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「えっと……君のその服を見ていたんだよ」

「は?」

「えっ?」


 どうやら服の事については触れてはいけない問題だったようだ。リコスの頬はみるみるウチに膨らんでいく。あなたはこの事態を何とかしようと身振り手振りを加えて弁明した。


「いや、その、別に他意はないよっ。か、かわいいなあって」

「嘘、どうせセンスないとかか思ってるんでしょ。その自覚は私にもあるし」

「な、考えすぎだって」

「顔を見れば大体分かるんだから!」


 結局、どれだけ言葉を尽くしても彼女の機嫌を直す事は出来なかった。結局会話はそこで途切れてしまい、何とも居心地が悪いまま過ごす事になってしまった。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886437829

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