第93話 バイトするかしないかどうするか
最近とある漫画にはまってしまって、金がだいぶ飛んで行ってしまった。
「そろそろバイトを視野に入れるか…?」
できれば働きたくないでござるの精神で生きているので今までにバイトをしたことがない。
「ようやく、働く気になったの?」
「京、その言い方はやめてくれ。ヒモ男を相手にする彼女みたいな感じがするから」
「か、彼女って…」
何やら顔を赤くしてもじもじしている。
「京さーん?戻っておいでー」
一度こうなると自分の世界に入り込んじゃって数分間戻ってこない
「どうしたものか…働くとしてもコンビニか?でもな~コンビニって最低賃金ですからねどうしたものか…」
働くなら給料がいいに越したことはないが辛いのは困る。
「りーん、どうしましょう。働こうと思うんだけど働きたくないんだよ。そして給料がよくて辛くないバイトないかな?」
「あるわけないでしょ…。バイトを舐めすぎだよお兄ちゃん」
「だよね~。知ってる…。よし、バイトするのやめた」
やはり俺はバイトに向いていないらしい
どっかのタイトルかな?
「よし、決めた。昼飯自分で買うから500円下さい」
俺は母さんに土下座で頼み込んだ。
「それで?何が狙いなの?」
はっはー。ばれてらぁ
「いやね?お金がない。バイトしたくない。さてどうしますか?」
俺は手の平を母さんに向けて聞いてみた。
「昼飯代を少し削って自分の小遣いにする」
「ザッツライト」
「だいぶ古典的だな…」
「古人より伝わりしものなのでね。結局これが楽して収取できたんでしょうね」
「却下。おとなしくバイトしろ」
「はい。すんませでした」
却下されることは薄々ってか、分かりきっていたことだけどね
「どうするか。本屋でバイトをするか…」
新刊が発売されたらすぐにわかるし即購入できる。
「よし、決めた。おれ本屋の店員になってくる」
「「がんばってらっしゃい~」」
「おうっ」
俺は走って近くの本屋へ向かった。
「京さん、お兄ちゃん店員になるって言いきってましたけどなれると思います?」
「どうだろうね~。まあ大丈夫なんじゃないかな?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます