第15話 『お酒は危ない』

 これまた、大昔のお話ですが、やましんが初めて就職した直後、職場の課長さん以下、係の方に連れられて、夜の街に繰り出したわけです。


 まあ、よくある一般的なパターンです。


 ときに、やましんは、現在お酒は年に1~2回、しかも日本酒1合程度しか飲みません。


 しかし、20歳代までは、それなりにお付き合いなどで飲んでおりまして、これは、まあ、サラリまんの宿命と言いますか、上司から来いと言われれば、いやとは言えますまい、なんです。


 50歳代になって以降は、ご遠慮することも多くなり、体調も良くなくて、おつきあいも、ほとんどしなくなったので、声もあまりかから無くなりで、幸いなことに、お酒からは、ほぼ開放されました。


 しかし、この当時は、そうは行かず、まあ、事実上強制的に、大酒を飲まされたわけです。


 しかも、先輩からは『どんなに飲んでも、翌日仕事休まないのが、サラリまんの極意なり』とも言われまして・・・、でも、この方は、まあ、お酒が強いのなんのって、そりゃあもう、比較にならなかったのです。個人差というものがありますから。


 で、がんばったんですよ。


 必死でした。


 しかし、ついに、何軒めかでダウン。


 今でもどこだったのか分からない、コンクリだらけの街の中の、どこかのお手洗いの中で、のびていたんだとか。


 本人は、薄暗い、あまりきれいじゃない、トイレにすわった記憶は、なんとな~くありますが、どうやってその後帰ったのかは、まったく記憶なし。


 眼鏡が、何故か、不行方不明に。


 これは、先輩たちが、街のすきまの田んぼの中から、探し出してくれましたが。(よく見つけたものです。しかし、なんでそんな所に・・・なんとなくお水に漬かったらしき雰囲気は、あったような気がします。じゃばじゃばして、息が出来なかったような気も・・・実は、おぼれかけたんじゃないか、とも。)


 結局は、その先輩方が、早朝近く、無事に家に送り帰してくれたようです。


 とうぜん、気が付いたのはお昼すぎ。


 苦しくて、一日まったく動けず。


 いやあ、飲みすぎでしたね~~~。


 ちょっと、急性アルコール中毒みたいな感じだったんでしょう。


 これ以来、絶対に超えてはならない線というものがあると確信。


 誰に、何と言われようが、そこから先は、拒否しよう!


 と、思たったものの、まあ、この種の決意は、すぐに崩れるものです。


 しかし、この日以来、次の月の営業成績がズドンと上がりまして『お前、うんがついたな!』とか、言われたのでした。


 しかし、こうしたものも、そう長続きするわけもなし。


 実力がないやましんは、すぐにどん底に。


 今は、当時に比べて、お酒のマナーは向上し、無茶な強制は、少なくなったものとは思いますが、やはり、お酒は危ない。


 ろうばしんながら、飲ませる方も、飲む方も、よく気を付けましょう。


 大体、その後、大酒飲んだ先輩方は、退職後、肝臓あたりを壊しているらしいケースが多そうですし。(統計ではありません、雰囲気です。)


 特に、飲酒運転は、絶対に、だめですからね!!


 人生、すべて、壊しますから。


 退職後こそ、サラリまん人生の、花なのです。


 やましんみたいに、体壊してると、楽しめないですよ。(もっとも、やましんは、単に自分がばかで、弱かったせいであって、お酒のせいじゃないですから!)

 

 くたばれ、やましん!

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