第77話 睡眠欲

「うっ…」

最悪な目覚めだ。俺は体に鞭を打って起きた。

「今日が本当のクリスマスか…」

キリストの誕生日だっけ?そんな感じのがどうして日本ではリア充たちがいちゃつく日になってしまったのか


「ん?メッセージがすげえ届いてるな…」

流石に25日になった直後にメリクリと送ってこないだろうと思い寝たのだが思いのほか来ていたらしい

『ねえ、一日返信なかったんだけどどうしたの?大丈夫?』

なぜか京から心配しているメッセが来ていた。

「一日返信なかったって…そんわけないだろ、寝ぼけてんのか?」

俺は他のも確認すると

『お兄ちゃん?なんで丸一日返信が返ってこないの?』

なんだ?燐も寝ぼけてるのか?

全く困ったな。

俺は、『寝ぼけてるぞ、昨日返信しただろ?』

と送った。

ふう、今日を乗り越えれば明日からは普通の日だ。

自分に言い聞かせ部屋に閉じこもった。



『栄治君、しっかりご飯を食べてますか?どんなのを食べましたか?』

「よしこんな感じでいいかな?」

私は、栄治君のお母さんから毎年クリスマス明けに体調を崩していると聞いたので、私が管理をかって出た。


「おっかしいなー。朝、昼送ってるのに返信が来ない…」

「京どったの?」

「う、ううん。なんでもない」

流石にみんなに心配かけちゃいけないよね…

『栄治君、起きたら返信ください』

これで、もし寝てたとしても返信がくるよね?


『お兄ちゃん元気してる?私はちょっと寂しいよ…』

どおどお?お兄ちゃん私が家に帰ってきたときに泣いて抱き着いてくるんじゃないかな?


「返信がない…」

「どうしたの燐?スマホみて悲しい顔してたけど」

「なんでもないよ」

「なんか辛いことあったら言ってね?」

「ありがとう」


『お兄ちゃん起きたら返信してね』

よし、これで起きたらわかるね。



「腹減った…」

今日も母さんと父さんがいないから菓子パンで済ませようとしたところ


「やっと起きた。全く一日丸まる寝てるなんてどうかしてるよ…」

「一日寝てた?冗談はよしてくれよ母さん、今日は25日だろ?」

母さんは顎でテレビをつけるように言ってきたのでテレビをつけると日付は26日だった。


「マジで俺25日丸まる寝てたの?」

「だからさっきからそう言ってるでしょ」

燐たちの言ってたことはマジだったのか…


「それより朝ごはん早く食べなさい」

「うーい…」

一日無駄にした、マジでもったいなかったな…

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