第2話

この場所を動くにしてもこの後どこへいけばいいのかわからず、ただじっとしているのも変な気がして落ち着かない様子でそわそわとしてはいるが、それが変に見られていないか男は辺りを見渡してみるが、今日はどうも家族連れが多く、幸せな顔をした人々は、その存在に気づいていないようで素通りして行く。

今の格好を見て、変におもわない人はいないのはおかしい気がし、ちょうど目の前を過ぎようとした中年ぐらいの恰幅の良い人に声をかける。

「今、何時ですか?」

ちょうど過ぎようとした中年ぐらいの男に話をかけた。

一瞬男を見やるが、何事もなく去っていこうとした。

「ちょっと待ってください」

すかさず声をかけだが、聞く耳を持たないというようにスタスタと歩いていく。

それを追うなんとも不思議な光景となってた。

「僕のこと…何か知りませんか?」

思い切って疑問を打ち明けて見たが、恰幅の良い男は一瞬振り向いてすぐさま「知らん」と答え何処かへ行ってしまった。

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