、自治体の運営する緊急外来にいったけど、何も出来ないとのことで、痛み止めだけ頂いて帰宅。


 しかし、痛みは激しくなるばかり。


 あちこちの病院に尋ねたけど、どこも年末で、相手にしていただけない。


 やましんも、たいしたことない、という意識があり、大病院までは考えなかったのですけど、これが、間違い。


 やっと、比較的近くの総合病院さんが、診てさしあげましょう、と、言ってくださいまして、診察、即、入院。


 翌日、手術となりました。


 腹膜炎で、お腹の中で爆発が行っていたのです。


 1ヶ月近く入院。


 で、手術の翌日、職場の先輩で、当時、たいへんよく、性格悪いやましんの面倒を見てくださっていたかたが、まず、お見舞いに来てくださいました。


 開口一番


『なんや〰️〰️、生きてるやんかあ〰️〰️!』(関西の方なので。)


『は?』


『いやあ、おまえ、ておくれになった、と、聞いて、びっくりしてきたやんか。死んだ、いう、話しになってるで〰️〰️!』


『ぎぇ〰️〰️〰️❗』


 聞けば、父が、かなり、大げさな話しを電話でしたらしい、と。


 病院では、むっつりとしていて、励ましのことばも、なかった気がする父ですが、じつは、かなり動転していたらしいです。


 その日あたりは、普段姿見ない偉い方まで、かなりたくさんお見舞いに来てくださいましたが、お見舞いのつもりだったかどうか、不明なような…………。


 何しろ、4年近く前に、辞職する間際の手術のさいは、ま、期間も短かったけど、お見舞いのかたは、またく、なかったので、よほど、父の連絡は、衝撃的だったのか。


 ま、なんせ、まだわかくて、将来性が残っておりましたしね…………


 



  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


      《 くたばれ、やましん! 》


 


 


 

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