第38話 『ようじさん』

 やましんの楽器の先生が経営するお店で、『怪談話し』を中心とする、こっわーい催しがございました。


 とき、あたかも、あやしい空です。


 なまあたたかい風が、時々、どんよりと吹き、重たい雰囲気が立ち込めた、いかにも怪しい夕方でありました。


 絶対、恐ろしいことが、なにかある。


 やましんは、そう確信したのです。


 まだ、かなり時間があったので、レストランでちょっとだけ、大好きな『やきそば』をいただいたのであります。


 野菜がたっぷりの、とろとろ風味で、シチューのような感じがある、魅力的な『やきそば』です。


 注文を終え、お料理もやって来て、『とろとろと』、食べておりますうちに、メニューの最終ページにあった、古い写真に注意を惹かれました。


 で、『おわ!』


 ああああ~~~~~~、やっちゃったよ。


 『ようじ入れ』を、ひっくり返してしまいました。


 ようじさんが、散乱!


 『あのお~~~~~~すみません・・・』


 お詫びをいたしまして・・・・・・まあ、申し訳ない事。


 昔から、時には食べによるお店ですが、大奥様には、顔を知られていましたが、最近の店員さんは、あまり顔なじみではないです。


 『ご迷惑かけてすみません・・・・・』


 お店の方の目が、明らかに、怒っていました。


 とは言って出たものの、やはり、これは、今夜は危ないぞ、と、思ったのです。


 まあ、イベント自体は、なんとか無事切り抜けたモノの、その後、すでに、人通りがすくなくなった商店街で、わんちゃんに吠えたてられるわ、やと、帰り着いた自宅の台所で、頭を、鍋ぶたさんに思い切りぶん殴られるわ、うつうつして、またく寝られないわ、おかしな夢を立て続けに見るわ・・・・・(あんた、いつもだろ? 他所のお店で、意図的じゃないけど、バックしすぎて、駐車場の花壇の柵を壊したこともあった。まあ、カンフー映画の様なことは、してないですが。)


 やはり、幽霊行事は、なかかな、気を付けないと、あぶないかも・・・・


 などと考える、恐ろしく暑い日であります。


 エアコンのない部屋に、5分もいたら、気絶しそうです。

 

 外でお仕事や、時節柄のスポーツや応援などをなさる方は、ほんとうに、たいへんだと思います。


 どうか、お気を付けください。


 あ、幽霊、関係ないです。



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       くたばれ やましん!



 


 








 


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