第4話

そんな幸せな日々を一転させたのは、あなたの人生が終わってしまったから。要するに、彼が亡くなったのだ。あなたの親御さんからは、すごく良くしてもらった。色んな言葉を貰い、安心させてくれるような包容力で。決してあなたのことも私もことも、悪くは言わなかった。お葬式も、告別式も、火葬も終わった。やっと悲しみが襲ってきた気がする。お葬式やらなんやらで忙しくなると、あなたの死なんて詳しく考えてる暇がなくなる。上手くできたシステムだと思った。そんな事をぼーっと考えていた時、私の肩に手が触れた。

「あの、ちょっと良いですか。」

「はい。」

私の肩に手をかけて、人目のつかない場所に連れて行ったのはアナタだった。

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