Break the Shell

概要

あらすじ

　スクランブル事件ののち投獄され刑期を努めていたシェル・セプティノス。

　彼のもとに風見鶏（ウェザーコック）と名乗る男が面会に訪れる。

　風見鶏が差し出したのは一枚のチップ。

　それはスクランブル事件の際に証拠として押収されたチップとは別の記憶媒体。

　その中に眠っていたのは、シェルがカジノ「エッグノッグ・ブルー」を手に入れるまでの記憶。

　かつての仲間と栄光。

　その果てに待つ虚無と運命。

　記憶を追体験したシェルは、失っていた最後の記憶の断片を取り戻す。

　その時彼が選ぶ選択は――

登場人物

　〇シェル・セプティノス

　本作の主人公。

　未成年六人を含む九件の殺人、並びに一件の殺人未遂の罪で服役中の囚人。

　記憶障害を持ち、自身の犯罪に携わる記憶は、全て記憶媒体に保存していたが、今回新たにその記憶媒体が発見されたため、再び己の過去と向き合うことになる。

　〇マリーナ

　かつてシェルの仲間だった少女。親に捨てられ、放浪していたところをシェルに拾われたことを恩義に感じ、記憶障害を持つシェルを献身的にサポートする。

　〇ＤＢ

　かつてシェルの仲間だった大男。ごつい外見に似合わず気さくで人なつっこく、チームのムードメイカー兼情報収集担当。

　〇レオン・トマポンタ

　かつてカジノ「エッグノッグ・ブルー」のオーナーだった男

　〇風見鶏（ウェザーコック）

　シェルに新たに見つかった記憶媒体を届けた人物。

　相当な権力の持ち主であり、司法に携わる者のようだが……？

舞台

　マルドゥック・シリーズにおけるシェルにかかわる過去・現在・未来