このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(478文字)
舞台は全寮制のカトリック系お嬢様学校という、百合作品に打って付けの王道とも言える場所。しかしながら主人公、上野岬はひと味違います。キレッキレな変態ぶりもさることながら頭もキレッキレ。主人公最強作品数あれど、岬さんもある意味では最強でしょう。女子校という閉鎖空間の中で岬さんは己の野望、欲望を満たすためにどう動くか? ルームメイトの一条和佐さんはこの先どうなってしまうのか? 楽しみで仕方ありません。女子校を舞台にした百合小説が好きな方は是非ご一読ください。
本作の魅力は沢山あると思うのですが、特筆すべきは登場人物の内面と外見のギャップです。 本作品の舞台となる女学院には容姿端麗な少女達が数多く登場しますが、その内面は様々です。 かわいさの裏に隠された打算。 儚げな姿からは想像出来ないような暴力的知性。 あるいは頼りになるおねーさんが見せるうぶな一面。 つまり沙織子おねーさんカワイイヤッター! 百合が好きな人なら迷わず読んで欲しい作品です。