第94話 採用?不採用?

「バイトをさせてください」

俺はカウンターにいたお姉さんに話しかけた。

「う~ん。店長に聞いてみてからでいいですか?」

「はい。よろしくお願いします」

店長か、どんな人なんだろ…


「君がバイト希望者かい?」

いかにも優しそうなおじいさんが出てきた。

「はい。バイトをさせていただきたくて来ました」

「そうか…」

もしかして、人手が足りてるからいらない的な感じか?

「採用。君の目からはやる気が感じられるからね」

「ありがとうございます」

俺は勢いよく頭を下げた。

「それで、明日からとか行けるかい?」

「4:00には学校終わるんで4:30からなら全然大丈夫です。」

「じゃあ、明日の4:30分によろしくね」

「よろしくお願いします」

ッしゃー。v^v^v、これで自由に使えるお金が増える。


「ただいまー」

「お帰りー。どうだった?」

「燐、採用してもらえたぞ~」

「よかったね」

リビングにいたらしく、燐には最速で伝えることができた。

後は京だが、リビングにいなかったということは自室なので俺は階段を上って京の部屋に向かった。


「みやこー、バイト採用されたよ」

ノックもせずに扉を開けてしまった。

デリカシーがなさ過ぎました、ごめんなさい…


「………///」

流石に失態過ぎたので、勢いよく扉を閉めた。

俺は扉の前で座り謝罪した。

「あの…、ごめんなさい。ノックもせずに部屋に勝手に入ったばっかりに…」

「別に、故意じゃないんでしょ?」

「ああ。それは神に誓っても言える故意じゃない。バイトに採用されたことがうれしくて舞い上がっちゃってつい…」

「なら、いいよ。許してあげる…」

「京ーーー」

俺は扉の前で拝み倒した。

「………別に故意でもよかったのに…」

「え?なんか言ったのか?」

あまりに寛大な心に感激し過ぎで聞こえなかった。

「もう一回言ってくれ」

「何でもないから気にしないで。それとおめでとう!!」

「ありがとう」


一通り伝え終わった後に自室に戻った後意気込みを呟いた。

「なんにもできない無能だが、少しでも役立てるように頑張るぞ…」

自分はできる奴なんて思い上がりはいらない。常に自分が最底辺だとおもえ。

親父から言われたことだ。


がんばろ…

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