前田薫八の「勝手に受賞作読んでみた感想文」

ファンタジア大賞

第34回ファンタジア大賞

個人的おすすめ作品ベスト３

１位　純白令嬢の諜報員

　１位の「純白令嬢の諜報員」は主人公が大好きだった物語の中へ転移して不幸になるはずだったヒロインたちを救う物語です。主人公はすがすがしいほど好きなヒロインたちしか優先しない冷酷な人物なんですが、何しろ有能なので次々と出てくる悪役を蹴落としていく様は爽快感がありました。ヒロインたちの成長も見れてとても楽しめる作品だと思います。

その他の作品の感想

「火群大戦」：火を扱う猛者たちが戦うバトル小説。しかし、ただのバトル小説ではなく、推理要素もあるので考えながら読むことができます。熱いバトルを読みたい人オススメ！

「完璧な佐古さんは僕みたいになりたい」：完璧ヒロインが主人公にフラれたことで完璧から堕落しようとする一味変わったラブコメ。主人公もヒロインもがんばっているのですが、その方向性がおかしい？　変にがんばっているヒロインたちを応戦したい人にオススメ！

「青のアウトライン 天才の描く世界を凡人が塗りかえる方法」：天才のヒロインに憧れる、ひねくれてしまった主人公たちの物語。ラブコメというよりも恋愛小説に近い感じを受けました。美術が一つのテーマになっているので、美術に興味ある人にオススメ！

総評

　今回は大きくファンタジーと恋愛に分かれているような印象を受けました。その中でもやはり違いはあるのですが、分けるとしたらこの二つのジャンルですかね。全体としてはシリアスの比重は高めだったと思います。そのため読むのに結構エネルギーを使ったかも。その分楽しめたといえば楽しめたのでそれはそれでよし！