『空虚のそら』
瓦礫の街に人影は無く 冷たい空気が肌を刺す 暗闇の隅に佇む姿は骸のようで 偽りの世界をぼんやり眺める 誰かが居ても誰もいない 誰かを求めても誰も要らない 好きだから会いたいけど好きだから会えない 画面越しに見る知り合いの様子は誰よりも他人でした 自分の心が解らなくなる 爪の先が痛くなる 感覚が麻痺していく 倒壊した街の破片はこの身体を押し潰す この街の外の生き物は肉を抉る抉る 偽りの世界に救いがあるとするなら好きな君がいること 数少ない友がいること そしてまだこの胸に心があること
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます