闇詩『暁空の黒い詩(うた)』

暁空(あけら)

『混沌の渦』

他人の顔を黒く塗り潰して孤独という殻に閉じ込もる


生命の鼓動はもはや雑音でしかなかったのだ


いっそ全てを終わりにしてしまえたらそんな気になってしまっている僕がいる


痛いのが嫌いで傷付くのが怖くて呼吸をしながらしんだふり、心を渦巻く黒い霧がこの視界を侵食していく


やがて世界は真っ暗闇で破滅の音に頼っている、生ける屍になったのならまだ生きている僕は骸骨で


しにたくないけど生きていたくないそんな矛盾を謳歌する、誰かがいても誰もいなくて心は何も受け入れられなくてただひたすらしんでいく朽ちていく


世界は歪んで僕も歪んでそのひずみの底におちていった、どうやら何かがおかしくなりそうだ


狂っていく、狂っていく、狂狂廻る




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