前田薫八の「勝手に受賞作読んでみた感想文」

第6回講談社ラノベチャレンジカップ

個人的おすすめ作品ベスト３

１位　だからオカズは選べない

　１位の「だからオカズは選べない」は食べ物の名前の主人公やヒロインたちのラブコメ。しかもその名前の食べ物の魂が宿っているということなので、それに関係したネタをうまく使っていました。食べ物の食い合わせと人間関係の相性を合わせるというのはなかなか面白い設定だと思います。ストーリーは王道だけにハズレがなかったですね。この設定で王道ラブコメというのもなかなか考えづらいかもしれませんが。食べ物が好きな人にオススメ！

その他の作品の感想

「あのねこのまちあのねこのまち」：化け猫のヒロインと主人公が妖怪絡みの事件を解決していくお話。ただのお悩み解決のお話ではなく、ヒロインの過去にも関係するストーリーも。

「業焔の大魔導士 〜まだファイアーボールしか使えない魔法使いだけど異世界最強〜」：異世界転生系で主人公最強系。ファイアボールしか使えない主人公ですが、そのファイアボールがすごい強い！　さらに応用性も抜群！　きれいにまとまっている作品だと思います。

総評

　前回がかなりの変化球ばかりだったのでチャレンジカップはそういうものばかりかと思いましたが、この第六回は思ったより普通でした。まあ、あまりにもいろいろな受賞作を読んできたので普通の基準が一般人とは違ってきているかもしれませんが。

　「あのねこのまちあのねこのまち」はライト文芸、「業焔の大魔導士 〜まだファイアーボールしか使えない魔法使いだけど異世界最強〜」は異世界転生系、「だからオカズは選べない」は王道ラブコメ系と幅広く受賞作を選んだ印象。