第31話 電鋼鉄火作戦(18)

 Stiyl Art 1994年9月12日 20時00分00秒 魔天 プロジェクト・バイオレット・シールド衛星


 あの女の言った通り、クーデターの早期収束と超獣撃退の功績によって、僅かな時間で民衆の絶対的な評価を得たロキシーが最高議長に選出され、政権を握った。ヴェルマが元老院最高議長を初めとする中核的人物を始末したことで、多くの空席が生まれ、ロキシーに発言の隙を与えてしまったことも大きく関係しているだろう。騎士団は正規軍に取って代わり、ロキシーによるほぼ完全な独裁が始まったのだ。人は奴の一挙一動を盲信的に絶賛する。奴が必死に海の底の化け物を隠しているとも知らず。今奴が収まっているポストは、味方を騙し、殺してでも奪い取ったものだとも知らず。


 俺は自分が恥ずかしかった。かつて一瞬でもあんな女に憧れたことが。俺が奴を見限った途端に手のひらを返した世の中が。


 空を見上げた時だった。本当に子供じみた思いつきをしたのは。あの大嫌いな空の色を壊す方法……例えばあのシールド衛星をぶち壊せたなら、あの女も、騎士も、バカな民衆も、丸ごと焼け死んでくれないだろうか……だなんて。


「兄さん」


 キングスポートで騎士の姿を見たとき、俺はあの女の言葉を思い出し、職場を飛び出した。キングスポートの宇宙船ドックまで一目散に走り、奴の言葉の中にあった『メンテナンスシップ』を探した。それだと思った小型の船に乗り込み、目的の船か確かめることもなく飛び立った。衛星にたどり着くまで何の邪魔も入らなかった。中は床も壁も天井も、一面真っ白だった。人っ子一人見当たらない。


「兄さん!」


 そう、たどり着くまでは何の邪魔も無かったのだ。警備の騎士に見つかってしまったのは仕方がないが、それにしたって都合が悪すぎるのではないだろうか。何故よりにもよってお前なんだ……。


「……アザトス」


 義弟は銃を構えていた。正直俺はショックだった。彼ならせめて、最初だけは武器を突きつけることなく、以前のように向き合って話すことが出来ると思ったからだ。


「何をしてるんだ……船を盗むだなんて、尋常な行動とは思えないぞ」


 彼の声色は不自然に優しかったが、銃口は冷たく、鋭い敵意を露出させている。そのあからさまな敵意が俺の怒りに容赦なく火種を投げつけた。


「お前もロキシーの犬か」

「……何の話だ?」


「今や魔天は……連合はあいつのモノだ。ロキシーが正しいと人々は言う。ついこの間まで一緒になって批判してた連中が。海の底から滅びの前兆が迫っているとも知らずに」


「混乱を避けるためだ! クライン・バルギルでさえ大混乱だぞ! 本体が……“アレ”が公に晒されたら、一体どうなる!? 今までも……これからもそうするしかない!!」

「だとしても他にやり口は無かったのか!? 元老院や正規軍と協力するとか!! 権力がそんなに大事か!! 奴の下にいればお前は……安心か? それとも……まだ何か隠してるのか?」

「……」

「お前たち騎士も、バカな民衆も、見るに堪えない。俺の手で滅ぼしてやる。強固な装甲も内側からの破壊には無力だ。バルギルがそうだったように……ミレニアンは証明してくれたな」


 たった二本の水筒の水だが、この衛星を壊すことは容易だと根拠も無く確信していた。対してアザトスは銃をホルスターに納めて、静かに口を開いた。


「隠していたことがある」

「……言ってみろ」

「俺は学生時代の“あの日”からずっと、怒ってたよ」

「……つまり俺を殺そうとした騎士は、お前が嗾けたってことか」


 アザトスは肯定も否定もしなかったが、俺の予想は当たっているだろう。一市民の俺が死んだとしても、それは裏切った騎士たちの行いとして片づけられる。何故なら実行犯たちは全員ロキシーの息のかかった騎士によって始末されるから、アザトスが関わったという証拠が露出することはあり得ない。例え公平な証言を許されたとしても、巨大な信用を得たアザトスに後ろ指をさす者などそういるまい。


 例えそうだとしても、俺は愚かしくもただ一枚の船板に縋ろうとした。


「それでも俺は……お前だけは殺したくない」

「……俺はあんたと違う。星天騎士団の名の下に、あんたを逮捕する」


 掴んだ筈の船板は、幻想に過ぎなかった。その幻想は俺の手足に絡みつき、深い海底の闇へと引きずり込んでいく。俺の体を飲み込んでいく水と闇――――その冷たささえ俺の武器だ。闇の中からは、星の光が一層輝いて見える。だが、その輝きは醜い紫色によって遮られている。アザトス、お前の瞳の色はあの空にそっくりだ。俺が憎んだ空の色に。


「……やってみろ!」


 ボトルを二本とも握りつぶし、内容物が弾け飛んだ。空中に散布された水はCs'Wを受け取り、そのまま俺に隷従する剣に、盾になる。皮肉にもアザトスの得意戦術と同じだ。お前が剣を従えるように、俺は水を従える。既にアザトスは拳を固めながら三振の剣を操り、体の周りに浮かせていた。圧倒的な守りと極限の攻撃力による完成された戦術だ。だが、一見鉄壁に見えるお前の守りは、手数で圧倒してしまえば薄っぺらい“ちり紙”も同然だ。


「!!」


 小さな水滴に分離した水を超高速で飛ばす。機関銃を一斉掃射するように放たれた水の弾丸は、真正面から一斉にアザトスに襲いかかった。ただ一直線に飛ばすだけではなく、一つ一つの軌道に変化をつけている。


 剣を回転させて正面全体を防御しようとお前は試みる――――が、無駄だ。隙間を縫うように弾丸をカーブさせて、確実にお前の肉に食らいつく。


「っ……!!」


 アザトスの判断は速かった。Cs'Wを纏った手で体に付着した水を弾き飛ばしてしまう。最早防御に意味がないことを悟ったらしいアザトスは、足の構えを変えて前方に跳躍し、低い姿勢で攻撃を仕掛けてきた――――いや、ただの攻撃じゃない! 一見格闘戦に持ち込んだようでコイツは幾重にも罠を仕掛けている!


 このままアザトスの格闘に立ち向かうとしたら、たとえば水を盾にすると――――電気の魔法の火力で圧される。こちらにとっても防御はほぼ無意味なものと考えるべきだろう。格闘戦でまともにやり合うな……と、ここまで思考することなんて奴は想定済みだろう。後退したところを奴は確実に狙ってくる。何故なら奴が浮かせたままにした剣は、切っ先を不自然にこちらに向けている。アレは俺が受け身の姿勢になったとき、瞬時に追尾させて攻撃するためのものだ。それも三振りともに位置をバラバラにさせて――――


(だがこっちに策がないと思ったら大間違いだ……)


 俺とアザトスの圧倒的な差は“変身”にある。奴は強固な鎧をいつでも纏えるが故に俺の最大の攻撃手段である魔法を封じることが出来る。そう、攻撃に関しては圧倒的に俺が不利。ただぶつけるだけではお前に一ミリもダメージを与えられるまい。しかしお前は、俺が操れる水の性質の一つを、完全に忘れている。即ち、酸素のシャットアウトだ。


 水をぶつけるのではなく、お前の体を拘束する巨大な“手”に変える。お前は体全体を水に包まれ、一切の身動きが出来ない。仮に変身して身体能力を上げたとしても、鎧に水中呼吸装置が備えられていたとしても、完全ではない。


 アザトスの体が二本目のボトルで用意した“水たまり”の上を通った瞬間――――それはまさに落とし穴を踏んだように起動する――――


「――――なんて、あんたは考えてたんだろうな」

「なにッ!?」


 アザトスは水たまりの罠を回避した!! 慌てて水を操ってアザトスにぶつけようとするが、体全体に電撃を纏い、こちらの攻撃を弾き飛ばしながら向かってくる!!


「ぬっ……おおおおおッ!!」


 咄嗟にアザトスの拳を両腕で防ぐが、その衝撃は全く殺しきれない。腕の骨は粉々に砕かれ、がら空きになった顔面にもう一発が叩き込まれた。二発……この時点で視力が麻痺した……三発……奥歯が折れて鉄の味が口中を満たした……四発……五発……!! 交互に破壊的な音を立てて突き刺さる拳。魔力こそ纏っていないが、否応なしに襲いかかる連続攻撃に、俺の意識は吹き飛びかけていた。むしろ、この状況で脳が正常に働いているのが不思議なくらいだ。


 ……実に運がいい。俺の真の力を発揮するには、このくらいが丁度良い。本当は瞼を閉じるだけでも発動できるらしいが、折角貰った“暗黒”だ。使わない手はない!!


「ッ!!」


 確かな手応えだ……正確に認識出来ているわけではないが、まるで手に携えた剣で肉を直接裂いたように、手に感覚が返ってくる。闇の中で、俺はあらゆる場所に手が届く――――俺が操れるのは水だけではなかった。


 闇――――怒りが俺に与えた力。バルギルとの戦いでも無意識で何度か使ったが、ここに来て確信に変わった。闇の中に幾らでも刃を張り巡らせられる。Cs'W消費は激しいが、切れ味はウォーターカッターの比ではない。発揮しうる最大攻撃力の斬撃をどこにでも発生させられる。しかもこれは、暗い場所でしか使えないのではなく、“俺が暗いと認識する場所”で使える魔法だ。俺の視力を奪った時点で、勝敗は決した。醜い色は悉く黒に染め上げられる――――!!


「この魔法は……!!」

「驚いたかアザトス……お前には出来ない芸当だ。お前は雷だ。光を放ち影を作る。影を操るのは……俺だ……!!」

「いや……もう見切った……お前の付け焼き刃の魔法で倒されるほど……騎士は、ORBSは甘くねェんだ!!」

「減らず口を叩けるのも……ここまでだ!!」


 全霊の力を注ぎ、この空間全体を切り裂くつもりで魔法を発動する!!羽虫一匹逃がさない!!


「うおおおッ……!!」

「やめろォ!!」


 ――――集中が途切れた!? 否、断ち切られたんだ!! この声は……ギルテロか!?


「何バカなことやってんだ兄ちゃん!!」


 体を羽交い締めにされているのに、声は正面から聞こえる。どうやらクラウザーに抑えられているらしい……今邪魔を許すわけには……!!


「離せ!! 俺は世界を変える!! この腐った魔天を!!」


 マズイ……視力が戻ってしまう!!真っ暗だった視界がボヤケて見えるようになりはじめた――――


「そいつを離せ。これは俺と……そいつの問題だ……邪魔するならお前らも逮捕する!!」

「お前明らかに叩き斬るつもりだろ!!」

「貴様ごと斬ってやってもいいんだぞ……!!」


 アザトスが憎しみを露わにする姿を見るのは初めてだった。むしろ奴が怒っているところさえ今まで見たことがなかった。紫色の眼光が湛える肌を刺すような殺気に対しギルテロもナイフを構え、奴の技を凌ぐ姿勢をとっていた。


 俺は再び瞼を閉じて闇の剣を作りだそうとしたが、Cs'W残量が少なすぎた!もうあの魔法は使えない!


(落ち着け! 考えろ! どうすれば勝てる! アイツに!!)


 ――――しかし、俺の思考はその“光”と“熱”に断たれた。全てを溶かし尽くすような紅い力は、こんな無様で愚かな俺を庇うように立っていた。まだ焔の力を呼び起こしていないにも関わらず、彼女の幼い体に宿る破壊の力を感じてしまう。しかしアザトスは彼女の姿を見た途端に拳を下げ、攻撃態勢に入りかけていた剣を呼び戻した。そして、思いのほか穏やかな口調で切り出した。


「……あんたは、何なんだ?」

「もう知ってるはずや。ウチとあんたの女々しい関係は終わりやってな。つべこべ言わず、男なら腹括らんかいッ!!」

「っ……そうだったな」


 焔が彼女の手の中で収束し、一振の剣に変わった。それがアシュレイの答えだった。静かに、冷たく突きつけられたアザトスが、悲しげな顔をしたように思えたが、錯覚だったようだ。彼は最初から“戦士の顔”をしていた。そしてついに、闘いの火蓋を切って落とすべく、彼は自らの覚醒機を手にした――――


「変身」


 ――――空気が揺れた。二人の刃がぶつかり合った瞬間に、“何か”が起きた。俺の目は最初、ただ剣と剣が交わったことで火花が散っただけのことだと思っていた。実際はもっと強烈な光が、まるで世界を飲み込まんとしているかのように一瞬に広がり、そして何事も無かったかのように消えていた。しかし衝撃の発生源たる二人の刃は、火花を散らしながら鍔迫り合っていたのだ! 歯をむき出しにして食いしばり、赤と紫の光が相手を抑え込まんとする。一見すると小柄なアシュレイが圧倒的に不利だが、互いの力は完全な均衡状態だった。下手な動きを見せたならその瞬間にやられるという確信が、二人の戦士を雁字搦めにしている。しかし――――


「ぐ……ッ!!」

(なんだ……? 急にアザトスが苦しみだした……?)


 堪えているようだが、明らかにアザトスは苦悶の表情をしている。そうなった理由は、何もアザトスの力がアシュレイに劣っているからではない。熱――――アシュレイの焔の力から生み出された剣が熱を放つことで、アザトスの肌を焼こうとしているのだ。つまり彼にとって防戦になるだけで一方的に不利。当然反撃に出るはずだ。


「ぐ……うおおおおッ!!」


 アザトスが剣から右手を離し、もう一振りの剣を呼び出した。そしてアシュレイのパワーに押されるよりも速く、その切っ先から光線を発射した! 咄嗟にアシュレイは鍔迫り合いを止め、炎剣で光線をはじき返す。この一瞬で攻守が逆転する。二刀を構えたアザトスはスピードで圧倒せんと連撃をしかける。左手から、右手から、交互に放たれる斬撃は雷光の如き速さで、アシュレイはなんとか反応しているといった様子だった。二人の力ならば、一撃でも当てればそれで終わる。「ならば」と、アシュレイはCs’Wの炎を全身に纏う!


「ぬああああ!!」

「っ……!」


 熱風によって剣の軌道がずれ、虚空を斬る。が、攻守の流れを変えるわけにはいかないアザトスは、痛みを堪えてCs’Wを放ち、宙に浮かせた剣から光線を発射した。無数の光の筋はアシュレイが身をかわす余裕さえ与えない。しかし最初の一発を炎剣で受け止めたアシュレイは、一切の防御を捨て去った一撃必殺のみを主眼に置いた攻撃に出たのだ。当然、残った二発の光線はアシュレイの脇腹を容赦なく貫通する。それでも彼女は全く勢いを止めず、炎剣を振りかざして立ち向かっていくではないか。


 目前に迫った炎剣に怯むことなくアザトスは右手の剣で鋭く突きを放つも、それも容易く熱風で弾かれる。その隙を狙って背後に回り込んだアシュレイが更なる斬撃を繰り出す。首・心臓・腹・肘・手首・膝……的確に騎士の生命線を狙う様から、その場にいた俺たち全員が、遅いか早いかの違いこそあれど一様に“ある確信”にたどり着いた。「この少女は殺しのセンスに溢れている」あまりにも的確過ぎる弱点への連続した攻めは、鍛え抜かれた戦士でさえ簡単に真似できた技術ではない。あの華奢で小柄な体のどこにそんな技が刻み込まれているのか……。


 ただ、それはあくまで『殺し』の技術であって『闘い』のソレではない。騎士であるアザトスには既に見切られているのだ。余りにも優れた能力を持つ故に、“どこを狙ってくるか”予測されているのだ。相手が鍛え抜かれた騎士だからこそ露見してしまったアシュレイの弱点……!


「そこだッ!!」

「あっ……!!」


 差し込まれた一振りによって、炎剣を持つ手が大きく仰け反ってしまう! 致命的な隙! アザトスは両手で剣を握り、その切っ先から渾身の魔法を放った! Cs’Wによって発生した紫電が一直線にアシュレイの心臓に向かっていく!


「うおああああああ!!!!」


 誰もがアシュレイの敗北を確信したその瞬間、彼女の全身を覆っていた炎が一点に集中した! 紫電が穿とうとした心臓の正面で、炎は強力な盾になったのだ! 流石のアザトスもこれには驚きを隠せず、集中が乱される!


「何だと……!?」

「アシュレイ様!! 今です!!」


 クラウザーの合図と同時にアシュレイが炎を爆発させた!! 二人が同時に後方に吹き飛ばされ、炎も、紫電も消え去る。今の衝撃で衛星の壁に大穴が空き、そこに落ちそうになったアシュレイがクラウザーに受け止められた。対して変身を解かれながらもアザトスは空中で体を捻り、受け身をとってすぐに立ち上がった。高高度故に気圧の違いで空気が一気に外へと流れだし、衛星のシステムが警告音をけたたましく鳴り響かせている。


 脳に電流が走った。アザトスが倒れたのは“俺が水をこぼした場所だった!”これが奴を倒すチャンスだ!


「ぬあああああッ!!」


 俺は空気の流れに体を引っ張られながらも、アザトスの足下の水を再び操った!小細工などいらない!ただ奴を斬り裂くための刃を形作ればいい!俺が最も得意とする水流操作で、研ぎ澄まされた刃と化した水がアザトスの首を――――


「!!」

「俺が気づかないと思ったか」


 Cs'W探知――――アザトスが最も得意とする技術だ。奴は俺の技を一瞥することもなく、ただの一薙ぎでそれを無力化してしまった。怒りと喪失感のあまり、俺は咄嗟に叫ぶことさえ出来なかった。口は動いているのに、息だけが吐き出されて、声帯が思ったように機能しない。


「今や! クー! スーを頼むで!」

「御意!」


 俺を羽交い締めにしていたクラウザーが跳躍し、俺たちは衛星に空いた風穴に飛び込んでいった――――待て、俺はまだ闘える。俺は奴を倒さなきゃならない!そんな心の叫びが声になることは無かった。代わりに遅れて、やっと声がでた――――


「アザトオオオオオオスッ!!!!」


 その憎悪の叫びに混じって、どん底に墜ちていく音がした。……いや、これはどん底にたどり着いた音だ。最早誰が手を差し伸べようと届かない暗闇。悪に身を委ねる感覚。


「お前が憎いッ!!!!」


 全ての物事は俺と逆方向に進んでいく。俺の望む結末は起こり得ない。


「お前が憎いッ!!!!」


 さあ、俺が悪に墜ちたならば、お前は正義の道を行け。


「お前が憎いッ!!!!」


 俺が憎しみをぶつけたならば、お前は愛を以て応えてくれ。


「お前が憎いッ……!!!!」


 何故だ……何故応えない。


「お前が……憎い……ッ!!!!」


 何故全てが俺を拒む。

 嘘でもいい。せめて、優しい現実を……。


 第三章 電鋼鉄火作戦 了


 次章 最終章 希望のみちしるべ

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