第69話 文化祭2
文化祭当日
「今日は、文化祭当日です。あんまり長く話しても嫌だと思うので、手短に話します」
ナイスだ校長。いつもそんな感じで短くしてくれ。
まあ、話す内容とか時間とか決まってるらしいから無理なんだけど…
「皆さん、楽しんでいきましょー」
「「おーー」」
俺たち展示品組は、店番などもなく全てが自由時間だ。
「ダンスパフォーマンスが体育館であるみたいだ、暇だし行くか」
京は、友達と回るらしいので俺は一人だ。
なのでこういった出し物はすごくありがたい。
「ほへ~、MMDの出し物とかあるんだ…」
完成度が高く、事前に配られたサイリウムを振っていた。
そのあとは、ダンスやら漫才やらを披露して気が付けばもう12:00を回っていた。
「春のところの喫茶店に行くか」
昼飯を食べに春のいるところへ向かった。
店内に入店しても、「いらっしゃいませ~」と言われるわけではなく、
味で語るいい感じの紳士がだす雰囲気を醸し出していた。
「コーヒーと、サンドウィッチをお願いします」
「承りました」
それから、数分してコーヒーとサンドウィッチが届いた。
声を発してはいけない感がすごいので黙々と食べて喫茶店を後にした。
春は、ウェイターをしており忙しそうだったので声は掛けなかった。
さっきから、視線を感じる…。
何かしたのか?。いや何もしていない。
「1-1 吉本栄治至急職員室まで来なさい」
声音が怒っている。
本当に何かしたかな…ねえ、すっごく不安
小走り気味に職員室へ向かうと、応接室まで連れていかれた。
「吉本、お前何をしたんだ」
はて?何をしたも何も、知らないんだが
「とぼけんでいい、さっきゴロツキが校門の前でお前の名前を叫んでいたぞ」
「すみません。本当にわからないんです…」
「そうか、とにかく問題を起こした時点で来年は文化祭がなくなる。注意しろ」
「はい」
とりあえず、ぶらぶらと校内を回るとそれらしき輩に出会ったが特に突っかかられることもなかった。
「なんで、俺の名前を知っているのに。俺とあってわからないんだ…?」
ふむ…もしかして、いや、大丈夫だろう。壊れてないし、外した覚えもないから
まあ、それだったらわからないってのも説明がつく。
嫌だよ~、今の俺だとフルボッコにされて終わりじゃん…。
どうしたものか…、ってか帰ってくんねえかな。
さっき、放送で呼び出したから俺が今日来てるってのは知られてるだろうし無理だろうな~
ホント、何してんだよ俺
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