第50話 何者?

最近誰かにつけられている気がする…

春からチャットが飛んできた。

「誰かにつけられてる気がするか…」

今までストーカーなんてことをやる奴が出なかったことが不思議なくらいだ。

京に関しては基本俺と帰ってるので心配はあまりしていないが、春は部活があって心配していた。

「どうしたの?」

お風呂上がりの京が聞いてくる。

「ああ。なんか春が最近誰かにつけられてるみたいなんだ」

「それは…、どうするんです?」

うーん、俺が迎えに行ったほうがいいよな。

「しばらくの間春を家まで送るわ」

「そうですね、それがいい気がします」

だが、部活が終わるまで時間があるので京と一度家に帰り、再び学校へ戻ることにした。


「さてと。送ってくわ」

「ありがとう…」

「気にすんな…、困ってたら助けてやるのが当然だろ」

さてと…俺はスマホを取り出し春にチャットを送った。

『つけられてると感じたらすぐにチャットを送ってくれ』

『わかった』

俺と春は、怪しまれないように雑談をしつつ帰った。


『多分、つけられてる』

『わかった、とりあえず角を曲がったら物陰にかくれて観察してみよう』


歩く速度を少し上げ角を曲がり電信柱の裏に隠れた。


「あれ…どこに行ったんだ。確かにこっちに曲がったはずなのに…」

明らかに見覚えのあるやつだった。

「誰だっけな…」

もうのどまで出かかってるんだがつっかえている。

一応、録画しておくか…。俺はスマホを使い録画をした。


「どっかへ行ったみたいだな。」

しばらく、滞在していたがあきらめたのか帰っていった。

「そういえば、俺春の家の場所知らねえや」

「確かに、覚えてね」

「わかった」


俺は春の家の場所を教えてもらった。

「ここか…でっかいな」

明らかに周りの家とは雰囲気が違っていた。

「そうかな…?栄治君に会いたがってたからお母さんとお父さんを呼んでくるね」

えっ・・・春のお母さんと親父さんに会うの?ってかなんで会いたがってるんですかね。

親父って娘のことになるとすごくめんどくさいからそういう系の人じゃないといいなぁ…なんて思ってたり。


「どうも、春の母の季沙です」

「親父の慶だ…」

凄い強面そうな人だな…

「吉本栄治と申します。春さんとは仲良くさせてもらってます」

「春とはどういった関係だ」

「・・・・はい?」

「ごめんなさいね、この人ったら自分の息子になるかもしれないとすっごく喜んでいたのに、不器用だから」

「きーちゃん、それは言わない約束だろ…」

慶さん、ボロがでてますよ。

っていうか、きーちゃんって呼んでるんだな…

「けーさん、そんなに怖い感じだと駄目ですよ?」

「うっ、だってどんな感じで接すればいいかわからないんだ…」

怖い人なのかと思ったら、本当に不器用な人なんだな…

「あの、今日はもう日も暮れてきたのでお暇させていただきます」

「そ、そうか。今度またゆっくりと話そう」

「あらあら、気になってるのね」

俺は、別れの挨拶をし、家へ帰宅した。



誰だっけ…どこかで会ったことがある気がするんだけど。

もどかしいな

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