愛詩『あいたい』

遠くへ行ってしまった


会いたいと思うのは当たり前でそれだけで何より幸せでした


何もかも満足していた、家族よりも大切な家族なんだ


最愛に決まりきっている、言葉にする必要さえないくらい


全ての人は二の次でどうでもいいさ、一番が此処に有るから


そう思って生きていた、好きに生きていた


甘えて甘えて幸せに浸っていた、お別れなんか考えていなかった、考えたくもなかった


明日死ぬかも知れないって生きるより、ずっと幸せでいようって生きる方が良いに決まってるって信じて疑わなかった


こんな日々が続くことが当たり前になっていたんだ


側にいるだけで良かった、それだけで何もいらなかった


スマホばっかりいじっていた、目の前に隣にいるからそれで充分満たされていたから遊んでいたんだ


同じゲームで遊んでいたね、何故か引きはそっちの方が良くてよく羨ましがっていたよ


全てが可愛いかった、何をしても可愛いかったよ


肩や指を噛むのが好きだったね、擽って反応を見て喜んでいたね


くすぐったがりでオーバーリアクション取っていたからとても楽しそうな様子で笑っていたね


笑いのツボが浅いからよくお腹が痛くなるくらい笑わせていたね


出会った頃は笑わせる為に自虐ネタやバカなこと言って笑わせていたな


普段から超仲良しで、でも自分が悪くて喧嘩したりしてよく謝っていたよね


そっちは旅が好きでこっちは家が好きで連れ出すのに苦労してたな、その節はごめんね


一緒に美味しいもの沢山食べたね、色んな景色を観に行ったね


出掛け足りなかったかも知れないけど許してね、次はもっと色々旅行に行ってあげるからさ


会いたいよ、今すぐにでも会いたいよ


もっと沢山お喋りしてもっと沢山構ってあげてもっと沢山旅行に出掛けてあげたいよ


してあげられなかったこと全部してあげたいよ

想いが溢れて止まらないよ


今すぐにでも会いたい






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