04.舎兄vs舎弟(やべぇよタイマン編)



 ◇



 放課後、久しぶりにヨウが俺等と一緒にたむろ場に足を運んだ。


 ははっ、取り敢えず俺とヨウは喧嘩していますんで? 行く途中の雰囲気は最悪だったんだぜ! イェーイもう二度とヨウとは喧嘩したくないって思うほど、恐かったんだぜ! ……真面目に圧死するかと思うくらい空気が悪くてわるくて、吐き気が込み上げてきたよ。

 いやはや、連れの弥生やワタルさんにはご迷惑お掛けしました。利二がいてくれたら助かったんだけど、バッドタイミングで今日はバイト。チクショウ、心腹の友がいなくて心寒いんだぜ! 利二っ、俺は寒気と恐怖に震えているぞー!


 ほーんと空気が悪くてさ、二人も大層居心地が悪そうにしていました。スンマソです。

 俺自身も大変居心地が悪うございました。しかも殺意とかバリバリ向けられて、ハハッ、ガチ恐くて涙が出そうだった。トラウマ不良がまたひとり増えそうだったよ。いや、トラウマだ。ヨウもトラウマ不良決定だ! グーパンチとかなぁ、痛かったんだぞ! 恐い顔してビバ、本気のヨーイチパーンチカッコ容赦一切なしカッコ閉じるとかなぁ、ガチ泣きたかったんだぞ!

 無事に仲直りをしたらもう二度とヨウとは喧嘩をしない、売らないし、買うこともしない……仲直りしても、まともに喋れるかなぁ。なんかもう、先行きが不安で仕方が無いぞ。日賀野不良症候群のように、荒川不良症候群にかかったらヨウにどう責任を取ってもらおう。はぁーあ、舎弟ってつくづく大変だよ、ほんと。


 ところかわって、ヨウの話をしてみたい。

 久しぶりにたむろ場に来た舎兄はヒッジョーにご機嫌ナナメ。全員が集まるまで、倉庫の四隅で煙草をふかしていた。

 なんとなーく睨まれたりしたけど平然とする振りをした。内心では大号泣だったけど、表向きはザ・日賀野モード。シニカルにニヒルチックに嫌味キャラを貫き通してやりました。チームを止められるもんなら止めてみろ的態度で挑発してやりましたとも。


 よって、更なる怒りを煽り、俺の肝は縮こまっていた。頑張れ俺、やる時はやるんだぞ俺。

 こ、怖かないんだぞ! 怖いという現実に陥ったら、ネガティブまっしぐらだしな。怖くない……怖くないぞ。季節の温度は思い込み原理を使って、怖くない、寒くもないし畏怖も感じない。うん、思い込み万歳! ちーっとも利かなかった!



 さてさて他校に通うシズ達、中学生組の全員が揃うと集会開始。

 早速ヨウがシズにこれはどういうことだと直談判した。開口一番に五十嵐の一件について尋ねてくる。「最初がそれか」久々に顔を出したくせに、チームを放っておいてるくせに、シズは呆れ口調で肩を竦めた。


「ケイにある程度……話は聞いたんだろ? ……そのままだ。目的を変えた」


 改めて突きつけられる現実にヨウはこめかみをさすり、唸り声を漏らす。


「テメェな。五十嵐のタチの悪さ知っているだろ? ……今のままじゃ無理だろうが」


 だけどリーダーシズは意志を変えない。

 今の目的は打倒五十嵐だと。何故ならヨウが留守の間、何度も五十嵐の回し者に襲われた。ヤラれっぱなしなんて趣味じゃない。何よりこのまま終わるなんてチームの気が済まない。これは一人の意見じゃない、全員の意見だとシズ。

 鋭い眼光でヨウを見据える。意志の強いシズの眼にヨウはちょいと戸惑っているようだった。


「五十嵐に……自分達は喧嘩を売りに行く……仕返し、とでも、言っておこうか? 明日にでも動くつもりだ……」


「は?! その体でか?! ケイの突拍子もない提案だろ?!」


「体は関係ない……勝つことが最優先だ」


 シズは素っ気無く返して意思の表明を濃くする。

 「確かにこれはケイの提案」けれど、チーム一丸になって五十嵐に挑む。それが自分の意思であり、チームの意思だとシズはヨウに返して俺等に異論がないかどうか聞いた。勿論ない俺等は頷く。

 納得いかない顔を作っているのはヨウだ。

 「無理だろ」その体で何ができるんだと愚痴ってきた。頼むから大人しくしてくれよ、こっちが行動するまで……なんて独白がチラホラ。そんなヨウにシズは首を傾げた。


「負けはしない……勝つつもりだ。ヨウは何が不満だ?」


「全部だよ。気持ちは分かる。けど、チームは今、ボロボロの状態だろうが。死にかけのチームで挑んでも一緒だろ」


 手ごわいな、ヨウ。

 もう一押しで気付きそうなのに……ん? 十押しくらいか?

 チクショウ、しょーないな。舎弟が再び嫌味キャラを演じてみますか。ハハッ、俺ってつくづく貧乏くじ男! もう野となれ山となれ灰となれー!


「だから言っただろうヨウ。お前に今のチームは止められない。チームに背を向けたお前じゃ無理なんだ」


 向かい側で胡坐を掻いている舎兄に意見した。

 相手の怒気が上がったような気がするけれど、「止めたいなら道は一つ」俺は総無視して腰を上げる。

 見上げてくるイケメンにシニカルに笑い、表に出るよう促す。本当にチームを止めたいなら提案者に力づくで勝てばいい。ヨウが勝てば考え直すよう、副として頭に意見してやると肩を竦めた。これは案を出した提案者に責任があるのだから。


「表に出ろヨウ。俺に勝てば考え直してやるよ」


 さすがの舎兄もこれには目を点。

 ただし、俺のわざとらしい演技はヨウ以外の皆に伝わっている。


「え、えぇえ?! ケイさんっ、うぇええヨウさんとタイマンを張るんっすか?!」


 いや、伝わって……いない馬鹿が一人いるんだけど。

 体に縋ってくるキヨタがそれはあんまりだと止めに入ってきた。

 こらこらキヨタ。俺のやることなすことに対して一々真に受けるんじゃない。俺は事前に言っていただろう。ヨウに喧嘩を売る舐め腐った態度を取るって。こうなる展開も言っていた筈なのに、そのことについて苦労に苦労をしてココロに納得してもらったというのに、お前は納得してなかったんかーい!


 ビィビィ喚いてくる弟分を引き剥がしながらシズに案を出す。タイマン勝負をして俺が負けたらヨウの考えを汲んで欲しい。俺が勝ったら継続して欲しい、と。

 悩む素振りを見せるシズは「ケイは……それでいいのか?」と質問を投げてくる。大きく頷くとシズは結論を出す。チームの仲に亀裂を入るのは芳しくない、目的の変更を促したのは提案者のケイ。ならケイの意見を汲もう、そう言って承諾してくれた。

 話が決まったなら早速ヨウを呼びつける。さすがに皆の前でタイマンを披露する趣味はない。表に出てケリをつけたい。

 俺の手腕の無さを知っている舎兄は迷う素振りを見せたけれど、強引な手しかチームを救えないと考えたようだ。無言で俺の後を追って来る。



 さあて、と……。


 倉庫の外に出た俺は心中で溜息をつき、今から始まる勝負見え見えのタイマンと向かい合う。

 「本気か?」ヨウの問いに本気も本気だと俺はおどける。勿論、瞬殺されるのは分かっている。

 けれど引く気はない。舎兄を傷付けるのは決まりが悪いけど、他に誰がこの役、買って出るんだよ。皆にヨウをそっとしておくよう言ったのは俺、勝手な事をしようとしているヨウにチームの意味を自力で気付かせようと提案したのも俺で、この計画の首謀者も俺。

 本当は俺だってやりたきゃねぇぞ、こんな役回り! でも俺がやらなきゃ……誰がやるんだよ。仲間には俺の猿芝居を見破られ、いっちゃん見破って欲しい男に通じない。歯痒いったらありゃしない。


「言っておくけど、俺はお前に殴られようが蹴られようが骨を折られようが降参は口にしてやらねぇよ。せいぜい手腕のない舎弟に参ったと言わせろよな」


「……さっさとケリをつけっぞ。ワリィがテメェの案には真っ向から反対だ」


 ローファーを履きなおす舎兄に冷笑を浮かべる。


「チームを止められなかったイケメンくんが何を言っているんだか。お前がなあに心配しているか知らないけどさ、勝てばいいんだよ! チームが勝てば! まさか俺等のことを心配しているのか? 嘘だろ? チームがまた負けるのが怖いんだろ!」


 怒りを煽ると、面白いほど相手は釣られてくれた。

 何を言っても分からないと感じたようで、「二分で決める」早々に死刑宣告をされた。うへーい、俺の命も二分で散るってか? 冗談!

 本当に二分で決めるらしく、砂利を蹴りあげて駆け出したと思ったらあっという間に人の懐に潜ろうとする。さすがは喧嘩慣れした不良。紙一重によけようとしても、制服を引っ掴んで拳を入れようとしてくる。どうにか右の手で受け止めた俺は素早い動きで攻めてくるヨウに向かって口角をつり上げる。


「お前は分かっちゃないっ、なあんにも分かっちゃない。チームも仲間も! へっ、俺等を舐めきってるくせにっ、なあにが心配だっつーの!」


 怒りを増した相手の肘が脇腹に入り、体がよろけそうになったけれど動かす口はやめない。

 ヨウ、気付いてくれよ。


「なあにがっ、リーダーっ、チームっ、仲間! どーせお前にとって俺達なんてそんなもんだったんだろ! 勝手にリーダーはやめて、でもチームには身を置いといて、現チームの輪を乱す! 五十嵐が何がどうだか知らないけどさ、勝てばいいじゃんかよっ!」


「口閉じとけ。舌を噛んでも知らねぇぞ」


 例え蹴られようが、体勢が崩れようが、口だけは止めてやらない。

 いい加減に気付いてくれよ、ヨウ。どうして俺がお前を傷付けるような言動ばかり起こすのか、お願いだからさ。


「結局は仲間を言い訳に怖気づいただけだろ!」


 鋭い眼光と視線がかち合う。

 あ、完全に目がイッちゃっているっぽい。完全に堪忍袋の緒が切れたようだ。言葉を選べば良かったかな? ちょっと言い過ぎた感が……俺は内心でドッと冷汗。これは来る。ヨウの痛烈なボディーブローが。あいつは癖で一発かます時に握り拳を結びなおすんだよな。

 また病院送りになったらどうしようかねぇ。能天気なことを思いつつ、俺は覚悟を決めてあいつの拳を受け止めることにした。日賀野にフルボッコされた俺だ。ちょっとやそっとの痛みじゃ降参してやらねぇからな。


 刹那、俺の腹に飛んでくる筈の拳が寸止めとなる。

 ヨウが故意的に止めたんじゃない。第三者の手によって背後から止められたんだ。

 思わず瞠目。同じ反応をするヨウが振り返ると、第三者が強い力でヨウを後ろに引いて突き飛ばした。おかげで俺は助かり、痛い思いをせずに済む。

 肌蹴た制服をそのままに顔を上げると俺達の間に息を切らしたモトが飛び込んだ。奴が標的にしているのはモトにとって大尊敬している絶対的な存在。庇うように俺に背を向け、「ケイには手を出させない!」声音を張ってヨウと対峙する姿勢を見せた。


「ヨウさん。今のケイはチームにとって必要不可欠な存在。副リーダーに手を出したいなら、まずオレとタイマンを張って下さい!」


「ば、馬鹿! 退けモト! これは俺とヨウのタイマンだぞ!」


 ヨウがリーダーを一旦降板して一番傷付いていたのはモトだろうよ! こんなことをすれば、お前はもっと傷付くじゃないか!

 さっさと退くように怒鳴るも、「オレはケイを選びたいんだ!」俺の声量を上回る声でモトは決意を露わにした。自分が今選ぶのは尊敬している兄分じゃない。チームの意味を理解して、兄分をひっくるめたチームメートを想う副リーダーなのだとモト。

 だから副リーダーが倒れられたら困る。手を出したいなら、まずは自分を倒せとモトは兄分に向かって吐き捨て、弾丸のように駆けた。


「戻れモト! これは俺の役目じゃないか!」


 人の制止も聞かず、「いっぺん顔を洗って来い!」モトはヨウに大喝破、己の拳を相手に向けた。

 こんな状況でも拳を受け止める素晴らしい反射神経を持っている舎兄は完全に混乱していた。好き好きオーラを出す弟分に拳を向けられるなんて思わなかったのだろう。「モト!」止める俺、「自惚れるな!」足を上げて蹴りをかますモト、それをどうにか避けるヨウはますます混乱。なんだか変な三つ巴の図が出来ている。

 ふと周りを見ると倉庫内にいたチームメート達が様子を見守っていた。嗚呼そうか、皆、なんだかんだ言って俺とヨウを心配してくれているんだな。そしてモトはヨウの姿に見ていられなくて、ついに飛び出しちまったのか。


 だったら俺が今、してやることは止めることじゃない。兄弟分のあいつ等を見守ってやることだ。



「お、おいモト! 止まれっ、テメェじゃ俺に勝てねぇよ!」


「ンなの知るかよ、ざけるなよ! 久々に顔を出したらオレ等の決意に茶々を入れて! 自分は何も言わないくせに、オレ等のことには口出しなんて。あんたなんかな、アンタなんかなぁっ!」



 上擦った声を出すモトは切れのある拳を振り、後ろに飛躍するヨウの隙を与えることなく懐に入ってもう一発ストレートパンチ。

 だけどモトはヨウよりも手腕的に下だから簡単に受け流された。勢いづいたモトの体がやや崩れるけど、すぐに弾みをつけて上体を起こし、執拗にヨウに食って掛かる。「モト、テメェとはタイマンなんざ張りたくねぇよ!」やめるよう呼びかけるヨウにも、「るっさい!」大きく拒絶し、感極まったかのように熱い吐息をついて下唇を噛み締めた。


「ヨウさんは何も言ってない! オレ達になんにも言ってない! オレ達はチームなのにっ! 貴方にとって所詮その程度のものだっただろ!」


「ちげぇって、モト!」


「何が違うんだよ! 何だよ、自分だけ負けたような情けない面するなよ。オレだって情けない面をしたいんだよ、こんなダッセェ負け方したんだから!」


 目が覚めたかのようにヨウは目を見開いた。

 それに気付かないモトは兄分に馬鹿だと叫んだ。馬鹿だと連呼した。昂ぶった感情をそのままに、避けるヨウに「来いよ!」挑発してみせる。


「アンタだったらオレくらい容易に倒せるだろ、伸せるだろ、殴り飛ばせるだろ!」


 ヤケクソで怒鳴るモトの一方的な暴言にも、ヨウは静聴。発言者の暴言に耳を傾けている。


「大敗したのはなぁっ、アンタだけじゃないんだよ!」


 宙を切る右蹴り、ヨウは紙一重に避ける。



「みんな負けちまっているんだ、みんな悔しいんだ! どーしてアンタはそれを分からないんだよ! ……何がチームだよ、一緒に動いてナンボのもんじゃないのかよ! これはチームの大敗であってアンタ個人の負けじゃないんだバッキャロ――!」



 とうとうモトの拳が兄分の腹に入る。

 動きを止めて自分のした行為を恐れる中坊に、ダンマリと口を噤んでいたヨウが力なく笑う。

 顔面蒼白しているモトの頭に手を置き、お前の言う通りだと同意を示した。恐々とモトが視線を持ち上げる。そこに見知った尊敬すべき兄分の顔があると分かった瞬間、うわっと小さな泣き声を漏らし、ぶるぶると身を震わせてヨウに縋った。


 モトの馬鹿たれ。

 怖かったくせに、誰でもないヨウに拳を向ける行為が怖かったくせに。美味しいところを全部持っていきやがって。


 苦笑を零した直後のこと、倉庫の敷地に通じる扉から口汚い怒声が聞こえた。

 お取込み中だというのにまた五十嵐の回し者らしき不良が現れたようだ。お前等も本当にしつこいな。空気を読んで引っ込んどけって!

 「ちっ」俺は舌を鳴らし、肌蹴た制服を整えながらシズに視線を流す。そっと頷くシズは和解したヨウとモトを庇護するためにタコ沢とワタルさんに前衛を任せた。後衛はキヨタに任せ、シズも前に出るために駆ける。

 俺はといえば、後衛にこっそり回って一旦倉庫に入ると、窓から自転車置き場にしている倉庫裏に回る。


 その際、弥生とココロに響子さんから離れないよう指示。鍵を解除したままのチャリに跨った。


 そうそう俺のチャリが新しくなったんだ。

 入院している間、両親が新しい自転車を買ってくれてさ。嬉しいと思った反面、「圭太の預金通帳から引いたから」と言われ、やや落ち込んだという。結局は俺の小遣いで出したという。

 ま、まあ、新しい自転車が手に入ったんだ。前向きに考えよう!


 ペダルを踏む俺は颯爽と倉庫に戻って、やって来てくれた不良集団に突っ込む。

 相手が怯むと、その隙を見逃さない仲間達が不良達に拳を向ける。何人かが倒れたけれど見る価値もない。

 俺は現リーダーをチャリの後ろに乗せるとお得意のニケツ戦法で相手を蹴散らす。「右だ……」言われて、俺はハンドルを切った。スピードと拳の威力に倒れる刺客を余所に、喧嘩をしていた……というより、一方的に気持ちをぶつけていたモトが臨機応変にモードチェンジ。

 それが分かったから、「キヨタの右を援護だ!」まだ本調子じゃないキヨタの援護をするよう指示。で、変な感じだけど……。


「ヨウ! ワタルさんの左に回れ! 女性組にだけは近寄らせるな!」


「リョーカイ、副リーダー」


 いつもの笑声を漏らしてヨウが前衛に回る。

 ははっ、この俺がヨウに指示をしちゃったよ。俺も偉くなったな。いや、偉そうになったな俺。


 だけど、仲間を思い過ぎる鈍ちんヨウくんはようやく気付いてくれたらしい。モトの暴言に近い言葉で気付いたんだ。チームの本当の意味を。あいつのことだから、きっとリーダーとして単独行動を起こして、チームのため、仲間のために、動いていたんだろうけどさ。

 それじゃあチームメートは納得しない。ヨウが仲間を思って一人で行動を起こそうとしたのは分かるけど、この大敗はヨウ個人のものじゃなくて、チームのものなんだ。誰もが悔しい思いをしたんだ。ヨウ一人が犠牲を払ってチームのために何かしてくれても、あんまり嬉しくない。

 単独で行動を起こすのがチームのため、じゃなくてチームの意見を聞いて動くのが真のチーム。大敗はチームのものだと……やっとヨウは気付いてくれたんだ。


 大丈夫、今度はヨウも間違わない。俺はそう、信じている。強く信じているよ。  

 沢山のヒントは与えちまったけどさ(ヒントなしで気付いて欲しかったんだけどさ)、自力で理解したじゃん。チームの本当の意味。

 お前はまた一歩器のでかいリーダーになると俺は信じている。


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