前田薫八の「勝手に受賞作読んでみた感想文」

第6回ファンタジア大賞

個人的おすすめ作品ベスト３

１位　そんな血を引く戦士たち

　１位の「そんな血を引く戦士たち」はこの時代としては珍しいくらいのシリアスとギャグが融合した作品。マイナーな歴史上の人物の子孫とメジャーな歴史上の子孫が戦うライトノベルです。歴史好きの私としてはこれを一番に押さざるを得ない！　あなたも好きな歴史上の人物を応援しながら読んでみよう！

その他の作品の感想

「神々の砂漠 風の白猿神」：ＳＦファンタジー。神々を出現させる特殊な兵器や謎の少女との出会いを描いた本格派ライトノベルです。

「海賊船ガルフストリーム」：ワンピースより先に海賊を元にした作品。しかも主人公は女性！　モンスターも出てくるなど、設定盛りだくさんです。

「黄金の鹿の闘騎士」：連戦連敗する奴隷女剣士が努力して這い上がる物語。王道ストーリーですが、戦闘シーンは今読んでもなかなか。

総評

　今回は四作。最近ではこれでも多い方ですね。この回は「神々の砂漠 風の白猿神」という大賞作品が出ています。これ以降は第１４回の「１２月のベロニカ」まで大賞がでないことを思うと、ファンタジア大賞はもともと大賞が出にくい賞だったといえるでしょう。

　この回の受賞作は全体的にバトル要素が多めだったでしょうか。それだけこの時代はバトルこそがライトノベルという印象だったのかもしれませんね。