第63話 ごほっ、げほっ
俺がコンビニから帰ってきたときには誰も家にいなかった
心配になり母さんにチャットを送ると、
『早く帰ってこれたから燐を病院に連れて行ってる』と返ってきた。
安堵した俺は、ベットに倒れこんだ。
「・・・起きて、・・・起きて」
「んー」
どうやら、寝てしまったらしい。
体が重く、吐き気とだるさが襲って来た。
昼寝をして起きたらこんな感じなので、大丈夫だろうと思い起き上がったのだが、
視界が歪み、倒れてしまった。
「いたたた…」
気が付けば、京を押し倒すような感じであった。
「ものすごい物音が聞こえたけど大丈夫?」
とノックもせずに母さんが入ってきてしまった。
「・・・、ごゆっくり~」
とだけ言い残し、そっと扉を閉めた。
「ちょ、母さん?誤解ですよ。ねえ」
むなしくも、この声が聞こえることがなかった。
「なんか、食欲がないから、ごちそうさまでした」
起きてから、ものすごく気持ち悪い。
風呂に入って、早めに就寝をした。
俺が目を覚ましたのは、10:00だった。
「…あれ?学校は…遅刻確定」
とそんなことを口に出してしまったが、ものすごい吐き気と頭痛だ。
「起きた?あんたも熱があるから。今日病院ね」
マジか・・・。まあ京に行かなかったのでよしとするか
俺は、燐のために買ってきた、アスエリアスを一本貰い喉を潤した。
「あまい…」
どうして、熱が出た時にこういったものを飲むのか不思議だ…
汗が出るからなのかな?まあよくわからんからいいか
熱があるときはよく寝れるので俺は母さんが帰ってくるまで爆睡していた。
「あー、これはインフルかもね…」
マジですか・・・
「一週間は学校に行かないように、分かってると思うけど人とも極力関わらないようにね」
「はい」
京に、一週間ノートを写させてもらわなくては…
なんか申し訳ないな、インフルが治ったら甘いものでも買ってあげよう
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